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ゴミ捨て場に落ちていた男

レス下さった皆様、ありがとうございました。落ちていた敬語攻の続きです。
ちょっと長いですが、これで終わりです。

|>PLAY ピッ ◇⊂(´∀` )うりゃ!

 深夜になり、一緒に飲んでいた同僚が居酒屋を出てしまってもまだ、原田は迷っていた。
 家に帰りたくない。反面、あの男の事が気になって、走ってでもアパートに戻りたい。
 あの外国人は、まだゴミ箱の間に居るのだろうか。それとも、飯を食って、どこかへ
歩いて行く体力を取り戻しただろうか。
 四人掛けのテーブルには、同僚達が置いて行った千円札数枚と伝票。ぽつんと残った
グラスには、溶けた氷の生温い水。
 原田は、ライムサワーの匂いがする水を飲み干すと、思い切って席を立った。

 どうして、まだ居るんだよ。
 アパートの廊下で、原田はげんなりと肩を落とした。ゴミ箱の間で、何故かまだ
傘をさしたままの男を発見した途端に、気付いたのだ。本当は、彼がどこかに
消えていてくれれば良いと思っていた事に。
 だからだろうか、原田は急に沸き起こった怒りに、舌打ちした。
 こいつが、どこの何者でも構うものか。さっさと消えてくれないと、こちらの神経が
保たない。はっきり言って、邪魔なのだ。迷惑なのだ。鬱陶しくてぶん殴りたくなる。
 酔いも手伝ってか、急に腹の座った原田は、どかどかと足を踏み鳴らして男に近付いた。
「おい、あんた。まだ生きてるんだろう?」
 言って、男の揃えた足先を蹴る。
「そんな所に居られると、困るんだけど。どっか行ってくれないかな」
 ビニール傘が持ち上がり、男がぼんやりとした視線を向けても、原田は朝のように
動揺しなかった。
「日本語が分からないのか? You are an obstacle.Come back to your house.」
 途中で断念したものの、駅前留学の経験を持つ原田だ。自信満々で男に告げる。
 すると、男は何度か瞬きして、ようやく口を開いた。
「Sono spiacente.」
 しかし、その口から出た答えは、原田の予想を斜め上に飛び越えていた。
「Ma, non posso ritornare al paese.」
 何語だよ!
 つい、頭の中で突っ込みを入れてしまい、原田はぽかんと男を見返す。

「Non si preoccupi per me.」
「分からねえよ! ここは日本だぞ! 言いたい事があるなら、日本語で言え!」
「あ……すみません。ごめんなさい」
「何だって?」
 聞き返してから、原田ははっとした。今のは、日本語……だよな?
「……なんだ。あんた、日本語喋れるのか」
「はい、日本語、少し分かります。ごめんなさい」
「いや、謝らなくても」
 少しじゃない、立派なもんだよ。ちゃんと聞き取れるもんな。
 原田は気付いていなかったが、相手がそこそこの日本語を話せると知った途端に
それまでの警戒心はあっさりと失せていた。しかも、ここは自分のアパートなのだ。
自分のテリトリーで、意志の疎通も可能な相手という事実が、原田の気を大きくさせる。
「で? 飯、食ったのか」
「めし?」
「パンと牛乳だよ。ごはん。ブレックファースト」
「S, capisca.ありがとうございました。全部、食べました」
 そう言って男は、少し笑った。口角が上がると、骨張った顔が急に華やかになる。
やっぱりこいつ、いい顔してるな。そう思いながら、原田は意味もなく頷いた。
「いただきます? 美味しいかったです。Grazie.」
「それを言うなら、ごちそうさまだろ。ま、いいか」
 雑誌の上に、きちんと並べた皿とマグカップを差し出され、ついそれを受け取った
原田は、唐突に気付く。
 で、俺はどうすればいいんだ?
 黙って見下ろしていると、男はまた元の沈んだ表情になり、傘をさし直す。
 いや、もう雨降ってないし。
 視線を落として座り込む男と、頭をひねったまま黙り込む原田の間で、おかしな
沈黙が流れてゆく。
 そのまま、数十秒が経過した。ひょっとすると、数分だったかも知れない。
「うん、じゃ。元気で」
 仕方なく、原田は両手で雑誌を抱えたまま、自室へ帰る事にした。

 食器を片付け、風呂に入っても、原田の胸には、もやもやとした何かが残っていた。
気にするまいと思えば思うほど、先ほどの男が……汚れた服に無精髭で、この世の
終わりのような顔をした彼が……一瞬だけ見せた笑顔に、思考が逆戻りしてしまう。
 布団に転がり、バスタオル一枚を腹に掛けて天井を眺める。あいつが話してたの
英語じゃなかったな。何人だ? 飯も食わずにいたら、餓死するんじゃないか?
トイレとか、どうしてるんだろう。そもそも、何がしたくて、あんな所に。
「あー、くそ! 苛々させやがって」
 声に出して飛び起きると、原田はランニングシャツにトランクス姿のまま、部屋を
飛び出した。
 ゴミ置き場に着いてみると、男は足を崩してボックスにもたれていた。見れば
傘を横倒しに抱えたまま、こくりこくりとしている。こいつ、寝てやがるのかよ。
原田の脳裏で、何かが切れた。
「こら、外人! 起きろ!」
 素足で思いきり蹴飛ばすと、男は何事かという顔で跳ね起き、手足をばたつかせて
緑色のボックスにしがみ付いた。真ん丸に開いた両目が、しきりに瞬きをしている。
「立て! いいから立つんだよ!」
 原田は、口をぱくぱくさせている男の腕を強引に掴むと、重い体を引っ張り上げた。
長い間座っていたためか、男は斜めによろめき立つと、すぐにへたり込んでしまう。
「てめぇ、殴られたいのか? 歩けって言ってんだよ」
 それからは、蹴ったり引っ張ったりの繰り返しで、なんとか三階まで辿り着いた。
階段が相当響いたはずだが、周囲の住人は気付いているのかいないのか、誰も文句を
言って来ない。きっと、関わりあいになるのが嫌なのだろう。ふらついている男を
部屋に放り込むと、原田も息を切らせて畳に転がる。俺だって、こんな奴に
関わりたくなかったよ。
 しかし、日本には乗りかかった船という言葉がある。
 やってやろうじゃないか。原田は、勢いをつけて起き上がると、まだ倒れている
男の靴を脱がせた。思った通り、かなり臭う。首根っこを掴み、するすると引きずると
またもや意味の分からない言葉が聞こえた。まったく、なんて重いんだ、こいつは。

 ようやく、風呂場の前まで男を運ぶと、ドアを開けて中を見せる。
「おい、外人。とにかく、風呂に入れ」
「ごめんなさい。なにですか」
「風呂だよ、風呂。シャワー。バスルーム。臭いから、洗って欲しいんだよ。
見りゃ分かるだろ? 自分で洗え。徹底的に洗え」
 男は、その灰色の目で、原田とユニットバスを交互に見やると、しばらくして
合点がいったのか、四つん這いになって風呂場に入った。
「よし。それでいいんだ」
 ドアを閉めてから、彼に勝手が分かるだろうか、と心配になったものの、そこまで
世話をしてやるのも癪で、原田は湯沸かし器のスイッチを入れるだけにした。
 俺は馬鹿か。いや、馬鹿だな。タンスを漁りながら、何度も自分を責める。
 あんな奴を拾って、どうするつもりだ? 素性の知れない外国人を部屋に入れる
なんて、頭がおかしいんじゃないか。あんな男、良くて犯罪者か不法入国者だ。
下手をすれば、家財道具を持ち逃げされるか……殺されるかも知れない。
 それでも、何故か原田には、そんな目には遭わないという確信があった。
 彼は、悪い奴ではない。理由はないが、そう思うのだ。
 結構でかかったよな、あいつ。俺の服で間に合うのか?
 大きめのトランクスと、のびきったTシャツを揃え、水音の響いてくる風呂場に
視線を投げる。ちゃんと、シャワーカーテンを使っていると良いのだが。

 朝になって、時計を見てから、今日は休日の土曜日だったと思い出す。
 道理で、携帯のアラームが鳴らないわけだ。
 カーテンを開けると、狭い部屋に朝日が差し込む。今日も、いい天気だ。
 窓の外をじっくりと眺めてから、原田はしぶしぶ振り返った。
 部屋の隅に、くしゃくしゃの毛布を引っ掛けた外国人が転がっている。原田の
与えたシャツとトランクスは、やはり彼には小さかった。窮屈そうな肩口や
丸見えの腹から察するに、かなり寝にくい格好だと思うのだが、彼は気にならない
様子だ。よほど疲れていたのだろう、畳に顔を押し付けて、死んだように眠っている。

 起こすのが可哀想になるくらい熟睡している男の姿に、原田は思わず笑ってしまう。
 運のいい奴だな、あんたは。俺みたいに親切な男に拾われて。
 原田は、男が自分から起きるまで、そっとしておく事にした。昨夜、彼が脱いだ
ままの服を洗濯機に放り込み、代わりに、大きめの服をいくつか用意する。
 それから、何時間が経過しただろうか。小さな音でテレビを見ていると、部屋の
隅で、何やらつぶやく声がした。
「よう。起きたか、外人」
 振り向くと、毛布を抱えて辺りを見渡す男と目が合った。
「何か食うなら、飯にするぞ? 水でも飲むか?」
「……Dove  questo? ああ……」
「いいから、じっとしてろ。動くな」
 原田の命令を理解したのか、こくこくと頷くと、男はまだぼんやりとした顔で
もぞもぞと座り直した。
 コップに水を汲んでやると、素直に飲む。冷凍してあったご飯を電子レンジにかけると
唸る回転皿をじっと見つめる。何を考えているのか分からないが、男がそうして
大人しく座っているので、原田は安心して部屋を動き回った。
 ふりかけご飯とレトルトの味噌汁も、男は文句一つ言わずに食べる。変な奴だと
思ったが、原田は、男がスプーンを駆使して食事を終えるまで、黙って付き合った。
「えーと、そんじゃ、あれだ。名前から聞こうか。俺は、原田だ」
「はだらだ、さん」
「違う。原田、はーらーだ」
「はらだ、さん」
「そうだよ。で、あんたの名前は?」
「私は、ニコーラ・バルダッチー二、です」
「……また、ややこしい名前だな。にこーら?」
「S,  cos.ニコーラ」
「そうか。で、ニコーラは何人だ。どこから来たんだ?」
「私は、イタリアから来ました」

「イタリア人か。そうか、そうか……あんな所で、イタリア人のニコーラが、何して
たんだ? 日本のゴミ箱でも研究しに来たのか?」
「Vacanza……バカンス、ですか? 休暇です」
「返事になってねぇよ。あんたが、俺のアパートで、何をしていたのか、って聞いてるの」
 男……バルダッチーニの話は、辛抱強く聞き出す原田によって、次第に形になってきた。
 それによると、バルダッチーニは犯罪者でも不法入国者でもなく、長期休暇を利用して
日本へやって来ただけの、立派な会社員であるらしい。聞き慣れない名称の機械か何かを
作る工場に勤め、きちんとパスポートとビザを所持している。
 そんな彼が、わざわざ日本くんだりまでやって来たのは、恋人に会う為だと言う。
 つっかえながらの彼の言葉を並べれば、こうなる。
 恋人とは、インターネットで知り合った。山田某というその人物と、一年以上に渡る
メールのやり取りを行い、住所や電話番号も教えてもらった。夏の初めに、一度会いたいと
電話をしたのだが、それ以来、連絡がつかない。
 メールはアカウント不明で送り返され、電話も繋がらず、不安で居ても立っても
いられなくなった彼は、名前と住所だけを頼りに、飛行機へ乗った。
 あんた、それ、騙されてたんじゃないのか? 恋人なんて、あんたが一方的に思ってた
だけだろう? 原田は、そう言ってやりたい気持ちを、どうにか押さえた。
 バルダッチーニの表情が、それを思い止まらせたのだ。話が進むにつれて、彼の悲壮な
表情は深刻そのものに変わり、ついには、視線が茶わんとスプーンの間で動かなくなる。
「その、住所って、どこなんだ?」
「紙が……服の……Tasca……袋? ポケットですか?」
「おい! そんな大事なもの、ポケットに入れておくなよ。洗っちまう所だった」
 黒いシャツから出て来たのは、折り畳んだプリント用紙だった。そこに印字された
住所を読んで、原田は自分の予測が正しかった事を知る。
 逆から書かれた、ローマ字表記のそれは、町名まで、確かに原田の住むこの町だった。
「つーか、五丁目なんて、無いし」
 馬鹿だな。この男は。

 きっと、この住所も、適当にでっち上げたか、地図で拾ったものなのだろう。
 大体、山田なんて名前からして、偽名もいいとこだ。携帯の番号なんて、いくらでも
変えられるし、自分からかけなければ、地球の裏側からの電話など、どうにでも
あしらえる。今頃、その山田とか言う女は、腹を抱えて笑っているに違いない。
 相手が外国人で、それもイタリアなんて遠い所に居るから、電話番号は教えた。それが
会いたいなどと言われて、急に気が変わったか……最初から、そんな気など無かった。
 海を越えて、会った事もない恋人の無事を確かめる為に、日本まで来たバルダッチーニ。
こんな所まで来てしまって、存在しない住所を探して。本当に、馬鹿だ。大馬鹿者だ。
 原田が、どう切り出したものかと迷っていると、バルダッチーニが口を開いた。
「写真も、あります。そこに、入っています、ですか?」
「いや、写真なんて、無いけど」
 言って、シャツのポケットを開いて見せると、バルダッチーニは目に見えてがっくりと
肩を落とした。今にも泣きそうな声で、小さく呟く。
「大事に、していました。でも、なくしてしまいました」
 この、間抜けの、馬鹿野郎が。写真なんて、本物の筈がないだろう!
 喉元まで出た言葉は、結局、言い出せないままになった。

 日曜日の朝まで、バルダッチーニは、原田の部屋に居た。
 歩き疲れて、ゴミ箱の間に座り込んでいた外国人は、原田によって体力を回復すると
都心にあるホテルへと引き返して行った。
 すっかり濡れて、嫌な臭いのする皮財布が、ゴミ箱の側で見付かった事だけが幸いで
後には、何も無かった。住所と、写真と、財布。それだけが、彼の所持品だったのだ。
 きっと、恋人の存在すら、残っていないだろう。
 残らない方が、幸せなのだ。そう、原田は思った。

 それで、奇妙な外国人との関係は終わった。
 ……筈だった。

「……えーと、何だっけ。ニコーラ?」
「はい、ニコーラです。原田さん、お久しぶりです」
「つーか、何で? まだ日本に居たのか?」
 原田は、混乱する頭を振って、目の前の男を凝視した。
 まだ、冬の気配が残る三月。花見の酒にいい気分で帰宅した原田は、アパートの
玄関で突っ立っている、あの外国人を発見したのだ。
 バルダッチーニは、やはり黒くて大きかった。黒いオーバーパンツに、黒いコート。
黒と灰色の毛糸が混じった小さなニット帽の頭は、玄関ドアよりも若干高い。
 しかし、その顔に無精髭が無く、血色の良い頬は、少し丸くなったようだ。あれから
半年以上も経過したのだから、当然とも言えるが、原田は、すっかり元気を取り戻した
様子のバルダッチーニに、深い安堵を覚えた。
 どうやら俺は、思ったよりも、こいつの事を心配していたらしい。
「あんた、イタリアに帰ったんだろ?」
「はい、帰りました。でも、原田さんに会いたくなったので、また日本に来ました」
「あ……そう。そうか」
 言っている事は分かるが、意味が掴めない。
「じゃ……立ち話も何だし、入るか?」
 ドアを開けると、バルダッチーニは満面の笑顔で付いて来た。まったく、何なんだ
こいつは。
 しかし、せっかく来たのだから、と思い直すと、原田はこたつの説明などしながら
お茶の支度をした。イタリア人って、緑茶でも平気なのだろうか。
 イタリア人全般はともかく、バルダッチーニは、緑茶を美味しそうに飲んでくれた。
買いだめしてあったポテトチップをつまみながら、原田は、何を話そうかと思案する。
「それにしても、暇なんだな。イタリアの会社って、そんなに休めるのか?」
「いいえ、会社は辞めました」
「は?」
 愕然として顔を上げると、灰色の瞳が笑みを浮かべて見返してくる。

 そうだ。忘れていたが、こいつの目は灰色なんだった。原田は、何故か高鳴る心臓に
困惑して、視線を逸らす。しかも、男前なんだった。馬鹿だけど。
「そ……そうか。辞めたのか」
「はい。それで、今回は長期のビザを取得してあるので、日本語の学校に通いながら
仕事を探そうと思っています」
「ふーん。そりゃ、良かった」
 そこまで聞いて、原田はふと気が付いた。
「日本語、上手くなってるじゃないか」
「分かりますか? 私、原田さんのために、沢山勉強しました」
「……何だそりゃ」
 ぎょっとして目を上げるが、バルダッチーニは笑顔で見返すばかりだ。
「変なこと言うなよ。仕事のためだろ」
「そうですね。仕事をしないと、日本に居る事が出来ません。でも、仕事が見付かれば
すぐ、就労ビザに切り替える予定です」
「へえ、大変だな。まあ、頑張れよ」
「ありがとうございます。頑張りますので、よろしくお願いします」
「はいはい……はい?」
 こいつは一体、何を喋っているんだ?
「え? なに、あんた……ずっと日本に居るのか?」
「はい。そのつもりで、引っ越して来ました」
「……ど、どこに」
「原田さんの、隣になります。どうか、よろしくお願いします」
 繰り返された言葉に、原田は気が遠くなる。隣って、まさか。
 唐突な展開に、原田の思考が追い付かない間も、バルダッチーニは何やら楽しそうに
話し続けている。
「……で、今度、一緒に食事をしませんか? 私が、イタリアの料理を作ります」
「あ……うん」

 俺、今……何かを安請け合いしたような。
「今日は、会えて良かったです。原田さんは、明日もお仕事ですか?」
「いや、日曜日だし」
「では、一緒に出掛けましょう。買いたいものがあるのですが、私はまだ、この町が
よく分からないのです。案内をしてくれますか?」
「まあ、いいけど」
 ちょっと待て、いいのか?
「ありがとうございます。明日、迎えに来ます」
「ああ、そう。じゃ」
 ま、いいか。

 バルダッチーニが、本当に隣の部屋へ入って行くのを確認してもまだ、原田は呆然と
していた。何もかもが突然の出来事で、まるで夢でも見ているようだ。
 そうか。あいつが、また来たのか。
 どうにか、その事実だけに納得すると、原田は寝る支度をするために、一旦全てを
頭から追い出した。急ぐ事はないだろう。今日はもう遅いし、明日、ゆっくり考えれば
いいのだ。
 そして、次の日。
 原田は、すっかり忘れていた約束通りにドアを叩いたバルダッチーニに
再度驚かされる羽目になる。

 原田は、まだ知らなかった。
 台風と共に現れたような男が、その豪雨と強風の中で無くしてしまった写真。
 そこには、原田に似た年格好の、男性が笑っていたのだった。

□ STOP ピッ ◇⊂(´∀` )長いのに、チューも無しかよ!

敬語というより、丁寧片言日本語になってしまいました。
ヘタリア男がんばれ超がんばれ。てな訳で、おしまいです。読んで下さってグラッチェ!
(途中で文字化けに苦しめられ、フォントをいじったらヘタレア語が崩壊しましたが
適当にスルーして頂けると嬉しいです。これがマカーの業というものか……!)


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