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終わらない唄

ナマ注意、エロ注意。
元青心・高低、現原人バンド唄×六弦です。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

カラダの芯が、奥が、甘い疼きに震わされる。脳が蕩けそうだ。
意図せず漏れた吐息は、自分自身のものとは思えないくらい甘ったるく
て少し恥ずかしい。
だから、片隅に残った理性で、こんな声を出すまいと口を噤んで我慢し
ようとしたけれど、それを許してくれないおまえの指が背後から歯列を
割って俺の口に入り込む。細長い指は舌の上をゆっくりとなぞり、それ
から口内をくまなく侵してゆく。

背中で感じるおまえの肌の温かさ。カラダの中に与えられる熱さ。絡み
つく長い腕に捕まえられて、もう片方で口の中まで侵されて、自分では
どこにも行き場がない。視界も濡れて霞んでいる。
今は、おまえが俺の全部。
「ねぇ、声、もっときかせて…」
背後からおまえは俺の身体に肌を重ねたまま、耳元に顔をうずめて囁く。
子供がものをねだる様な甘えた声で、俺の口に入れた指を掻き回す。

カラダの奥深くまでおまえの存在を感じさせられる。
強く抱きしめられて、重なった肌が一つになる。
全部、おまえのものにされる。
耐えきれずに押し出された声は、もう止める術もなく、きっとおまえの
欲しいままにおまえの好きなだけ鳴かされるんだろう。

欲張りな奴だ。
我儘な奴だ。
ああ、可愛い奴だな。

蕩けた頭で、ぼんやりと思うのはそういう幸福感。おまえの事だけで身
体も心も一杯にされるのは、どういう訳かたまらなく気持ち良いんだ。
多分俺はおまえになら、今の感覚なら、殺されたって嬉しいんじゃない
だろうか。なら、殺され続けているのかもしれない。
おまえの熱がいっそう高まって、いっそう激しく揺さ振られて、掻き消
えそうな意識の中で、おまえに捕まえられている感覚だけを望んでいた。

「…ばーか」
死んだ後みたいな凪いだ時間がやってきて、おまえは満足そうな顔で、
ベッドに身体を横たえている。
気だるさと冷静と余韻の中、俺は自分自身とおまえに呟いた。
どうして、なんだって、俺とおまえはこんななんだろうか。
上体を半分起こして、肘を付く。
俺の腰に腕を巻いて、うとうとしているおまえが、よく見える。
「ヒ××、」
おまえの名を呼んだけれど、おまえは聞こえていないみたいだ。
「――!」
急に、たまらなく、胸が熱くなった。
「ヒ××、ヒ××…」
おまえの頬を覆うように手の平を当て、親指でゆっくりと撫でてやる。
おまえは、夢うつつで鼻を鳴らして、目を閉じたまま笑った。

俺は、おまえがいとしい。おまえが、いとおしい。
確かに俺はおまえが好きだ。けど、“好き”ってこういうものだったのか
な。今までの、俺が知ってるどんな“好き”とも違う感じなんだ。
この感情を表す言葉が、見つからないんだ。
どうすればいい、もし、これを唄にするとしたら?
どういう唄が出来るだろうな?
いつだって、どんな時だって、俺とおまえは出会ってからずっと一緒だっ
た。なのに俺は未だ、全く色褪せる事のないひどく鮮やかな想いをおまえ
に抱いている、こんなにも。

ハ××ン・ウルフやキ×ス・リチ××ズになら抱かれても良い、なんて全
く考えた事もないけれど、どうしてだろうなあ、おまえには。同じ時代で、
同じ場所で、共に生きてきたから?否、そんな単純な理由じゃない。
やっぱり、おまえは特別なんだよ。俺はどうしようもなくおまえに惚れて
いるんだ。
…なんだ、結局ものすごく単純じゃないか。

アナタとひとつになる事が悦びです、なんて宗教じみた考えはゴメンだ。
でも、おまえと融け合うと、たまらなく満たされる。理屈はそこには何も
ない。
そうか、そうだ。

「マー××…?」
どうしたの、と目を覚ましたおまえが、俺を抱き寄せる。
額に、瞼に、頬に、首元に、くすぐったい位のキスが降ってくる。
それから、ちょっとおまえは考えて、こんなこと言うの恥ずかしいんだけ
どね、と前置きして言った。
「マー××は、僕のどこが好きなん?」
俺は、おまえがまどろんでいた間に思っていた色々な事を、ストンと心に
収めて、言った。
「全部」

…自分から聞いたくせに。おかしいおかしいと慌てるおまえの身体を俺は
軽く押して、仰向けに転がした。
そしてその上に跨って、おまえの胸に両手を付いて見下ろしてやる。
「…?」
俺は自分じゃとても良い笑顔をしたつもりだけれど、どうやら悪いニヤケ
顔だったみたいだ。おまえは一瞬きょとんとして、俺の意図を理解すると、
若干怖じ気づいた様子でごくんと喉を鳴らした。
それを見て、俺は口の端を吊り上げる。
何だかとても良い気分だ。
「な、もう一回やろうぜ?」
だから、今夜はおまえの方が動けなくなっちゃうまで。
精一杯、尽くし込んでやるよ。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

前スレ終盤から時々投下させて頂いていましたが、多分ここに投下するのは
これで最後です。読んで下さった方、どうもありがとうございました!!
もしどこかで見かけましたら、また宜しくお願いします<(_ _)>

  • おつかれさまでした! -- 2012-06-25 (月) 22:31:24
  • 二人が大好きです萌えます。もっと読みたいです。もしサイト作っておられるなら頑張って探します -- 2012-07-27 (金) 15:30:43

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