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死体愛好家

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
※注意 疑似死姦モノ
※初投稿なので至らぬ点があるかもしれませんが生ぬるく見守ってやってください。

他愛もない職場の愚痴で盛り上がるのは最近ではよくあることだった。
いつもはチェーンの安居酒屋か秀一のアパートで飲むのが通例だったが今日は珍しく秦野田の家でのことだ。
彼の家に来て秀一がまず驚いたのが一度も呼ばれたことがなかったしずぼらな秦野田の性格からしてどうせ狭っ苦しいボロアパートで散らかり放題の部屋なのだろうと思っていたのに彼の住まいがボロアパートどころか下手な一軒家よりまだ広い、
豪邸と呼んで差し支えない洋風建築の屋敷だったことだ。それもここに今現在一人で住んでるという。
「お前って金持ちだったんだな…」と目を丸くする秀一に「親の家だしいいもんでもないさ、第一広すぎて落ち着かない」と秦野田は嫌味なく笑って答えた。
部屋の内装も家具も調度品もいかにも高価そうで美しく、掃除も行き届いていて一瞬外国の城に踏み入れたかのような錯覚さえ覚える。
いつもは飲まない、というよりほとんど飲めない秀一も秦野田の意外すぎる一面を知って少し感覚が狂ったのか、彼にしては珍しく深酒してしまった。
しばらくして「もう帰る」と言い出したもののいまいち足元のおぼつかない秀一に「もう少し酔いを醒ましてけ」と秦野田は言ったが同じワイシャツを二日続けて着るのを潔癖症の気がある彼がどうしても嫌がった。
確かにこれだけ広い家で、しかもほかに家人もいないとなれば秀一ひとりくらいなんなら泊まっていってもなにも問題はなかったのだが。
呂律の回らない舌でどうしても帰ると言い張ったので、とにかくもう少しだけでも酒が抜けるまで、とこの酔っ払いを再び座らせた。

ソファの上でしばらく眠ってしまっていた秀一がふと目を覚ますと窓から差す月明かりを背にした秦野田がすぐ目の前にいた。
その表情は影になって見えなかった。
ぼんやりとした頭で「…秦野田、今何時?」と聞くと同時に首筋にチクリとした小さな痛みが走った。
反射的に痛みの元に手をやろうとしたが、急激に全身から力が抜けその手は届く前に前にだらりと落ち、次いで瞼も閉じた。
たった今、秀一の首に薬を注入した注射器を手にした秦野田がそれを見て満足そうに口の端を吊り上げた。
「この薬な」
ぐったりとした秀一の頬を指でそっとなぞった。
瞼を閉じた秀一の顔が薄暗い月明かりのなかでもみるみる蒼白になっていくのがわかった。
「いとこの外科医からもらった、ええと、脳のだったかな?手術に使う目的の麻酔薬の一種なんだけどさ、開発中の新薬でまだ認可がおりてないんだ、手に入れるのにはちょいと苦労したよ」
力の抜け切ったその体を両腕で抱き上げて別室に運びながら秦野田が得意げに言う。
ほぼ同体格の人間相手でも短い間ならこうして横抱きにして運ぶことも出来る。
秀一を運んだ部屋の中央には解剖台のようなステンレス製のベッドがあった。
実際それは間違いなく本物の検死に使う解剖台だった。
「麻酔といっても使う状況が特殊でね、この薬を打つと脈拍が低下して鼓動は一分間に十回未満になるし、体温も下がる、まあ早く言えば一時的に仮死状態にするんだってさ、
ほとんど死体と区別が付かなくなるんだよ、動物実験では何度も成功してるらしいから後遺症はないと思うけど」

その部屋は明らかに異常だった、解剖台が置いてあること自体もおかしかったが壁一面に隙間なく張られた写真がなによりも異常性を物語っていた。
写真はモノクロのものもありカラーのものもあり、雑誌や本などから切り抜かれたものもあった。
それらの写真に共通するものは全て人間の死体の写真だったということだ。
事故死、自殺、殺人、自然死、病死。
秀一を検死台に横たえると彼の清潔そうな白いシャツのボタンに手をかけ、一つずつ外していく。
「俺は死体が好きでさ、いわゆるネクロフィリアってやつ?」
秦野田はそう呟いて秀一にキスをした。
体温の下がり始めたその唇は陶器のような冷たさでとても生きてる人間とは思えず、秦野田をひどく興奮させた。
やがて衣服を全て脱がせてしまうと検死台の上の秀一は血の気が失せ全身が青白く、本物の死体のように見える。
ただ実際には死んでないのでどこかしらみずみずしさがあったが部屋の雰囲気と解剖台の演出でそれを払拭するには十分だった。
軽く首を傾げその肢体を舐めるように眺めまわすと秦野田は秀一の手を取ってみた、脈は感じられなかった。
手を離せば力なく落ちる。
全く本当に少しも動かない。
それだけでもうたまらなかった。
背筋がゾクゾクする。
「けど本当に殺すわけにはいかないだろ?だからさ」
そういいながら自分も服を脱ぎ検死台の上にあがった。
ヒヤリとした死物の感覚がステンレス製の台から、触れた相手の体から感じられた。
「ずっとお前のことが好きだったよ、だから死んでほしかったんだ」

かがみこんで秀一の鎖骨にキスを落とした、唇を通して冷たい体の感触が伝わってきて秦野田の背中をぞわぞわと背徳心と愉悦が這い上がる。
胸に耳を当て心音が聞こえないのを確認するといよいよたまらない気分になった。
死んでる、これは死体だ。
愛する彼が死んでいる。
そう思った。
反応が返ってくる訳もないのに秦野田はねっとりと秀一の冷たい体を隅々まで愛撫した。
全身を舌と唇で嬲り、内腿やわき腹や顔を手のひらで撫で回す。
ただ痕は付けてはいけない。
しつこいほどに反応のない体を弄ぶと秀一の足を開かせたが当然抵抗されるわけもない。
排泄器官にローションを丹念に塗りこめてから興奮に張り詰めた自身の性器を秀一のそこにあてがってゆっくり挿入した。
死んでいるに等しいそこはひんやりとしていて思いのほかあっさり秦野田を受け入れた。
完全に入ってしまうと興奮が最高潮に達した秦野田はたまらなくなって秀一の体を抱きしめ、壊さんばかりに犯し始めた、それこそ秀一の全身の骨がみしみしと軋みをあげるほどに。
倒錯的な快楽が脳を支配してひたすら快感を追いむさぼることしか考えられない。
弛緩しきった体をきつく抱きしめて叫ぶように愛してると繰り返した。
死体になった秀一が愛しくてたまらない。
力の抜けた手足が揺さぶられるのに任せてだらしなく揺れる。
仮にとはいえ死んでいる秀一のそこが締め付けてきたりするはずもなく、むしろむちゃくちゃな抽挿を繰り返した所為で緩みきってしまっていたが、それが返って死体を相手にしている生々しさを生んでますます彼を興奮させた。
冷たい腸壁に性器を擦り付けてやがて秦野田が一度目の射精を向かえた、意識が飛びそうなほどの強烈な快感だった。
秦野田が性器を抜くと放った精液はすぐどろりと零れ出てきた。
蹂躙された穴はだらしなく開いたままだ。
「は…、やっぱり出てきちゃうか…」
整わぬ呼吸でそれを見下ろして満足そうに笑った。
なんの反応も返さぬ死物と化した相手がただただ愛しい、一度の射精で満足できるわけもなく、二度三度と立て続けに抱いた。

それから何時間経過したのか、愛しい死体との一方的な蜜月を遮ったのは無遠慮なアラームの音だった。
薬の切れる時間が近付いていることを知らせていた。
「くそ…」
呼吸を荒げながら小さく悪態をついた。
名残惜しいが証拠隠滅にかからなければならない。
秀一の体を洗い清めて服を着せ、つい眠り込んでしまったかのように見せかける為に。
朝になったら自分のまだ一度も袖を通していない新しいワイシャツを貸してやろう、そう思った。
翌朝、ソファの上で目を覚ました秀一は血色もよく、やはり後遺症はない様子だ。
体に違和感は残っているかもしれないがよもや夕べ自分があんなことをされたとは夢にも思うまい。
弛緩しきっていた穴もほとんど痛むことはないだろう。
証拠はすべて消した。
「よう、おはよう」
秦野田が機嫌よく声をかけた。
秀一も「あー、おはよう」と眠い目をこすりながらごく普通に返した。
「今朝は機嫌がいいから俺が朝飯作ってやるよ」と実際上機嫌の秦野田が歌うように言うと秀一はにこりと笑って「そりゃありがとう」と礼を返した。
が、次の瞬間秀一の強烈な右ストレートが秦野田の顔面を直撃した。
突然殴り倒されて目を白黒させている秦野田を前にして秀一がドスを聞かせた声で言った。

「…いとこに言っとけ、あの薬、体はいうこと聞かなくなるけど意識だけはハッキリしてるってな、手術には使えねえ」

END

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

ある種のコメディだと思ってください。お目汚しいたしました。


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