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後輩K×看板俳優K

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                    | >>182-185の続きのようなものだモナ。 
                    | 後輩K×看板俳優K
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 看板は劇団主催Mにお熱らしいYO
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 自己満足自己満足
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夜店の裏手には、人気の無い林があって。
花火に夢中な連中の喧騒を余所に、俺達はそこにいた。
2人きり、遠く屋台提灯と時折上がる夜空の花を明かりにじゃれ合うみたいに抱き合いながら。

「まーくんっ、あかんて。」

大きな杉の木に細いカラダを押し付けて、緩く開いた浴衣の襟元から手を忍ばせれば、恋知くんは慌てて抵抗する。

「あかんことないやろ。誘ったのは恋知くんや。」

小手先の抵抗なんて出来ないように、ぎゅっと抱きすくめて、なだらかな首から肩に口唇を寄せた。
きつく吸って痕を残す。

「ダメやて、まーくん、あかん、ほんまに。」
「嫁さんに見られたら困る?」
「当たり前やあほ。」

乱れた浴衣の裾から手を入れて、恋知くんの内股を撫でる。
ほっそい脚。
どこもかしこもほっそいカラダ。

「なぁ…ホンマに見られて困るのは」
「それ以上言ったらまーくん絶交や。」

恋知くんが俺に言わせなかった名前の人を、恋知くんがもう十何年も慕ってる事を。
その人の為にいつだって一生懸命で精一杯頑張ってる事を、同じくらい傍で恋知くんを見て来た俺は知ってる。

「せやけど俺、もう我慢できひん…。」
「まーくん…」
「…ごめんな…。」

全部俺のモノにしたい。
恋知くんの全部。
汗で湿った肌のあちこちに触れてると、そのうち恋知くんの呼吸が忙しなくなる。
短く、浅く、はぁ、はぁ、って、俺の耳元に吐き出される熱い吐息。
時折上がる、まーくんっ、って抗うみたいな呼び声と、耐えるようにぎゅっと目を閉じて身を竦ませる恋知くんが可愛くて、愛おしくて、でも少し可哀想で。
柔らかな髪越し額にキスすると、恋知くんの目がうっすら開いた。
伏せた睫毛に見え隠れする、涙で潤んだ瞳が真っ赤なのは暗がりにも判った。

「ごめん…。」

好きになってごめん。
こんなことして怖がらせてごめん。
幸せな家庭、危機にさらしてごめん。
俺の事、好きでもなんでもないの知ってるけど。
だけど、あんたが欲しい、恋知くん。

ふっくらした下唇を俺の口唇でそっと食む。
鼻先もおんなじように遊んで、もういちど甘い口唇へ。

「好きや…恋知くん。」

触れ合う距離のまま囁いて、初めて深く混ぜ合わせた。
好きや。
好きや。
好きや。
口唇を開いて、舌で恋知くんの咥内を犯す。

「…ん、っ、…ふ…」

息継ぎさえ出来ないくらいに深く交わった口唇の狭間から、苦しげな喘ぎが零れるけど。
俺は恋知くんを逃がしてやる術を持たなくて。
ただきつく、きつく、抱き締めた。
切なくなるくらい肉のないカラダは、小さく震えてる。
なのに、そろりと伸びて来た頼りない腕は、まるで縋るみたいに俺の浴衣の背中をぎゅっと掴んだりするから。
だから俺は少しだけ勘違いをしてしまいそうになる。
恋知くんが好きなのも、大切なのも俺なんかじゃないのに。
解ってるのに。
恋知くんの淋しい気持ち、利用してる。
こんなんじゃあかん。
こんなんじゃあかんって、頭を振って腕の中のカラダ見下ろせば、確かに感じてた人肌のぬくもりが無機質なそれに変わっていって。
さらさらと砂みたいに零れ落ちてった。

夢だった。

あぁ、全部夢だったんだ。
そう思ったら心底安心してる自分がいて。
抱きしめてキスして好きだって告白して。
だけどその全部が夢だった事にどうしようもなくほっとする。
俺の我侭で恋知くんを怯えさせずにすんだ。
俺の欲望で恋知くんを汚さずにすんだ。
俺の勝手で恋知くんを困らせずにすんだ。
ホントに…夢で良かった。

のっそりとベッドから降りる。
習慣で食卓にあったタバコを口に咥えたけど、そう言えば恋知くんに付き合って禁煙中だった事を思い出す。
火は点けなかった。
そのままテーブルに突っ伏して、窓の外をぼーっと眺めた。

「今日も暑そうやな…」

抜けるような真っ青な空は。
なんだか恋知くんの笑顔みたいだった。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 前回レスくれた姐さん方ありが㌧。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 性懲りもなくお目汚し投下して木綿ね。
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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