少佐と隊長の関係
更新日: 2012-11-12 (月) 21:36:01
オリジナル。頭脳系×肉体系。やってるだけの話。
特殊部隊っぽいイメージ。受けが酷いドM・流血・傷口攻め注意。
前スレ622さんにいただいた感想を勝手ながら使わせていただきました。今回は第三者視点でどうぞ。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
ボクには色んなものが見える。超常現象的なものじゃなくて、常人よりも遥かに視野が広いって意味だ。
それは広いミッションエリアを完全に把握できることでもあり、誰も気付かないような些細な変化を見落とさないことでもある。
そんな特性を見込まれたボクが狙撃手としてチーム「エコー」に所属することになって半年。
今回の任務は今までで一番緊張した。それは任務が最高難度だったからとかじゃなくて、もっととんでもないことが起きたからだ。
そう、あの二人が。『出会い頭に殺し合う』と噂のあの二人が今回一緒に任務に当たることになったんだ。
敵陣に単身突っ込んで制圧してしまえる高い戦闘能力と、笑顔が魅力的で温かい人柄を併せ持つ隊長が率いる
チーム「エコー」が実働部隊、隙の無い高度な作戦を立案できる頭脳と人間味を感じさせない端正な容姿から
『サイボーグ』の異名を持つ少佐が率いるチーム「シエラ」が後方支援として参加する合同作戦だ。
その命令を最初に聞いた時は両チームの全員が異常な緊張感に包まれたけれど、結局殺し合いどころか
小さな諍いすら起こらなかったので、皆安心したというかぶっちゃけちょっと拍子抜けしたみたいだった。
でも本当に必要な時以外同じ空間にいることがなくて、あの噂が行きすぎた誇張だとは言い切れない雰囲気はずっと残っていた。
任務は両チームがフォローし合うことで順調に進み、予定より早く目標の制圧に成功した。
二人のリーダーも阿吽の呼吸で困難を切り抜けていき、いがみ合ってるなんて噂が信じられないほど見事なコンビネーションを見せてくれた。
疑問に思ってチームの先輩に聞いてみたら、「そりゃプロなんだから任務に私情は持ち込まないだろ」という答えが返ってきた。
確かにそうなんだけど、そもそもボクにはあの二人の間にそこまでネガティブな感情があるようには見えなかった。
ボク以外誰も気付かなそうなところでは結構目が合ったりしてて、二人がお互いを凄く意識してるのは感じてた。
ただそれが良い意味でか悪い意味でかまではわからなくて、まだここに来たばかりだからそう見えるのかなと思ってた。
それがボクの思い違いじゃなかったことを、ボクはこの日思い知らされる羽目になる。
任務を終え基地に戻ったボク達は簡単に報告を済ませ、武器の整備やケガの手当などを行うため一旦解散した。
ボクは一番下っ端だしほとんど負傷もしてなかったから地下の車庫で装甲車の後始末や報告書の準備をしてたんだけど、
一番最後に到着した装甲車の中から全身傷だらけの隊長が少佐に支えられながら降りてきた。
隊長は一番先に突っ込んでいくし、攻撃を受けると強くなるというか倍返しするタイプらしくて毎回誰よりも負傷する。
今回は合同作戦になるくらいだから敵もなかなか手強くて、ボクが上から確認しただけでも肩に被弾してたしナイフで胸の辺りを切りつけられてた。
任務中はアドレナリンのせいか問題なく動けてたみたいだけど、終わればやっぱり集中力が切れちゃうんだろうな。
心配な面持ちで二人を見守っていると、彼らは何故か一階の医療エリアには向かわず地階にある簡易ブリーフィングルームに入っていった。
何でそんなとこに?少佐は隊長の手当より先に報告書をまとめるつもりなのかな。いくら隊長が頑丈だって言っても、
すぐに手当しなきゃ大変なことになるかもしれないのに…やっぱり仲が悪いって噂は本当なんだろうか。
どうしても気になって、ボクは他に誰もいないことを確認してからこっそりとブリーフィングルームの中を覗いてみることにした。
二人が入っていったのは鍵が壊れててちゃんと閉まらないドアの部屋で、ドアと壁の間に少し隙間がある。
普通なら覗いても何も見えないけど、ボクの目は特別だ。こんな風に使うのはどうかと思ったけど好奇心には勝てない。
ボクは狙撃する時のように気配を殺し、集中してその僅かな隙間を覗き見た。
ここは出発前に任務内容を確認したりする時にしか使わないからあまり広くもなく、大きなテーブルと椅子が並べてあるだけの部屋だ。
そのテーブルの上に隊長が座っている。装備は外していて黒いシャツ一枚だったけど、一目でわかるくらい特に肩からの出血が酷かった。
そんな彼の状態を確認するように少佐が正面から向き合っている。いつもと雰囲気が違うのは気のせいかな。
「…君、少し油断しすぎじゃない?君の実力ならこんなに傷付くなんてあり得ないと思うけど」
「うっせ……この方がいんだよ…早く終わるし」
「あぁ、君傷だらけになるの好きだもんね。仕方ないか」
「…あ?別に好きでやってるわけじゃ――」
「本当に?」
少佐があの抑揚のない声で聞き返すと、ふらついていた隊長の動きがピタッと止まる。
「君痛いの好きじゃない。今更隠さなくてもいいよ」
「……や、痛いのが好き…とか、じゃなくて…」
「そう?その割には帰りの車の中からずっとそうやって傷口弄ってるけど」
少佐の言葉に目を凝らしてみると、確かに隊長は自分で胸の大きな切り傷を引っ掻いていた。
ボクはその痛みを想像してつい顔をしかめてしまったけど、隊長は痛がるどころかどこかぼーっとした表情をしている。
「…っ……はっ…」
「あの時みたいな顔してるよ。…そっか。痛いだけじゃ足りないんだ」
「ふっ…ん、っ違……う」
「君って嘘吐けないよね。全部態度に出てる。本当のこと言ったら?」
少し挑発的に訊ねる少佐の表情は見たことがなかった。何かを期待してるような、愉しんでるような…とにかく初めて見る顔だった。
それに『あの時』って何だろう。っていうかこの二人、やっぱり噂みたいな関係じゃなさそうだぞ。
「ねぇ。どうなの」
「っ…!!」
そう言って少佐が手を伸ばして隊長の顔を自分の方に向けさせる。目が合った途端、隊長の呼吸が乱れるのがわかった。
まるで吸い寄せられてるみたいにじっと少佐を見つめながら、胸を大きく動かして息をしている。
「っ…はぁっ……は…っ」
「痛いの、好きでしょ?」
息苦しそうな隊長に問いかける少佐は明らかに笑ってた。『サイボーグ』も笑うんだ…なんて驚いてたら、突然少佐が隊長の肩をギュッと掴んだ。
「あぐっ…!!」
傷口を責められた隊長は悲鳴を上げて身体を揺らす。でも何故か少佐の手を退けようとはせず、むしろその痛みを受け入れてるように見える。
「……っぐぅ…っ、ぁ゙…!」
「…もっとして欲しい?」
その言葉が隊長の中のスイッチを入れたみたいで、強張った身体から力が抜けていくのがわかった。
そのまま崩れ落ちそうになりながら、隊長が絞り出すように口を開く。
「………して…っほし、ぃ…っ」
「急に素直になったね。君のそういうとこ好きだよ」
クスッと笑ったかと思うと、少佐が隊長の顔を引き寄せてキスをした。多分舌も入ったディープなやつで、二人は角度を変えながら何度も唇を重ねる。
っていうかここまでボクの予想を遥かに上回ることばかり起きててちょっと理解が追い付かない。
見たまんまだと隊長は痛いのが好きで、少佐はドSで、二人はキスまで余裕でしちゃう仲ってことになるけど…?
「…っぷぁ……」
そうこうしてる間にキスが終わって、隊長は溢れた唾液を垂らしたままうっとりと少佐を見上げていた。
あんな風にトロンとした隊長の顔も見たことがない。あの人少佐といるとこんなになっちゃうんだ…
その少佐も普段より感情を露にしてて、ボクから見ても興奮してるのがよくわかる。
ボクはもう少しこのまま見ていたくなった。二人の知らない一面も、これから起こることも。
「せっかく答えてくれたのに悪いけど」
「ん…?」
「今日は僕の好きなようにさせてもらうから」
少佐はそう言って隊長のシャツの中に手を差し入れた。隊長は一瞬顔をしかめたけど、すぐに熱っぽい息遣いで少佐に凭れ掛かる。
「ぁっ…は、っ…」
捲り上げられたシャツから覗いた隊長の身体は、あのナイフの切り傷以外にも痣や擦り傷だらけで痛々しい。
そんな身体を労るように少佐の手が優しく滑っていく。その手はやがてベルトにかかり、するりと中に潜り込んだ。
「ぅ…っ」
「もうこんなにしてたんだ」
「…ん……っふ…」
握り込んだ隊長のモノを撫でるように手が動くと、隊長が動かせる方の腕で少佐にしがみつく。
「っ、せな、か…触って」
「ん。いいよ」
隊長のおねだりに頷いて少佐が背中の方に手を回す。そこは任務中に何度も敵から
壁や地面に叩き付けられたせいで、痣を通り越して血が滲んでいる部分もあった。
「ん゙んっ!く……はぁっ、ぁ゙…」
何もしなくても痛みで疼くだろうそこを刺激され、眉を顰めて押し殺した声を漏らす。
でも声の艶っぽさはさっきより増してて、本当に隊長が感じてるのが伝わってくる。
『痛いのが好き』って、マジでそういう意味なんだ…
「…あ…っ、も…俺イキそ…っ、んっ」
「君痛くされるとすぐイッちゃうよね。でも今日はダメ」
隊長の言葉に悪戯っぽく笑うと、少佐は愛撫を止めて身体を離してしまった。支えを無くした隊長はそのままテーブルの上に寝転んだ。
「……何、で…」
「言ったでしょ。今日は僕の好きなようにやるって」
軽く頬にキスをして、少佐が仰向けだった隊長の身体を横向きにする。
「たまにはゆっくり楽しむのも悪くないと思うよ」
そう言って自分の指を舐めて濡らし始めた。ってことはつまり…
「…ふっ、ん、ぅっ…!」
少佐の手がボトムの中に入り、その奥にあるあの部分で止まる。隊長の反応からするに、もう指を入れられてるんだと思う。
中を探られて小さく身体を震わせながら、やっぱり隊長は肩の傷をガリガリと引っ掻いている。
熱に浮かされたような、焦点の合わない視線を漂わせている様子からは何が気持ち良いのか判別できないくらいだ。
「………っぁ、あ?」
「ここ?」
「ひっぅ、あ、や…そこ、はっ」
「ここも好きだよね」
「ぅあ、あっ!っだ、めって言った…ぁっ!」
急に隊長の反応が大きくなってビクビクと身体を揺らし始める。どうも弱点を責められてるらしい。
「何でダメなの?気持ち良いんでしょ?」
「…んっ、ぁ、良すぎ…るから、っ!も、わけ、わかんな…くなっ、ぁっは…!」
「なら良いじゃない。何にもわかんなくなっちゃえばいい……僕以外」
最後の方はほとんど聞き取れないくらいだったけど、それが少佐の本心のような気がした。隊長にはちゃんと届いたのか、
一瞬目を見開いたのがわかった。でもすぐに快楽に流されてしまってひっきりなしに甘い声を漏らす。
やがて涙をいっぱいに溜めながら手を伸ばして少佐のシャツをグイッと引っ張った。
「はっ、も…いい、っん…マジっで、イく……からっ!」
「ダメだよ。今日はそう簡単にはイかせてあげない」
「…え、っ――んん゙っ!?」
不意に自身の根元を握り締められた隊長が苦しそうに顔を歪める。その状態で少佐が中に入れた指を少し乱暴に出し入れし始めた。
「っあ゙!あ、や、止めっ、だめだって…っ!!」
「…あ。でも君射精せずにイッちゃう時あるよね。じゃあ意味ないかな」
うわー…もう今更だけど、この人達ドコまでいってんだろ。会話聞いてるこっちの方が顔真っ赤になっちゃうよ…
「ゔ…っも、指やだっ…」
「ん?」
「お前のが良い…っ、お前の、で…イキたい…」
快感に息を乱して、涙を流しながら少佐に縋る隊長の姿はかなり煽情的だった。こんなの間近で見せられたらボクだってどうにかなるかも。
そういえば少佐はさっきから随分と余裕だけど何も感じないのかな。やっぱりそこは『サイボーグ』が勝るんだろうか。
「…………君って本当ズルいよね」
と思ってたら少佐が大きなため息を吐いて一言そう呟いた。
「君は僕がおかしくするって言うけど、僕だって君にかなり狂わされてるんだよ」
「っっあ…っ!」
少佐は指を引き抜くと、横向きだった隊長の身体をまた仰向けに戻す。今度は自分のボトムの前を広げて、そこから熱り立った屹立を取り出した。
まだ隊長のモノを握り締めたまま、反対の手で肉を割り開いて目的の場所を露にする。
「んぅ…っは、ぁ…早くっ…」
「君がそうやっておかしくなると、もっとおかしくしてやりたくなる。結局は君の言いなりなんだよね」
そこに自分のモノを宛がい、ゆっくりと先端を潜り込ませていくと隊長が大きく身体をしならせた。
「あ゙っ、は―――ぁっっ…!!」
「もう少し遊びたかったんだけど…良いよ。君が好きな『痛いの』、してあげる」
全部を隊長の中に収めた少佐がキスをするように顔を覗き込む。それに応じて隊長が
顔を少し上げた瞬間、少佐が隊長の両肩を掴んでテーブルに勢いよく押さえ付けた。
「っが…ぁ゙っ!!」
肩の傷と痣だらけの背中を同時に痛め付けられて一瞬全身が硬直したのがわかる。
「好きなだけイッていいよ。君が満足するまで付き合うから」
「――ぐぅっ、あ゙!あ、ぅあ゙ぁっ!!」
少佐が腰を動かしだした途端に隊長のモノが弾けて白濁を撒き散らした。隊長は目を見開いたままガクガクと身体を震わせている。
「…うわ、凄い……いきなりイきっ放し?」
「ん゙あ、っふ、ゔっく、っはぁっ」
「本当痛くするとすぐイッちゃうんだから…」
少し顔を顰めながらも愉しげに笑って、少佐が肩の傷を掌でグリグリと圧迫する。
「ぃっぎ、あ゙ぁあっ!!」
悲鳴のような叫びの中にもどこか悦びを感じさせる熱さがあって、それを聞いた少佐はギラついた笑みを浮かべて
激しく隊長を揺さぶった。その間も隊長はまた無意識に胸の傷を掻き毟ってて、テーブルがあちこち血で汚れていく。
何ていうか…凄まじいセックスするんだな…一人は血塗れだしもう一人は容赦ないし。ボクにはこんなの絶対無理だ。
隊長は大丈夫なのかな?いい加減に手当しないとそろそろ出血とかマジで危ないと思うけど…
「はぁ゙っ、ゔ…あ、っ…もっとっ…!」
「どっち?中の方?痛い方?」
「っ……全部…っ、全部、もっと…っ!!」
隊長が涙や汗で顔をぐしゃぐしゃにして少佐のシャツの胸元を握り締める。
「……欲張りだねぇ…でも嫌いじゃないよ。そういうの」
少佐も額に汗を滲ませながら笑い返し、引き寄せられるまま二人がまた唇を重ね合わせた。
さすがにもうお腹いっぱいになってしまったボクは、静かにその場を離れて仕事に戻った。
どエライものを見てしまった。少佐と隊長の関係とか、男同士のセックスとか、隊長の…アレな性癖…とか。
どうしよう、これからあの二人のことどういう目で見たらいいんだろう…というところまで考えてハッとした。
あの二人が…あの動物の嗅覚や超高性能センサー並の察知能力を持つあの二人が、ボクが覗いてたことに気付かないなんてあり得ない。
絶対バレてたはずだ…例えあんなに激しくお取り込み中だったとしても。
――ヤバい。ボク、消される…?
そう思ったらもう恐ろしくて仕方がなくて、その後の仕事がほとんど手に着かなかった。
結果ぐっちゃぐちゃな報告書を提出してしまって凄い怒られたけど、ボクの頭の中はもうそれどころじゃなかった。
あぁ…次に隊長と少佐に会うのが怖い……泣きたい…
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
最後の最後で規制がなかなか解除されず手間取ってすみませんでした。
以前の投下に感想くださった方、また支援してくださった方どうもありがとうございました。
- 新作キター!!少佐が好きでたまらんです -- 2012-11-12 (月) 21:36:00
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