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Lunch Time

オリジナル、主任と部下。萌え分少なめ、中途半端な終わり方。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

今日も主任は自分のデスクの椅子の背もたれに
身体を預けるようにして寝息を立てながら眠っていた。
伏せられた瞼に並ぶ睫は意外と長く、業務中に寄せられる眉間の皺は薄くなってる。
椅子に座っての仮眠は若干呼吸がしづらいのか薄く唇が開いていて、
その隙間から覗く歯列の白さが脳裏に焼きつくほど艶めかしい。
いつだったか
「これでも週末にはジムに通ってるのだよ。
 それでも日頃の運動不足は解消できないのか、
 なかなか身体が締まってこないな」
と苦笑しながら話してくれた首から下には、
そんな言葉が嘘だと思えるほどスーツがよく似合う体躯が備わっている。
主任の表情に対しては厳しい顔つきで部下に指示を送っているか、
宴席で豪快に笑ってるかの印象しか持っていなかったが、
こうして寝ているときの主任の顔は年齢の割にはかなり若く見え、
どうかしたら少年が寝ているみたいに可愛らしかった。
そんな主任の寝顔を垣間見てると俺はやましい感情に揺さぶられ、
口付けの一つでもしてやろうかとそっと近づいてみるが、
毎回何かしらの邪魔が入って俺の計画が台無しになる。

主任が昼休みの僅かな時間を使って仮眠を取っていることを
最初に知ったのはどれくらい前のことだったろう。
確か…何かの折に急な出費が重なって
給料日後5日目にして金欠になったことがきっかけだったはずだ。
ここで働く職員のほとんどは外にランチを食べに行くか
併設の職員食堂を利用するが、少数ながら弁当持参の者もいる。
俺の所属する部署では俺も含めて主任以外の全員が
昼休みになると自分の席を離れるためそれまで気づかなかったが、
金欠になって翌月の給料日までの間だけと弁当持参を決めたときに
主任の昼寝に初めて気が付いた。
離れたところにあるロッカールームから弁当を出してきて席に戻ると
「おや、珍しいな。いつも昼休みにはここは私以外誰もいなくなるのに」
と先に自分の弁当を食べていた主任に声を掛けられた。
適当に相槌を打ってから目の前のモニター画面をマウスで操作しながら
自分の食事を終わらせ、席を立って空の弁当箱を
ロッカールームに戻しに行こうとしたときに何気なく主任の方を見たら、
それまでと違って椅子の向きが変わっていたので
「あれ?」と思って覗き込んだのだ。

俺が所属する部署はフロア中央に設けられた
ガラス張りの会議室を挟んで狭い角地にあり、
また他も含めて各部署がパーティションで区切られていることから
ここだけ外部から隔絶された離れ小島のように見えるようで、
他の部署の連中からは作業中の様子がほとんど分からないと言われてる。
しかも主任は会議室に背を向けるように、
自分の机と椅子の背もたれを垂直に並べるように寝ているため、
少し離れたところその様子をから見れば、
主任が窓を見ながら何か思案に耽っているようにしか見えない。
だから主任を起こす振りをして静かに近づき何かしたとしても
一見には何をしているのかは分からないはず。
そう思って俺はチャンスが訪れないかと思いながら
次の給料日で懐が潤ってからも弁当持参を続けることにしたが、
しかし昼食を終えた同僚たちが毎日定刻に戻ってくるとは限らず
「今日はいつも行くお店がすごく混んでたからコンビニで買ってきちゃった」
と女子社員が早々に戻ってくるときもあれば
いつかの俺のように珍しく弁当持参の者がいることもある。
そんな喧騒が部署に戻ってくると決まって主任は目を覚ましてしまうのだ。
一度だけあと少しで主任の頬に触れられそうというところまでは
手を近づけることができたが、
やはりそのときも同僚の1人が戻ってきたタイミングで主任が目を覚まし、
思わずその場の勢いで頬をペチンと叩いて
「虫が止まってましたよ」と誤魔化してしまったのだ。
せっかくのチャンスを握りつぶされてしまい
俺は拳を握って手の平に爪を立てることでなんとかこらえたが、
心の中では同僚の襟元を引っつかんで罵倒するくらい悔しかった。
そのときのそれ以上のチャンスが訪れることもなく、
主任に対して「上司と部下」という関係以上の発展を
望めそうにないことに俺はだんだんと自分の想いも含めて
諦めかけていたが、ある日事態は急転した。

ある取引先で金曜日の夕方にトラブルが発生したため
その取引を担当していた俺と主任がその対処に追われ、
急遽翌日の土曜日に休日出勤することになった。
休日に出勤してきたのは俺と上司の2人だけで、
他の部署を含めてフロアには誰もいない。
俺と違って金銭的な余裕があるんだろうから
こんなときぐらい主任は外で昼食を取ればいいのにと思ったが、
主任も俺もついいつものクセで弁当持参で出勤してきてしまった。
食事中はそれぞれパソコンのモニターを眺めながら
午後から行う作業の事前確認をしているため
ほとんど会話を交わすことはないし、
主任はいつものように昼休み終了の合図のチャイムが鳴るまで
椅子に座ったまま仮眠を始めてしまう。
だが今日は休日出勤、俺と主任の邪魔をする奴はいない。
よし今日こそは…と思って空の弁当箱をロッカールームに置きに行った後、
そっと主任が座っている椅子へと近づいた。

可愛らしい寝顔を浮かべ、薄く唇を開いて微かな寝息を立てる主任。
火事の半鐘のように早まる胸の鼓動に焦りながら
主任が目を覚まさないようにごく軽い力で両肩をつかみ、
上半身を折り曲げるようにして自分の唇を、
主任の同じものに一度だけ触れさせた。
「……ゃっ…と……」
「……え?」
直後主任の唇が動き、小さな呟きが聞こえた。
ほんの僅かに唇の表面を合わせただけだから
起きないだろうと思っていたのに、主任の瞼はゆっくりと開き始める。
「……やっと勇気を出してくれたね」
主任はそう言って、
今まで見たことが無い口角にだけ笑みを浮かべた表情をした後で
俺の顎と背中に手を掛けた。
「こうして私が寝ていると君は私の顔を覗き込んでは
 毎回ため息をついているから、
 その息遣いで意識が覚めてしまうのだよ。
 それに…ときどきため息の後に切なそうな声で
 私の名前を呼んでいただろう? 嫌でも君の気持ちに気づくさ」
そのまま軽く触れる以上のキスを唇どころか頬や首筋にも施されて、
主任の膝の上に横座りする形で膝が崩れた。

俺のため息で意識が覚めていたということは、
そこから後はずっと寝た振りをしてたのか?
「やっと勇気を出してくれたね」…って、
もしかして俺が何かするのをずっと待っていた?
主任からのキスを受けながらこれまでのことを振り返って考えるが、
顎に掛かっていた手が背中に回り、
背中を撫で回されていたもう片方の手でワイシャツの胸ポケットの辺りを弄られ始めて、
それ以上のことを考える余裕がなくなってきた。
「……あ…ぁっ!」
思わず声を上げてしまった途端、まとわり付くように絡んでいた主任の両手が
俺の身体から離れて軽く押すように両肩をつかむ。
「作業、どれくらい終わった?」
唐突にそう聞かれて慌てて腕時計を確認し
「…え? …あ、はい。あと2時間あれば完了するかと」と答える。
「1時間30分。それで終わらせることができたら
 作業が終わった後でこの続きを、
 特別なご褒美つきでしてあげよう。頑張れる?」
そう言われたら黙っちゃいられない、
膝上を借りるようにして座っていた俺は
「頑張ります」と立ち上がって主任から離れようとした。
…が、立てなかった。
「……さすがに若いね。辛そうだからあと少しだけ続けようか」
察しの早い主任は俺の身体の変化に気づくと
ベルトに手を掛けてスラックスの前開きを解き始めた。

特別なご褒美って何だろう?
というか、主任の気持ちは俺と同じなのか?
でもそうすると主任の左手薬指に光る指輪が
意味を成さなくならないだろうか、大丈夫なのかな。
いろんな考えが頭を一瞬駆け巡ったが、
股間の屹立に与えられた甘い刺激に耐え切れず、
俺は思考回路を一時シャットダウンして主任の身体にしがみついた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

  • 先生!!続きお願いします!!ご褒美お願いします!! -- 2012-10-24 (水) 11:16:16

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