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二十七才の捺休み 石坂→先輩

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              | 今更かもだが単発度等間「二十七才の捺休み」だって
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 | __________ |   ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|石土反→先輩だとさ。AAずれてもキニシナイ
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                        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |         | |           ∧_∧   ∧_∧   ∧∧ 初SSてナンテコッタ
 | |         | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |         | |       ◇⊂     )(    ) |  ヽノ___
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初投稿、萌えすぎたので書いてしまった…
普段文書きじゃないので、つたないのは生ぬるい目で見てやってください

空港で南米へと向かう飛行機のアナウンスが流れた。
ふと我に返る…
何だ、忘れるって決めたのに出来てないのか?俺は…
自分自身を嘲笑って、小さなため息をついた。

「そろそろ行くかっ」
気分を変えるために勢いよく椅子から立ち上がった。
スーツケーツをガラガラ引きゲートへ向かう。
今ここで作る足跡一つ一つと一緒に、俺の思いも捨てて綺麗に忘れよう、決めたんだ
彼への思いを……

ラクビー部の先輩だった彼は本当に優しかった。
まだ基本的な事しか知らない俺に、いつも手取り足取り教えてくれて
何かあれば石土反!石土反!と呼んでくれた。
先輩は見た目と裏腹に繊細で、試合に負けると良く鼻水を流しながら悔し涙をする。
そんな先輩を生意気ながらも「先輩!カッコ良かったですよ!」と励ましたりもした。
優しい先輩、情けない先輩、カッコ良い先輩、どの先輩も好きになった…
本当に、好きになった……

先輩に対する自分の気持ちに気づいてからは毎日が大変で
授業では先輩の事ばかり考えてしまい、
部活中に名前を呼ばれただけでもドキッっとしてしまう。
前まで同じ事を繰り返してたのに、恋をするとこんなにも変わってしまうのか…
それでも俺はこの気持ちがバレないように、いつもと同じ笑顔で答えていた。

でも…たまにつらくなる。
誰にも打ち明ける事が出来ないし、先輩だって普通に女の人が好きなはずだ
好きなのに…大好きなのに言う事が出来ない…。
俺に告白する女の子を見て、何度羨ましいと思った事か。
恥ずかしそうに言う彼女は俺にとってただの苛つく対象でしかない。
俺だって先輩に気持ちを伝えたい…
同じように「好きです」って、ただその一言を言いたいよ…!
俺だって言いたいんだよっ!!
……でも結局無理だった。
先輩の反応は想像にたやすく、負担をかけたくなかったから。
何よりも今までの関係が壊れてしまうのかと恐れたから…。

「好きです」その一言は俺にとって、とても重かった。

この思いは胸に秘めたまま、卒業した。
でもいいよ、先輩といるの楽しかったし。それだけで十分です。

卒業後からも先輩とはちょくちょく会った。
いつもの飲み屋でいつも通りに会った何気ない日、突然先輩の口から結婚したとの知らせを聞いた。
相手は俺が高校で同級生だった窓香。
もの凄く嬉しそうに話す先輩に、これ以上ないぐらいの笑顔で祝福した。
「せんぱーいっ!おめでとうございます!幸せになってくださいよ~」

本当は泣きそうだった。

でも先輩が幸せなら俺は良い。
何も悪い事が起こらなければそれで良い。
そう思ってたから先輩が倒れたと窓香の電話があった時、俺は目の前が真っ白になった。
先輩が…もしも先輩が……そんな事があったら俺は…っ!!
もう何も考えられなかった。
タクシーから降りて息を切らし病室に駆け込むと、窓香はただの過労だから心配しなくて平気よと言った。
凄くホッとした。その場に崩れそうな程気が抜けたよ…ハハッ…
本当に何もなくて良かった…先輩

心配して駆け付けた高シ頼・イ主田も席を外し、横になって眠ってる先輩と俺だけが病室に残った。
ポトッポトッと点滴の音だけが聞こえる二人の空間で
眠っている先輩を優しく見つめていると、心の底から込み上げてくるものがあった。
やっぱり俺先輩が…
今なら…今なら気持ちを伝えても平気だろうか…
別に先輩は聞かなくても良い、答えてくれなくても良い。
眠ってても良いから先輩に、言いたかった。
俺は一週間後に日本を離れる。本当に五年後に帰ってこれるか分からないし
気持ちを引きずったまま向こうにいるのはつらい…。
だから、せめて今ここで言わせてください。

「先輩…俺……先輩の事が好きでした」

でも、もう忘れます。
先輩が元気にしてくれれば…笑っててくれれば、俺はそれで十分ですから。

先輩に、そっと触れるだけのキスをした。

ゲート目前にして、俺の足はふと立ち止まった。
ゆっくり首を落とし足元を見ると、
そこには病室で先輩を忘れようと決めた思いが今、捨てられる所だった。
何故だろ…足が進まない…。
そうだよなぁ、完全に先輩との思い出を捨てられる訳ない…何年も思い続けたんだから。
そうだ…完全に捨てる事は出来ないけど、これぐらいなら良いかな…
って俺自分に甘い?

捨てようと思った思いを持ち直した。
「先輩の事は忘れます…。忘れるけど、
 好きだったて思いは残しても構わないですよね…?」
つらいながらも、きっと今の俺は穏やかな顔をしていると思う。
先輩への最後の言葉だから…
やはり先輩には良い笑顔を見せておきたい。
「捨てるにはつらいし向こうまで持って行くのもイヤですから、ここに置いて行きます」
長年思い続けた先輩への思いを言葉にして、何てことないこの場所に…俺しか知らないこの場所に。

囁く程に小さくゆっくりと…

「先輩、好きでした」

この一言を置いて、俺は先輩から旅立ちます。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 長文マジスマン
 | |                | |     ピッ   (・∀・;)
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AAがずれ過ぎorz
チョト女々しい石土反だ…切ないふいんき(ryだけでも伝われば…
スレ汚しになったらスミマセン…ありがとうございました


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