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サイボーグとビーストの関係

オリジナル。頭脳系×肉体系。受けが既に出来上がってます。お触りありの本番なし。第三者視点です。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「どーしたもんかねぇ…」
寝癖満載の頭を更にくしゃくしゃにしながら溜息を吐く。目の前には苦しそうに息をする患者。
だが残念ながらオレにはもう打つ手がない。
「……アイツ呼ぶか」
オレなりに手は尽くした。やれるだけのことはしてやった。
後はもう対処法を知ってる(であろう)ヤツに頼むしかねえよな。
「ドクター、お呼びだとか」
「おー!忙しいとこ悪いな」
というわけで呼ばれて医務室にやって来たのは『サイボーグ』という仇名で有名なチーム「シエラ」の隊長様だ。
相変わらず造り物みてーにキレイな面してやがるわ。
「構いませんが、どんな用件でしょう」
「お前ならどうすればいいか知ってると思ってな。オレにはもうどうしようもねーんだわ」
「……医療主任に分からないことが僕に分かりますか?」
「多分、お前にしかわかんねーと思うぜ」
小さく首を傾げるヤツを尻目に早速問題の患者がいるベッドへと案内する。カーテンを開けるなり
飛び込んできた光景にサイボーグが目を丸くした。それを見たオレも驚いて目を丸くした。
サイボーグもちゃんとこんな顔できんだなぁ。
「…………彼、どうしたんです?」
そう言って指差した先には全身包帯だらけの大怪我なのに、何故か下半身をガチガチにして
グッタリと横たわるチーム「エコー」の隊長――通称『ビースト』がいた。
「…っはぁ………あ…?」
「やあ。久しぶり」
「え、おま……っ何で、いんだ…っ?」
オレとサイボーグの存在に気付いたビーストがわずかに脚を閉じて前を隠す。
ん?コイツらってそーいう関係なんじゃなかったっけ。
「ひょっとしてこのことで僕を?」
コイツ察しが良くて助かるわー。オレは頷いて事情を説明してやった。

問題が発生したのは90分ほど前。先日の合同任務で負傷した連中はもうほとんど復帰していたが、
一人だけまだ起き上がることもままならない男がいた。それがビーストだ。
敵も相当手強かったのかいつも以上にダメージを受けてたくせに、その後更にどエラいハードなプレイを
お楽しみになったようで……運ばれてきた時は医療主任としては顔を顰めるしかない有様だった。
厳しく絶対安静を言いつけて休ませてたんだが、回復してくれば当然生理現象としてアソコが
元気になっちゃうこともあるわけで。コイツは体力も回復力も化物レベルだから余計催しちまうらしい。
だが負傷してた肩を固定してあるせいか上手いこといかず、恥を忍んでオレに救援要請してきた。
しょうがないから代わりに扱いてやってたんだが、一向に発射される気配がない。
「ちゃんと感じてるみたいなんだがどんだけやっても全然ダメでなー……
しょうがないからお前さんにご足労願ったってわけよ」
「なるほど」
「っ……全部言うなドクター…」
「んなこと言ったってお前も辛いだろ?もう一時間近くこんな状態じゃねーか。見てる方がしんどいわ」
「……だからって…コイツ呼ぶなよぉ…!」
勘弁してくれと言いたげにビーストが顔を背ける。それを見たサイボーグはやけに難しい顔をして押し黙ってしまった。
あれ?コイツらそーいう関係なんだよな??つーかどエラいハードなプレイの相手ってコイツのはずじゃ…?
かなり気になったがそれは置いといて、まずはビーストの処置を優先することにした。
「原因わかるか?」
「大体見当はつきますが……とりあえずやるだけやってみます」
「――え…っ!?待っ、いきなっり、ぃっ!!」
躊躇もなくそそり立ったモノを口に含まれ、驚いたビーストが身を強張らせた。
サイボーグはわざと音を立てて吸い付きビーストの聴覚を責める。
「っは、っぁ……ぁあ、っぅっく…!」
オレの時とは明らかに反応が違う。別にオレの時は気持ち良くなさそうだったってわけじゃなくて、
声の艶とか表情の蕩け具合がよりエロくなってるっつーか。
うん……やっぱコイツらそーいう関係なんだな。

「んぁっ!ぅあ、ぁ、先っ…あんま、いじっ……!!」
「――っは……確かに反応はしてますね」
「だろ?」
「この感じだといつもならとっくにイッてるはずなんですが……ねぇ?」
「っひ…ぃっぁ、やっ、それ、やめっ…ん゙んっ!!」
サイボーグは冷やかに分析しつつ鈴口を親指で強く擦る。突然襲った強い刺激にガクガクと揺れた脚を
開かせ、逆の手で全体を激しく扱いてビーストを追い詰めていく。
「待っ…!!っっひぐっ、待っ、て、強いっ!強、すぎっ…ぃ゙い!!」
「仕方ないでしょ?君がここまで我慢しちゃったんだから」
「…ちが……っ我慢、してなっ…!!ぁゔ、あ゙、あぁ゙あ……っっ!!」
「言っとくけど、毎度毎度僕が触ってあげなきゃイけないなんて言われても困るよ」
「――っっ!!っひ……ゃあ゙っ!!ん゙ゔぅー…っ、っ!!」
ビーストが耐え難い快感に腰を浮かせ、動く方の手で頭を掻きむしって歯を食いしばる。
何つー乱れ方すんだコイツは。
「……これでも駄目か。じゃあ次指挿れるから力抜いて」
「っっはあっ、んぁ゙っ、はっ…ぁ、待て、待ってって……待っ――っっ!!?」
粘液塗れだった指に少し唾液を足し、後ろの穴に遠慮もなくぐっと突き立てると
すんなり飲み込んでしまった。ちょっと、どんだけヤり倒してんのよ君ら…
しかし弱ってる相手に全然手加減ねーなとも思ったが、一気に攻め立ててさっさと楽に
させてやろうっていうサイボーグなりの気遣いなのかもしれない。もしくはただのドSか。
「ぅっぁ、はぁっ……ぁぐっ!!っゔぅ…!」
身体が跳ねる拍子に傷が痛むようで、時々ビーストの顔が歪む。そりゃそうだよなぁ…
もしオレがこんな状態になったら発狂して「いっそ殺してくれー!」くらい言ってると思う。
オレ痛いの全然ダメだから。
「なぁ…どうよ?手応えありそうか?」
「わかりません。出来ればここには触れずに済ませたかったんですが」
「ふーん?何で?」
「……余計悪化するから」
へぇ…?これ以上どう悪化すんだろう。
オレは相変わらず玉のような汗を滲ませながら、色んな要素に悶え苦しむビーストを眺めた。
何でこうまでイけないんだろうな…

あ、でも少し落ち着いてきたっぽいな。トロンとした目でぼんやりと相手を見つめている。
だがサイボーグは視線を外したままヤツをイかせる作業に集中していた。わざと目を合わせないように
してる感じすらする。何つーか…不思議なカップル(って言っていいのか?)だなーコイツら。
「ふー…っ、う、んん…っ」
ふと、ビーストの手が胸元に伸びる。
そのまま分厚く巻かれた包帯を外そうとしてるのに気付いたオレは慌ててヤツの腕を掴んだ。
「おいコラ!何してんだお前!」
「ゔぁっ…!」
「あ、すまん…痛かった?」
「……だから嫌だったんだ」
痛みに呻いたビーストを見てサイボーグがポツリと呟く。疑問に思ってたら、
その答えらしき言葉が怪我人の方から返ってきた。
「……っ…触って、くれ……」
「ん?」
「そんなこと出来ると思う?ドクターだっているのに」
ここまで同席させといて今更オレ気にすんの?と思ったが、どうやらそういうことじゃないらしい。
「頼む……っもう、キツい…から…っ」
「ダメだよ。絶対にやらない」
「……っ!!」
「ほら、ココ触ってあげるから早く出して」
「っはぁっっ!?やめ、そこっ今触っ、たら…ぁあ゙ぁっ!!」
「前も擦ってあげようか?」
「んぐぅっ!!…っひ、ぃ゙……っっ!!」
少し怒った様子のサイボーグが指を奥まで捩じ込み、更に前を荒っぽく扱くとビーストの息が一瞬止まった。
容赦がなくなった強引な責めに目を見開き、仰け反りながら身を捩って喘ぐ。
掴んだままだった腕からもかなり力んでいるのが伝わってきて、だんだん心配になってきた。
「ゔっん、ぁあ゙っ、ぃ…やだ、それっ……嫌、っぁあぐっ!!」
「おいおい…コイツ大丈夫かよ…」
「…………」
「っ……ゃめっ…!!っ、も、やめ……て…ぇ゙っ…!!」

上手く呼吸ができなくなるほど追い上げられ、耐え切れなくなったビーストがボロボロと涙を零して
懇願し出してしまった。これにはさすがのサイボーグも手を止め、落胆の溜息を吐いて項垂れる。
「くそ……ダメか」
「マジかよ…これでもイけねーの?」
「っげほっ!ごほっ、っぐっぅ、うぁ…!」
苦痛から解放されたビーストはグッタリとベッドに身を埋め、酸素を取り入れようと必死に胸を上下させる。
一体どーなってんだコイツの身体は。いつもヤッてるサイボーグでもダメなんて、そんなことあんのかよ…
……ん?そういえば…
「なぁ。さっき『絶対やらない』とか何とか言ってたけど、もしかしてそれやったらコイツ確実にイけんじゃねーのか?」
オレがそう尋ねた瞬間サイボーグの表情が険しくなる。
「やっぱり。そうなんだな?」
「……嫌です。それだけは絶対できません」
「何で!お前だってこんなに辛そうなコイツ見てて何にも感じないわけじゃねーんだろ?」
「だからですよ。これ以上彼に辛い思いをさせたくない」
「??」
意味がわからん…!コイツら普段どーいうセックスしてんだよマジで!
とんだアブノーマルプレイでもやってんのか?
「…………ぃ…から…っ」
「ん?」
「っ、傷……触って………イかせ、て……くれ…っ頼む……!!」
はぁ!!?
今何て?『傷に触れ』って言った!?
「だから嫌だって言ってるでしょ。第一そんなことドクターの前で出来るわけない」
「はっ……もう…これいじょ……っ無理、だから……はぁ…早、くっ…!」
「っっ……ダメなものはダメ。ねぇ…お願いだから、あんまり聞き分けのないこと言わないでよ…」
半分虚ろな瞳でせがむビーストに、まるで縋るような声でサイボーグが訴える。
コイツがこんなに感情露わにしてんの初めて見たな…
そっちも気になるけど、まず何よりも聞かなきゃならないことがあるぞ。

「ちょちょちょちょ、何、今のってどーいう意味?」
「……彼はある一定のラインを超えると痛みと快感が繋がってしまうんです。傷口を抉られる激痛と
性的興奮がごっちゃになって、気が狂いそうなほどの絶頂を迎えられるんだと」
「………………そりゃー……また、難儀な体質で…」
それってつまり物凄いドMってことっすか隊長…!!
開いた口が塞がらん。あんなに屈託のない笑顔で皆から慕われてるコイツに、そんなヘビーな性癖があったとは……
はっ!そういやあのスナイパーキッドもそんなこと言ってた気がする…!
「…はー……っ、頼む……助け、て……っ」
「そんな顔しないでってば……」
「……なぁ…っ!!」
「っ……君を苦しませたくないんだよ!」
救いを求めるビーストの声を振り払うように、サイボーグが初めて声を荒げた。
完全な不意打ちだったんでオレもヤツも驚いて固まってしまう。
「え…」
「君がドロドロに蕩けるほど感じてくれるのは凄く嬉しいし堪らないよ。
でも痛みを与えたり乱暴に扱ったりするのが好きなわけじゃないんだ」
……今ので何となくコイツらがどういうプレイしてるか想像ついたな…
「……でも君が、僕を求めてくれるから…僕だけを見てくれるから……それに応えてあげたくなる」
「…っ…!」
「君を喜ばせてあげたい。満たしてあげたい。僕に出来ることなら何だってしてあげるよ。
でも今だけは……こんな状態の君に、更に痛みを与えることなんてできない」
胸の内を全部さらけ出すような告白をするヤツの姿に、普段の冷血サイボーグ要素なんて全くなかった。
コイツもちゃんとこういう熱い感情抱えてんだな……ま、人間なんだから当たり前のことなんだけど。
そういや『サイボーグ』って仇名、完全に見た目だけでつけられたんだったっけ。それも災難だよなぁ。
「……ごめんね。君が大事なんだ…上手く伝わらないかもしれないけど」
そう言ってサイボーグが少しぎこちない笑顔でビーストの頬を撫でた。
泣きそうな顔しちゃってんなーなんて思いながら眺めてたら、何故かビーストの方がブワッと涙を溢れさせた。

「お、おい!どうした?」
「っ…!ごめんな……付き合わせてんの…わかってたんだ」
あたふたしたオレが手を離してやると、ビーストは何度も目を擦って涙を拭う。
そして時々鼻を啜りながら、ポツポツと語り出す。
「お前が、そういうの好きじゃないのも知ってた……甘えてるってわかってるよ…でも……」
「でも…?」
「……っもうお前じゃないとダメだから…」
「――!!」
今度はサイボーグが驚く番だった。多分ビーストのこういう本音を聞いたのは初めてなんだろう。
「今更手放せねぇよ……誰にも取られたくない…!笑顔とか、優しい声とかっ…
俺だけが知ってればいいんだ……他の奴になんか渡さねぇ…っ!」
大粒の涙を零しながら、添えられた手を大事そうに握り締める。サイボーグもだけど、案外コイツも
こんなに感情剥き出しにするの珍しいよな。いつも笑ってる朗らかなビーストしか知らないオレにとって、
ここまで必死になってヤツを繋ぎ止めようとする姿はかなりレアな光景だった。
「っあーもぉ……っ、本当……こんな俺が好きになっちゃってごめんな…」
自分自身に呆れたような溜息を吐き、ビーストがぐしゃぐしゃの顔のままでサイボーグを見る。
「……好きだよ………なぁ、俺のになって」
あーあーもう!ベソかいて手ぇ握って告白って…ティーンエイジャーかお前らは!!
……でもな、おじさん嫌いじゃないぜ…そういうの。
「やめてよもう…」
ってあれ?何その反応。今喜ぶところじゃないの?
「僕から言おうと思ってたのに、何で先に言っちゃうの」
「っ……!!」
「ずっと好きだったんだ。頼まれたって君を離してなんてあげない」
サイボーグはそう言って、ほんの少しだけ顔を赤くする。
それに気付いたビーストが声を上げるより早く、ヤツに覆い被さって唇を塞いでしまった。
っかー!!何だよコイツめっちゃカワイイじゃん!これがいわゆるツンがデレるってやつか!
うっかりオレまで惚れちまうとこだったわ。だがしかーし。おじさんだって空気くらい読めるんだぜ?

オレは黙って頷き、ベッドのカーテンを閉めてそこを離れる。
そして邪魔が入らないように手前の医務室で見張っててやることにした。
めでたく通じ合ったわけだし、今ならビーストも例の「痛いこと」されなくてもちゃんとイけるだろ。
「良いねぇ……愛だねぇ」
愛情表現の仕方はちょっと独特かもしれんが、あんな風にお互いを好きになれたら幸せかもな。
あー何か羨ましくなってきたわ。オレももう一回くらい輝いてみてーなー。
「どっかに良い人でもいねーかなー……いねーか。ここ軍だし…野郎ばっかだし」
一瞬浮かんだ希望があっさりとセピア色に霞む。しょうがないから大昔の甘酸っぱい思い出を
引っ張り出して感傷に浸る、一人ぼっちの夕暮れ時だった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

書き込み中に本文長すぎと言われたので改行弄ってたら1レス余分にできてしまいました。申し訳ないです
ちなみに今更ですが68巻の「少佐と隊長の関係」の続きです
スレ占拠失礼しました

  • このシリーズすごい好きです!!!新作読めてよかったです!l -- 2015-06-30 (火) 22:39:58

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