Top/S-108

夜這い

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  日曜朝8時からのの闘うお兄さんだモナー
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  兼崎×立花さんだからな
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 兼崎が変態風味だから
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 苦手な人はスルーだゴルァ!
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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俺の先輩の立花さんは寝ていると起きない。
まったく起きない。とにかく起きない。
あまりにも起きないので、寮の立花さんの部屋の隣にある仮眠室に鍵が常備してあるほどだ。
鍵を使えば、誰でも立花さんを起こす為に部屋に入れる。
それを知ってからというもの、俺は、ちょっとおかしい。
用もないのにその鍵を使って、寝ている立花さんをコッソリ見に行ったりしてる。
これ、ばれたらきっと半殺しとかにあうと思う。
俺の変/身後の頭に付いてるツノとか折られると思う。
もしかしたら一瞬封印されるかもしれない。
立花さん、普段は鬼教官だからな。
でも、寝顔が、かわいくて…寝ぼけた返答が、かわいくて…かわいくて…
まあなんていうのか、やめられない。どうしよう、俺。

今日もまた、夜、風呂に入ってからホッと一息をついたところで、内線を手に取る。
もう立花さんは眠っているはずだ。クタクタになって。
立花さんはラ/イダーであると同時に研究員なので、とても忙しい。
その上今は俺の教育で、時間が空いたらその時が寝る時、という状態なんだ。
そんな人の眠りを邪魔しちゃいけない、いけないと思いつつも、
俺は欲望に負け続けていた。
もう封印一瞬じゃ済まないかもしれない。

TELLLLLLLLLLLLLLL
コールは一分は粘る。じゃないと、気付いてもくれないんだ。
ガチャ「…」
「立花さん?」
「ふぁ。。。」
「ふぁってなんですか(笑」
「んー…悪い」
「謝らなくていいですよ。こっちこそ、すいません…」
「ぅん?」
「今日もかわいいですね。」
「ん?」
「立花さん、かわいいです」
「…ん」ガチャツーツーツー

いつも、こんなだ。
最初こそもしかしたら覚えてるかもしれないってドキドキして他愛もない話してたけど、
後日の様子を見ていると、まったく覚えてないっぽいので、近頃段々大胆になってきた。

で、ここで寝ている事を確認したら、部屋へ行く。

仮眠室は誰でも入れるけど、こうも頻繁に立花さんの鍵を持っていくところを見られるのはまずい。
ドキドキしながら不自然にならないようにサッと取ってくる。
今日は仮眠室に誰も居なかったからホッとした。

ガチャリ。
この鍵が開く瞬間の緊張は相変わらずだ。
なんだか悪い事をしている気分になる。
でもこれって、充分悪い事かもしれない。いや、悪い、事だよな…どうしよ。。
どうしよって言いつつ、どうにもなんないんだけど…
だって、なんか無理。我慢とかなんか、ほんと、もうできないとこまで来てる…どうしよ。
俺まだ封印されたくねえなあ
でも立花さんのラ/ウザーに入れるなら、本望か?
いやダメだ、こういう事できなくなっちゃうし
…今日はちょっと、触ってみようとか決心してきたんだ。
ずっと眺めているだけだったから。
今日、大丈夫そうだったらちょっと、ちょっとだけですから…すいません!立花さん!

「立花さーーん…(小声」
立花さんは今日も黒いTシャツに黒のダボダボしたズボンで寝ている。
壁側を向いていて、身体全体が横になってて俺が居る方は背中しか見えない。
俺も同じように立花さんの方を向いて横に寝転がってみた。
触りやすいように。
触ると決めたら触るんだよ。
向こう見てるからこれは絶好のチャンスなんだよ。うん。
…………ハァ……やべっ
……………っ緊張してきた!!
……ハァハァ……よしっよしよし…いくぞ、…いくぞ!
立花さん、そんなに触りませんから、許して下さい。
恐る恐る、手の平を目の前の立花さんの背中の真ん中らへんにくっつけてみた。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!あったかい
立花さんあったかいな~
ドクンドクンという音が定期的に聞こえる。
呼吸をする度に背中全体が大きく揺れる。
立花さんの体温だ…やべー愛しい!ってかかわいい!
たまらず近付いて、髪の匂いをかいだ。
石けんの香りがする。髪の毛は洗い晒しでそのまま寝たようだ。まだ少し湿ってる。
こりゃ立花さんシャンプーじゃなくて石けんで全身洗う派だな。
そういうところもワイルドでかわいいなー!!
きっとシャンプーで洗ったら髪の毛艶々になるんだ。
今度……いやいや、さすがにね。

ひとしきり興奮して、我に返った。
あー俺、変態だな。知ってたけど。
でも無理。色々無理。
俺の手の平はじっとり汗ばんできていたので
手形がついててばれたらどうしようと思って、離した。
でも、やっぱり触りたくて今度は人差し指だけくっつけてみた。
なんとなく、背骨を上から下までなぞってみた。
「はっ…」
                            え?
やばい起きた?と思って俺は今まで出した事のないスピードで部屋の反対側まで飛んで正座した。
心臓が止まるかと思った。俺が封印されたカードを思い浮かべた。
そのまま、五分は立花さんを凝視した。けど、反応は無い。
規則正しい寝息が聞こえる。
…どうやら大丈夫なようだ…
びびったあ……………!!
寝言かよ!そういえば立花さんの寝言初めて聞いちゃった~かわいいなー
カサカサとまた立花さんの横に行って、また同じ体勢で寝転がった。
もうなんてかわいいんだろう!昼間は鬼教官なくせに~
俺最近研修中ににやけて怒られるけど、立花さんのせいなんですからね~
なんて知らないんだもんなこの人は。ウェッウェッウェッ
デレデレしてまた背中をなぞった。

「ふぁあっ!」
ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ
立花さんはビクビクと弓なりになって、
背中は触るなとばかりに寝返ってこっち側を向いた。
俺はそれを部屋の反対側で正座しながら見た。
そんでやっぱり五分凝視して、寝てる事を確認…
…立花さん…
もしかして
も、もしかしうっなんだこれ鼻血かティッシュ!誰かティッシュ
血痕など残してはならない。
ならないのだ。

しばらく部屋の隅で体育座りした。
俺は色々反省しなくちゃならない。
そんな気持ちと、
今度は、お腹側が触れるな、って気持ちとの葛藤だ…
今度こそ起きちゃうんじゃないかって。
思いながら俺は手を温めている。
冷たい手が触ったらいくらなんでも起きるし相当の怒りだ。
俺は反省しているはずなんだけど、欲望に負け続けている。
これ、なんていうか知ってる。はんぴれいってやつだな、うん。
立花さん…あの…すいません。何度も言いますけど…ほんと、ごめんなさい…。
ゆっくり近づいて、立花さんの横に正座した。

手は、充分暖まっていた。
では、失礼します…
無防備なお腹は、柔らかかった。…ダメだ。
ダメだこれ!!あーダメだよ立花さんそんな、こんなのダメだ!!
腹は人間の弱点だ。何からも守られていない。俺は立花さんの弱点を触っているのに、
その立花さんは寝ているんだよ!!
どうしようかわいい。あまりにもかわいすぎて気分が…ウェ…気持ち悪くなってきた
自然と手が動く。わさわさと立花さんのお腹を彷徨う。
その光景もなんだかヤラシくて、立花さん、俺、
立花さん、どうしよう、俺、俺、
起きあがり、立花さんに覆い被さるようにして背中側に左手をついて右手で腹を触り続けた。
黒いTシャツが少しめくれあがって、生肌が見えた。
立花さんは別に色白でもないのに、暗闇ではその肌が白く浮き上がって見えた。
立花さんの生肉だ。生、生…
たまらずTシャツの中に手を滑り込ませた。
右手にすべての意識が集中する。
やわらかくて暖かい肉を軽くつねる。押す。たまらない。
俺の変態。知ってる。変態。
だんだん歯止めが利かなくなってる。どうしようヤバイよ。
誰か止めてくれ。
このままじゃ俺、立花さんの事…
だいたい俺、なんでこんな事しちゃったんだろう。
そういう好きだったのか
触りたいって思った時に、気付いてればよかった
そういう好きだったのか
尊敬だけだと思ってた。鬼のかわいい所を知って、
なんで、なんでこうなったんだ。
立花さんの事好きだ。大好きだ。やりたい!
立花さん!!!
その時立花さんの手が俺の腕を掴み、
俺は思いっきり投げられた。

痛い。
受け身もする暇無かった。
あんだけ毎日練習してるのに。
やっぱ立花さんは一流だよな~俺なんか足元にも及ばねぇや…
じゃなくて、
封印だ。これ。
封印されるんだ。
俺は起き上がる気にもなれず、その場に倒れていた。

すると、寝息。
え?寝息?
恐る恐る起き上がって、立花さんを見た、ら。
寝てる…寝てるよこの人…

………少し泣いた。
立花さんが起きない人で本当に良かった。
起きていても寝ぼけている人で本当に良かった。
強くてかっこよくて優しくてかわいい人で、良かった。
俺の先輩があなたで、良かった。
俺はダメなやつで、変態で、どうしようもないです。
あなたの足を引っ張るし、あなたに変態行為を働くし、
だけど…見る目だけはあったみたいです。
立花さん、俺、立花さんが好きです。
もうこそこそするのはやめます。
堂々と行きます。
…俺は変態です。覚悟してください。
明日も朝から立花さんと研修だ。
俺はまた来た時と同じようにそっと鍵をかけて、立花さんの部屋を後にした。

「おはようございます立花さん」
「おはよう」
「起きたてですね?」
「ん…悪い」
「いいえ全然。寝ぐせついてますよ」
「うるさい。行くぞ。」
「寝ぐせ、かわいいですよ立花さん」
「…何を…変な奴だな」
立花さんはわしわしと頭を掻いて行ってしまった。
でも、そっち側じゃないですよ、寝ぐせ。
かわいい。もう遠慮しません。
「待って下さいよー立花さーん」

**************************************

「どうだ弘瀬君」
「署長…兼崎君、なんかふっきれたみたいですよ。」
「昨日も行っていたのか?」
「はい、鍵がなかったです。でも、いつもより早く帰ったみたい。」
「そうか…なんかあったかな」
「…まあでも大した事じゃないと思いますけど」
「彼らはもっとお互いの動きを把握する必要がある。仲良くなるといいが」
「兼崎君はちょっと仲良しの意味が違う気がするんですけど…」
「立花に何かあったら鍵を設置した私の責任だ。だが、私は謝らない」
「署長…」

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                    |   署長かっこいいモナー
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|   あんな悪人何故庇う!
 | |                | |            \
 | | □ STOP.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・l|l)(゚Д゚;)
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