夜明け前
更新日: 2012-03-03 (土) 12:24:50
ナマ注意です。
GSのヴォーカルとベース。
エチありです。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
グループの解散が決まってから、受理は落ち着かない日々を過ごしていた。
まだまだ熱狂的なファンが全国にいるとはいえ、GSブームがピークを過ぎ、Pが脱退を頑なに希望したとあっては、解散も仕方がないかと受理は思っていた。
それはそうと、解散後の身の振り方が決まっていないのは自分だけだった。
Pは京都に戻って大学に入るというし、沙里も太郎も四郎も自分達でバンドを作ると言っているのに、プロダクションからは、解散後の芸能活動について、何も言ってくる気配はない。
--俺っていちばん人気あるんやなかったの?
不安になった受理は、意味もなく事務所へ行ってはお茶を淹れてみたりしたが、スタッフはみんな解散へ向けたマスコミ対応やコンサートの準備に忙しく、誰も相手にしてくれない。
解散後の芸能活動への不安もあったが、それよりも、自分がもっとも懐いている沙里と離れることが、一番辛いことのように思われた。
--解散したら、もう今までみたいに会えんのかな……
自分だけが置いてきぼりになっている寂しさを感じた受理は、TV収録が終わったある日、楽屋で沙里を見上げながら言った。
「今日沙里ん家行ってもええ? こないだ言ってたビートルズの新譜、聴きたい」
「おぉ」
2人でタクシーに乗り、信濃町にあるマンションに着いた。
沙里は着替えもそこそこに、ジャケットからレコードを取り出すと、ターンテーブルに乗せる。
「今度のもええで」
♪The Long And Winding Road……
受理は絨毯の上で体育座りをし、膝にアゴをのせたまま、ぼんやりとヴォーカルに耳を傾けている。
いつもなら耳をそばだてて聴き入るビートルズの曲が、今日はなぜかあまり頭に入ってこない。
「どうしたんや?」
コーヒーを淹れていた沙里は、いつもと違う受理の様子に気づき、顔をのぞき込む。
「あの……」
受理が何か言いかけると、沙里は彼の髪の毛を優しくかきあげ、なめらかな額に唇を押し当てた。
そっと唇をおろしてくると、唇に唇を重ねた。
思えば最後に身体を重ねてから3ヶ月経っていた。
受理を絨毯の上に横たえると、沙里はセーターとTシャツを乱暴にまくり上げた。
ほんのりと色づいた右の乳首にキスする。
「あっ…ンッ……」
別人のような甘い悲鳴を上げると、みるみる受理の身体の力が抜けていった。
沙里は唇を左の乳首に移すと、右の乳首を指先で刺激する。
唾液で濡れた敏感な先端が空気にさらされ、ひんやりとした刺激に受理は身をよじる。
慌ただしく受理のジーンズをはぎ、下着を引き下ろすと、窮屈そうだった彼自身が、沙里の指をはじくように元気よく跳ね上がった。
彼のそこは綺麗な肌色をしていて、沙里は思わず見とれてしまう。
沙里も自身を取り出し、身体をぴったりと寄せ合って、互いの昂ぶりを刺激しあうように腰を動かす。
「あっ……ふっ……」
受理は息を弾ませながら、気持ちよさそうに沙里のなすがままになっている。
華奢な受理を気遣って、いつもはそのままお互い射精して終わるのだが、その日は違っていた。
受理は切なげに潤んだ目で沙理を見つめながら、恥ずかしそうな声でつぶやいた。
「沙里としたいよ……」
普段は口数が少ない受理らしからぬ言葉に沙里は驚いたが、精一杯自分の気持ちを口にしてくれたのだとわかり嬉しかった。
いとおしげに受理の唇をついばむと、固く締まった蕾にそろそろと指を差し込んだ。
受理の唇からは、痛みなのか快感なのか分からないような声が漏れ出てくる。
何度かそうしてゆっくりと慣らすと、沙里は彼の腰を持ち上げ、自分自身を押し当てた。
「あっ、あっ……」
別人のように甘い悲鳴が受理の唇から漏れ出てくる。
つながったまま、しっとりと潤んだ受理の中を味わうように沙里は身体を動かした。
同時に受理の中心にも指を添えて優しく握り混む。
挿入の苦しさで萎えかけていた彼のそこが、だんだんと固く張り詰め、先端からは透明の液体がしたたり始めた。
受理の反応にあおられ、沙里の動きが速度を増すと、受理が苦しそうに喘ぎながら口を開いた。
「沙里、もう、イってもいい……!?」
「まだアカん」
沙里の制止に従おうと、受理は自分自身をつかんでいた彼の手を取って押し戻し、射精を我慢しようとしたが、それは間に合わなかった。
「あっ……」
受理は何度か身体を震わせると、勢いよく若い牡の性を散らした。
沙里は顎に飛んだ彼の飛沫を手の甲でぬぐうと、何度か身体を往復させ、自分の欲望に片を付けた。
2人は抱き合ったまま、口もきけずに放心状態だった。
沙里におおいかぶされたまま、しばらく後、受理は甘えたような声でつぶやいた。
「沙里……どこへも行っちゃヤだよ……」
「どこも行かんて。解散しても一緒や」
「本当……?」
離ればなれになるかも知れないと不安になっていた受理が可愛くて、沙里は受理の頭をクシャクシャとなでると、そっと口づけた。
P/Y/Gの結成が決まるのはそれから数ヶ月後のことだった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
2/2が長すぎて分割する羽目に・・すまんでした
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