Top/67-70

月光

ナマ注意です。
元青心・高低、現原人バンド唄×六弦です。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

おまえのなすがまま―なんて、君はどれだけ僕を信じてくれているの?
こんなにまで僕に何もかもくれても良いなんて、僕はそれほど価値のある
男だっていうのか?

――そうだよ

息をするように、当たり前のように、君は僕を全肯定する。
君だけ。僕をこんな風に見てくれるのは君だけだ。
欠陥だらけの僕なのに、君の僕を見る目は決してブレたりしない。

僕は自己嫌悪しそうなくらいだ。だって、君がそんなだから、僕は
君の気持ちに胡坐をかいて図に乗っているんじゃないだろうか、僕の
君を思う気持ちは、君が僕に抱いてくれるそれと同じだろうか、
そう自分を疑いそうになる。
そして、何だって僕のやりたいようにさせてくれるのに、君をこれ以上
欲しがるなんて僕は――普通じゃないだろう?

――いいんだよ

ちょっとくらい、僕を否定しておくれよ。一杯あるだろう?

――ない。もう、何も、ない

いつも見ている筈の、君は今夜幾分違って映る。
僕の気持ちのせいなのか、君も本当にいつもと違っているからなのか。
ドキドキする。僕は怖気づいている。
向かい合っている君が、こんなにも綺麗で。

――本当に、いいの?ねえ、いいの?

あんまりしつこく聞けば、きっと君はもう怒るだろう。
もう、そんな事言っちゃいけないんだ。
分かっているのに、僕は何度でも出てきそうな声を抑え込む。
分かっている、いつだって、最後に決めるのは僕なんだ。
そして僕はもう来てしまったんだ。
長い沈黙を、君は辛抱強く待っている。
君の綺麗な目はいっそう純粋で、綺麗に澄んだ魂までそこに見えるようだ。

頬に触れる。滑らかな、冷たい頬。
こわれものみたいな君は、僕のなすがまま。
目を伏せた君の顎を、指で軽く上向かせる。
大理石の彫刻のような瞼の窪み、繊細に通った鼻筋、薄い唇。
柔らかくうねる長い髪を撫でると、君はふっと幸せそうに貌を綻ばせた。

僕は最高潮に高鳴る鼓動の中、君と唇を重ねた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP