萎えの配達員
更新日: 2011-05-03 (火) 12:05:04
アナル・・・究極の魔法「アヌス」を唯一使うことのできる黒魔術師。
十代後半で師匠の敵である魔王・キクザーを倒す旅をしている。
ヴァギー・ナー・・・アナルを尊敬している白魔術師。ヒロイン。
時を止める魔法の反対呪文を持っているらしい…?
だが同人女。
ベニス・・・アナルの恋人。あまり名は知られていないが超一流の腕を持つ天才剣士。
キクザーに恋人「金玉(こんぎょく)」を殺されて以来、キクザーを倒すことを夢見て
生きてきた。余談だが、彼の両親が出生届に名前の表記間違いをしたので
ペニス→ベニスになったとか。
キクザー・・・あらゆる闇を統べる最悪の魔王。
全てを闇に返すことを望む魔族で、人とは相容れない。
「…師匠……師匠……」
そこにあるのは一人の少年と、暗い闇と、粗末なベッドと、たったひとつ光をもたらすカンテラ。
明かりが広すぎる闇の中を、動かない蛍のように照らしている。
それから――それから――
「…私が憎いか……?」
蛍の光の中に、暗い闇がじわりと迫った。
ひ、とのどを鳴らす少年。恐怖と絶望と、涙と鼻水と――そしてほんの微かな憎しみをたたえてぐちゃぐちゃになった顔をさらにゆがめる。
慌てて後ろに下がろうとするが、その後ろに何があるか思い出してぞっとする。
そこには――
「お前の師を殺した私が――憎いかー―?」
生暖かい感触。ぬらりとする赤い液体。
少年は弱かった。どちらにも下がることができず、闘いもできず、ただ泣いていた。
「憎ければ追うがいい……」
暗闇は少年にさらに一歩にじり寄った。
ほとんどもう動かない少年の耳元に口を寄せ――
「追うために生きるがいい――醜く・・・薄汚く……生きて生きて生きて…」
ことり、と少年のからだが崩れ落ちた。
もはや何も耳にしていない少年にさらに魔王は言った。
「…私を追うがいい…」
「アナルさまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「やめろ…やめるんだ!アナル!!」
悲壮さを帯びた少女と青年の叫び声が、何も無い荒野に響き渡った。
何も無いわけではなかった。――いや、何も無いわけではなかった――だが、それは過去のことだった。
つい先ほどまで、人々がにぎわっていたある町。
それが今さっき、あるものによって消された。
何気ない、笑ったりおこったり泣いたりー―何百人、何千人の日常が、一瞬にして消し飛んだ。しかも、それは自分のために――自分をおびき寄せるために使われた、ただの囮だった……。
「僕はやめない・・・!!」
青年と少女から少しばかり離れた個所に立っている少年は独り言のように言った。
白石を彫り抜いたような神秘的な面立ち。そこにある両の瞳はアメジストのような輝きを放ち強い意思を感じさせる。流れるような金髪は腰に届くほど長く、それに包まれた体は、むしろ胸の無い女のように思わせる華奢さ。それにまとった黒いローブが風になびく。
その少年の向かいに立つ人間――いや、そんな形をしたもの――が「ふんっ」とつまらなそうに息を吐いた。
「何をするつもりかはわからないが…お前には私は倒せない」
それは圧倒的な力を持った魔王――キクザーだった。
不自然なほどに長い黒髪をなびかせた青年の姿――だが、それはほんの数分前にこの町を消し飛ばした――そして彼の師を、ベニスの恋人だったひとを殺した悪魔。
「僕は・・・僕の命なんか無くなってもいいんだ!」
彼は手を、空を抱くように伸ばす。
「究極時空魔術・・・・・・『アヌス』!!!」
「な・・・」
魔王の顔色が変わる。
「・・・・・・ならば話は別だ…」
遠くから見守っていた青年は、魔王の言葉にぎくりと体を震わせる。
同時、少女は小さく祈るようにつぶやいた。
「アナルさまぁ・・・!」
「氏ねえええええ!」
魔王が叫び――・・・・・・あたりは光に包まれた。
青年が顔をゆがませた。
恐らく、自分のことを思っていてくれるのだろう。
それを冷静にすら受けとめながら、そしてアナルは目を閉じる。
(ベニス・・・僕は君と出会ってからすごくSIAWASEだったよ・・・
2人でいた時間に、僕は癒されて…いつのまにかこんなにSUKIになっちゃってた。
こんな僕じゃ君とつりあわないと思ったけど、君はそんなことないっていってくれた。
金玉さんよりすきだって言ってくれて…僕にPOWERをくれた・・・)
彼との思いでの全てが、走馬灯のように彼の頭を駆け巡る――
ベニスとであったのは、アナルが宿でチンピラに絡まれたときのことだった。(※続き物のようですが何も脈絡はありません)
「へへ・・・いいじゃねえかよネエちゃん」
「・・・あの・・・えっとぉ・・・」
「なあ・・・痛い思いはさせねえからよぉ?どうだ?」
相手は相当酔っているらしく、アナルが男だということに気がついていないらしい。
どうも彼は宿の下の階にある食堂でアナルを見かけ、「若い姉ちゃんが一人で泊まっている」
と勘違いをし、それで部屋まで追いかけてきたようなのだが…
「えと・・・僕はそう言う趣味は…」
「んん・・・遠慮すんなって。なぁ・・・」
チンピラが酒臭い吐息を吹きかけながら、アナルのあごを掬い上げた。
気の弱いアナルはそれだけでおびえて、体が動かなくなっているのに気がついて泣きそうになる。が、潤んだ大きな瞳は男の劣情をさらに誘ったらしい。
「んん・・・!?(汗」
チンピラはいきなりアナルにKISSした。むさくるしく、酒臭い最悪のキッス。
一方のアナルはというと
「うぅ・・・んうううううう!!(>_<::)」
ろくに女性とすら付き合ったこともないのに、さらにはキスも何回も無いというのに、いきなり与えられた乱暴なベーゼに戸惑うばかりだった。
チンピラはしばらく一方的にアナルの口腔を味わい尽くすと、かってに彼の部屋へ押し入り、
さらには彼をベッドに押し倒した。
「ひゃんっ・・・!」
彼がベッドから身を起こすより速く、チンピラは彼の華奢で繊細な体にまたがった。
「へへ・・・あんたみたいな上玉はなぁ・・・ほんとうに久しぶりで・・・ね!」
鼻息も荒く、再度アナルの唇を奪う彼。
そのとき、アナルは何か小さな固形が彼の口に入れられたのを感じた。
「うーうー(;_;)」
必死に吐き出そうとする彼の口を、チンピラの唇が押さえつける。
ごくん。
「へっへっへぇ・・・飲んだねあんた」
「・・・っけほ・・・げほっ!」
アナルは咳き込みつつも気丈にチンピラをにらみつけた。
「・・・っ・・・火炎・・・魔術・・・!!」
そして何とか呪文をーーUBUなかれも、さすがに貞操が危ないと理解したのでーー唱え・・・
ぐにぃっ!!
「アアッ!」
急に服の上からもっとも敏感な部位をつかまれ、中断してしまった。
しかもそこは・・・
(なに・・・何で・・・こんなに・・・・・///)
彼の意思とは関係無く・・・硬くなっていた。
「・・・ん?」
そこまでしてチンピラはやっと気づいたらしい。
「あれぇ・・・せっかくいい女だと思ったのに・・・」
無理も無い。アナルの流れるようなブロンドはまず男では見かけないし、面立ちは並みの女よりもきれいだ、とよく言われる。
それにーー
「せっかく高い媚薬を使ったのに・・・なあ・・・」
そう。
薬のせいで、紫のひとみには涙がたまり、頬はうっすらと紅を差したように赤くなっている。
はあはあと荒い息をつき、時々体を捩じらせるさまはまるでわざと男を煽っている様だった。
ならず者の喉がなった。
「あ・・・あの・・・」
アナルが何か言うより速く。
んびびびびびびびびび!
「///!!??」
音を立ててローブが切り裂かれ、何も意味の無い布となる。
そこから現れた肢体は、男が見た誰よりもきれいだった――華奢で、儚げで、しなやかでありながら、桜色に染まり、劣情をあおってならない魅力的な体。体毛はほとんど目立たず、髪の毛と同じ色の陰毛が申し訳程度に性器を隠している・・・・・・
男は思わず感嘆の吐息をついた。
急におとなしくなった暴漢に、アナルはおずおずと尋ねる。
「・・・・・・ぁの・・・そういうこと・・・ってぇ・・・・・・女の人とするものでしょう・・・・・・・・・?」
「・・・ん・・・?あ、ああ」
男はその言葉で夢が覚めたようにこちらを見た。
「こういうこと・・・?あんたがいってるのはどういうことだ?」
「え(゚.゚)??」
アナルが思わず言葉に詰まると、男はにっと笑っていった。
「もしかすると――こう言うことかい?」
「??・・・ひゃううん!!」
アナルのBINNKANNになり過ぎたからだがびくびくと跳ねた。
男が無造作に、しかもいきなりアナルの胸のクリトリスをなじったのだ。
「ん?どうなんだい?」
彼はくにくにと飾りを弄びながらアナルに尋ねる。
指と指で挟みこみ、優しく厭らしい手つきでそこを揉む。
「ひ・・・ぃあ・・・あぁ・・・///」
アナルは感じたことの無い激しいKAIKANNに、男に満足に答えることもできなかった。
「ふぁ・・・いやぁぁ・・・」
「しっかりできてるじゃないか」
男はにやつきながら、アナルの乳首をぺろりとなめた。
「・・・っ!!」
自分の出す甘い声にいいかげん気づいたアナルは、己の手で口を押さえ、堪えようとする。
が。
「アアア!」
かり、と片方の乳首をかまれて思わず大声を出してしまう。
「・・・ここがどこだかわきまえてくれよぉ・・・?魔術師さん?」
は、と青くなるアナル。視線が男から外れて、ドアに向かう。その一瞬の隙に男はアナルの足を開かせた。そしていきなり、その奥の可憐なつぼみに指を挿入した!
「うううう!?」
アナルの表情が苦悶の色を浮かべる。一度足りとそんなところを使ったことの無い彼にとって、それは恐怖だった。
「・・・まあ処女だとは思ってたんだが・・・やっぱり無理か」
暴れるアナルを押さえつけつつ、男はポツリとつぶやいた。
そのまま、アナルの中をいもいもと探る。
「あ、あ、あ、あ、あ、」
はじめは痛みしか感じなかった。だが、しばらく掻き回される内に、体がDANDAN熱くなっていくのにアナルは気づいた。
(な・・・なんなんだよぉ・・・///どうしてこんな・・・・・・気持ちイイんだよぅ(>_<)・・・)
が、彼はアナルのアナルから指を引抜くと、イチモツを取り出してそこに当てる。
「・・・・・・う・・・あ・・・?」
朦朧とするアナルの片足を担ぎ、
「まああんたの都合にはかまわんけれど」
そして、男はアナルの花芯に己のマラをあてがい・・・
ダイコンッ!!
「きゃあああああああ!!」
アナルのアナルの中は、チンピラ男の胡瓜こと肉棍棒で超満員――どころか、限界突破になった。
ぽたぽたと赤いものがアナルの足を伝わって、シーツにしみを作る。
「痛いよぉ・・・アヒィッ・・・抜いて・・・!!」
「ヒヒ・・・さすが処女だ、痛いくらい締め付けてくるぜぇ?あんたの KOKO・・・!」
アナルの都合などお構いなしに男はぐいぐいと腰を押し付けてくる。
「ひゃんっ・・・きゃうん・・・っ!!」
アナルは頭を振りたくって抵抗するが、次第に体の中に熱が生まれてくるのを感じた。
(いやだぁ・・・やだやだぁああ!(涙)
そのときだった。
「何をしてる!」
青年の声が響き渡った。
「!?」
「何をしていると聞いている!」
朦朧とする少年をまたいで押さえつけている、酒臭いいいとししたおっさん。それは少なくとも善人には見えない。少年がいやだいやだと叫んでいればなおのことだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・?」
「いや・・・これは・・・・・・」
しどろもどろの男が、おずおずとアナルから体を離す。
「言訳無用!」
青年はぴしゃりと言い放つと、男に詰め寄った。
「今さっき役人を呼んだ。あんたが強姦罪でしょっ引かれるのもそう遅くは無い」
「な・・・!?」
男は一瞬茫然としてから――憎しみで顔をしわくちゃにした。
「何様のつもりだ!!」
そしてナイフを構え・・・青年に飛び掛る。しかし青年は動じず軽く男の動きをいなして足払いをかけた。男はあっさりとのびてしまう。
「・・・強い」
AZENNとしたアナルがつぶやく。
青年は二十歳かそこらに見えた。茶髪で、アナルと対照的な、しっかりと筋肉のついた体を無骨な鎧で覆い、背に長剣を指した剣士姿・・・。
と、青年はアナルにシーツをかぶせ、その体をHYOIと抱えあげる。俗に言うお姫様抱っこというやつだ。
「あ・・・あの・・・これはいったい」
「君は役人に一部始終を話したいのかい?」
戸惑うアナルにそう言うと、青年は自分の部屋に彼を連れていった。
「・・・ありがとう・・・」
青年の部屋の備え付けのテーブルで。2人は向き合って座っていた。手元には砂糖とミルクたっぷりの紅茶のカップがある。アナルが小さく言うと、青年がいや、と小さく言った。
「礼なんかいうなよ・・・と、名前を聞いてねえや。あんた」
「・・・アナル、です」
「ふうん・・・いい名じゃないか。ああ、俺はベニスってんだ」
よろしく、と2人は握手を交わす。
「しかし災難だったな・・・あんなやつ、よくいるんだこのあたりに」
ベニスは語り出した。このあたりは治安が悪いからありとあらゆるすべてをまず疑ってかかれ、と。
「まあ知らない旅人も多いんだが・・・でもあんたは無用心すぎだ」
はあ、とアナルが生返事を返す。今まではこんな辺境にきたことが無かったのだ。
それにいらついたのか、青年はずいとアナルに詰寄った。
「いいか、あんたは治安が悪いって言葉を本当に理解してない。頭でわかってる気分になって るだけだ」
「・・・そう言われても・・・(・・;)」
まだはっきりとしないアナルに、ベニスはさらに重ねて逝った。
「それにな」
ベニスはアナルの目を見ていった。
「あんたは自分がどんなに男を誘っているかわかっていない、それが一番危険だ」
「ええっ!?(驚」
「いいか、男を見たらホモだと思え」
言われてアナルはベニスをおびえた目で見た。
「え、いや、俺は女一筋だから」
慌てて言うベニス。が、その胸のうちは複雑だった。
(こいつ・・・其処らの女とは比べ物になんねえくらい・・・カワイイ・・・)
ベニスから出た否定の言葉にすっかり安堵するアナル。
《そうだ・・・こうやって僕らは出会って・・・
それで・・・・・・・・・・・・僕は・・・・・・彼に処女を・・・》
アナルの走馬灯はまだ終わらないらしい。
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| とりあえずここまでは萎えシチュスレ8(現在カキコはできないよ)にうpされたよ
│ でも文中の萎えワードの出典が知りたいひとは逝って見よう。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.| | [][] PAUSE
Λ_Λ .| |
┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ .| |
| |,, ( つ◇ .| |
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| || (__)_), || | °° ∞ ≡ ≡ |
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