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007 スカイフォール ボンド×Q 「Sixty-Four」

洋画半生。「○○七空落ち」七×九。
68巻の「Sixty-Three」の続きでエロあり。
ちょっとだけお道具も。結構九さんが積極的です。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

あまり肉付きがいいとは言えない九の唇を吸うようにして重ね合わせた。
舐めたり甘噛みしたりして刺激を与えると、そこは真っ赤に熟れて艶を帯びる。
先に舌を絡ませたのは九の方だった。七は誘われるまま更に奥へと潜り込ませ、少し乱暴に
口内を弄る。すると思っていたよりも早く九が呼吸を乱れさせ始めた。
「……威勢の割には余裕が無さそうだな」
「っ…僕は別に、我慢比べしようとは思ってませんから……快楽は享受しますよ」
「そうか。じゃあ遠慮はいらないな」
七はニヤリと笑って九を引き寄せると、服越しに全身を撫で回す。やはり頭脳担当なだけあって
全くと言っていいほど筋肉がついていない。馴染み深い膨らみや柔らかさを感じられない
ゴツゴツとした手触りが、この行為の異例さを際立たせた。
それでも止める気などない七は徐々に手を下へと運んでいき、腰周りでシャツを引っ張り出す。
そのまま唯一脂肪が付いていそうな尻の肉を掴むように揉み出すと、指先に何か硬いものが触れた。
「んっ…!」
その瞬間に九が身体を揺らす。七がそれが何か探るようにグリグリと指でなぞると、
明らかに九の声が上擦った。
「ぁ、あ…っ、は……」
やや掠れたような声が耳を擽り、彼に悟られないように生唾を飲む。もう少し聞きたくなって
指を動かし続けるうちにその正体に気付いた七は、驚きと共に九の顔を覗き込んだ。
「……コレはいつから入ってるんだ?」
「ん…プラグですか?ここに来る前に、自分の部屋で挿れてきました」
平然と答えた九にまた驚かされる。
ということは、さっきのやりとりの間もずっと入ったままだったのだろうか。
「よく平気な顔でいられるな」
「平気な訳ないでしょ……」
そう言いながら九が腕を回して抱き着いてきた。そして耳元に顔を寄せ、そっと囁きかける。
「バレるかバレないか…考えるだけで何度かイキそうでした」
吹きかけられる吐息の熱さに思わず腰の辺りが疼いた。
彼の口からこういう台詞が聞けるなんて新鮮だ。そして酷く扇情的だ。
今日の彼がどこまで乱れるのか見てみたくなった七は九の身体を抱き返し、
ひょいと抱え上げる。
「わっ」
咄嗟にしがみついた彼を落とさないように歩き、七が背中からベッドに身を預けた。
まるで九が七を押し倒したような格好になる。
「……良い眺めだ」
「こっちもだ。ところで」
「ん?」
「もしぼくが誘いに乗らなかったらどうしてた?」
彼の上着を脱がせながら尋ねる。ネクタイを引き抜いて放りやり、ワイシャツのボタンを
外してやると、既に薄く染まっている肌が露わになる。
そこにあったのは平らな胸板だけだったが、それでも七の興奮を煽るのには十分だった。
「そうだな……すごすごと部屋に帰って、一人で自分を慰めたでしょうね」
「どんな風に?」
「え?」
「ここでして見せてくれないか」
さすがにこの要求には九の表情が一変して真っ赤になる。
「っ…今、ですか…?」
「あぁ。君がイくところを見てみたい」
「………悪趣味ですね」
「そんなモノ挿れてくる君もな」
「う…」
恥ずかしさから目が泳ぎ始めた九が何だか可愛く見えてくる。促すように胸元を
撫でてやると一瞬息を飲んだが、やがておずおずと後ろに手を回した。
「んっ……ふぅ」
布越しにプラグの後部を指で擦る。潜り込んだ本体部分が内壁を押し拡げる感覚に
九は声を震わせた。
「…ぅぁ、あ……っ、ん…」
その間も七の掌は九の肌を慈しむようにするすると滑る。
脇腹を撫でられると僅かに九が反応して身体を揺らした。
「っ!は、ぁ…っ」
「ここ好きか?」
「ん……なん、か…ゾクゾク、します…」
「性感帯なんだろうな」
「もっと、触って…くださ…い」
「わかった」
七は肘を付いて上体を起こし、片腕で彼を抱えるようにして脇腹から背中へと手を往復させる。
指先や手の腹で強さを変えながら愛撫すると、体重を支えている九の腕が
ぶるぶると震え出した。
「っはぁ、っ、んん…っ」
九は我慢出来なくなったのか、下着の中に手を入れてプラグを出し入れし始めた。
すっかり呼吸も乱れ、額には汗が滲んでいる。
七も手伝うように彼の首筋にキスをし、舌を這わせる。
火照った身体の熱が絶頂に近いことを感じさせた。
「ふっ、ぅ、うっ……ぅあ…!」
「…そろそろか…?」
「そんっな、の…聞かな、っで…くだっ……あ、あっ!!」
不意に九が全身を硬くした。きつく目を閉じ、息も出来ないほどの快感に感覚を支配される。
そのまま射精せずに達した彼は脱力して七の胸に崩れ落ちた。
「おっと」
「っ……ぁ…っ、ふ………ん…」
涙ぐんだ視線を彷徨わせながら小さく声を漏らす九の髪を指で梳いてやると、
心地良いのか頭を擦り寄せてくる。猫のような仕草に頬を緩ませた七は、
これから先邪魔になるだろう九の眼鏡をそっと取り上げた。
「…あ…メガネ……見えない」
「すぐ近くにいるんだから平気だ」
そう答えてまた唇を重ねる。まだ余韻が抜けない九は緩慢な動きで七の舌を追った。
キスをしながら脚の上に九を座らせ、下着ごとボトムをずらして目的の場所を曝け出させる。
僅かに顔を覗かせているプラグを指で探り当て、ゆっくりと引き抜くと
九が背を反らせて喘いだ。
「んぁ……は、ぁ…っ」
抜かれていく感覚も九にとっては快楽だ。馴染んだ異物感が去っていくことに
物足りなさを覚えていると、七がそれをまた根元まで押し込んだ。
「えっ――ぁうっ!!」
「どの辺が良い?手前か?」
「…やっ、だ、中…拡げない、でっ…!」
七はプラグで内部を掻き回す。入口よりも奥を開かれる感覚に痺れるような快感が走った。
「んっ、ん……!ぅっ…」
しつこいくらいに弄られ続け、九は七にしがみついていなければベッドに
沈んでしまいそうなほどに蕩けていた。
やがてプラグは放りやられ、代わりに中を確かめるように指を埋め込まれる。
解した甲斐もあり十分柔らかくなっていて、七はこれなら問題なさそうだと判断した。
「九」
「……何、ですか?」
「本物を受け入れたことは?」
聞きながら既に七は屹立の先端を九の後孔に宛てがっていた。
それを敏感に感じ取った九の呼吸が速まる。
「…貴方が初めて、です…」
「それならあまり乱暴にならないようにしよう」
「っ、そうしてもらえると…助かる…っ」
疲れたように吐き出し、九は全てを委ねるように七に身体を預けた。
余裕がなさそうな彼の息遣いにどこか愛おしさを覚える。
七は安心させるように軽く頬を擦り寄せてから、九の腰を掴んで
ゆっくりと屹立を飲み込ませていった。
「はっ、ぁ、あ―――っっ!!」
「……っ!」
「………っ、ん゙っ、ぁ……!!」
九は信じられない強さで七の背に爪を食い込ませる。ビクビクと身体を震わせ、
必死に息をしようとする九の背中を優しくさすって落ち着かせようとした。
「…大丈夫か?」
「ふっ、っ……凄、い…ですね…っ」
「ん?」
「僕の中、に…貴方がいる…」
まだ顔は上げられないようだが、雰囲気で笑っているのがわかる。
どうせならちゃんと見てやりたくて、少し身を引いて顔を覗き込んだ。
「そうだな。他ではどうあれ、今だけは…ぼくは君のものだ」
七は額に張り付いた九の前髪をかき分けながら言った。
上気した頬に涙の跡はあったものの、彼の言葉に九は満足そうに微笑んだ。
「……そうやって、女性を夢中にさせて…るんです、ね…」
「悪い手だと?」
「っ…僕は……嫌いじゃないです」
「じゃあ次はそういう手で攻めよう」
「次があれば……ね」
言い終わらないうちに九が両手で七の頬を包んで引き寄せる。七はされるがままに
彼からの口付けを受け止め、その柔らかくも焼けるように熱い感触を楽しんだ。
それから二人は時間をかけてお互いの絶頂を追いかけた。
七は出来るだけ緩やかに、だが確実に快感を与えられるように九を揺さぶった。
九は初めての男性とのセックスを可能な限り分析したかったが
七の攻めに翻弄され上手くいかなかった。
気が付けばベッドに押さえ付けられ、奥深くを何度も叩かれ、
声も出せなくなるほどの快楽を注ぎ込まれてどうしようもなくなってしまった。
結局九は限界を迎えた後軽く意識を失ってしまい、次に目が覚めた時には
七の身支度がすっかり終わっていた。
「……どのくらい寝てました?」
「20分くらいかな」
「わざわざベッドに寝かせてくれたんですか」
「そのまま放っておくわけにもいかないし」
「ありがとうございます」
ゆっくりと身体を起こし、改めて七の格好を眺める。
これから高級カジノに向かうそうだが、その豪勢な内装や非日常的な喧騒にも
負けないだろうと思えるほどの彼の存在感にしばらく目を奪われた。
「それで?」
「……え?」
「ぼくを試した感想は?」
我に返った九に七がいたずらっぽく尋ねた。
「…最高でしたよ。あのテクニックなら誰だって貴方にハマるでしょうね」
「君からそういうセリフを聞くのはなかなか慣れないな」
「もし僕が貴方にハマって、貴方でなきゃ満足出来なくなったらどうします?」
苦笑した七に今度は九が挑発的に聞き返す。
「おいおい…これは君から言い出したことだろ?責任を取れなんて言われても困るぞ」
「そんなこと言いませんよ。もしそうなったら僕が貴方を襲って強引に事に及べばいい」
「……君に出来るのか?」
「僕は特殊装備開発班のリーダーですよ。自分より強い相手を捩じ伏せる道具くらい、
いくらでも作れる」
ですからその時は覚悟してくださいね、と九は蠱惑的な笑みを浮かべて優しく脅迫する。
「あぁ。受けて立とう」
その時を心のどこかで期待している自分を感じながら、七も口角を上げてみせた。

九を部屋に残し、七は目的のカジノへと向かう渡し船に乗っていた。
スーツの下には彼から受け取った指紋認証式のハンドガンと発信器を忍ばせている。
きっとこれらの装備は確実に自分を助けてくれるはずだ。
そう信じて彼は欲望と大金と陰謀に満ちた混沌の中へ足を踏み入れた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
続きが読みたいと言っていただけて嬉しかったです。どうもありがとうございました!

  • 全裸待機していた者です。 -- 名無し? 2013-02-12 (火) 01:12:03
  • (途中送信失礼)こんなに早く「その後」が拝読できるとは!二人のやりとりが本編でもありそうなくらいにらしくって毛根尽きました。 -- 名無し? 2013-02-12 (火) 01:14:18
  • 思いっきりご本人様達で妄想できました!ありがとうございます~! -- 2013-02-12 (火) 23:37:10

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