Top/67-262

酒は飲んでも…

オリジナル。体育教師×英語教師。エロあり。
改行の関係でかなりぎゅうぎゅうになったので読みにくいかもしれません。申し訳ない。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

きすを、している。
ぼくは今、男性とキスをしています。

「………!!?」

ちょっと意味わかんないんですけど。いや意味はわかるけど…え?
何でオレこの人とキスしてんの?
学校の中でも一二を争うイケメン英語教師の土屋先生と、今年教師一年目の新米体育教師こと
オレ小林が、何故に唇を重ね合わせているのでしょうか。

「んー…」

そして何故にオレはそれが嫌じゃないんでしょうか。

「―――っ…」

何ならもうちょっと踏み込んでみたいななんて思っているのは何故なんでしょうか。
それは。

「…………全然柔らかくねーじゃん」
「あー、オレ唇薄いってよく言われるんすよ。ハハッ」

二人ともすっかり酔っ払っているからです。

◇◇◇◇◇

「ばやしー!飲んでる?」
「頂いてますよー土屋先生!」
「こら。つっちーでいいって言ったでしょー?」
「あ、ハイ。スミマセン」
「言っとくけどね、俺別に怒ってんじゃないからね?そこはわかってよ?」
「大丈夫ですよ土……つっちー先生」
「おー!それで良いんだよばやしー!」
上機嫌でオレの背中をバシバシと叩くこの人は既に出来上がっています。
普段はもう少し大人しいというか、本当にイケメンなんですよ。
今日はオレの教師人生初となる高校の歓迎会。新しく赴任してきた教師達との親睦をより深めるために、
新年度の行事とかが一段落した頃に毎年教師皆で飲みに行くという恒例行事なんだそうだ。
そんな場で新米のオレと一番親睦を深めているのがこの英語担当の土屋先生。
何と生まれはアメリカという帰国子女なんだとか。そりゃ英語ペラッペラですよねー。
で、オレは身体を動かすのが好きだからという理由で体育教師になって、
自慢じゃないけど(本当は自慢だけど)腹筋は6つに割れています。
たまたま隣の席に座ってみたら、どうやらつっちー先生は酔いが回るのが早いみたいで
ビール2、3杯飲んだ辺りから陽気なテンションになってしまった。
しかも絡むタイプらしく、めでたくオレがターゲットにされてしまたというわけです。
見た目は凄くカッコよくて身なりもスマートで、しかも帰国子女だから
正直初めて見た時は近寄りがたいとこがあったんだけど(半分はフツメンなオレの僻みですハイ)
話してみたらとてもフランクで人懐っこくて、そしてこの絡みっぷりだ。
第一印象とのギャップにすっかり親近感が湧いてきて、何だかこの人を好きになりつつある。
「ねーねー、小林ってホントイイ身体してんね。胸とかスゲーじゃん」
「ちょっ……何で急に胸揉むんですか」
「いーじゃん減るもんじゃなし」
「減りませんけど!ビックリするでしょ」
「俺さー身体鍛えてる人好きなんだよねー。俺あんま筋肉付かないから羨ましくて。ちょっと見して」
「え、ここでっすか?」
「あー!私も見たーい!」
「僕もちょっと見たいです」

「小林先生、見せるなら今だよ?こういうことは最初にやっとかないとタイミング無くすからね」
「教頭先生まで…」
「ほら!皆見たいって言ってんだから見せなさいよ」
やっぱこういう流れになるよね……まぁ見せるの嫌じゃないから(むしろ好きだから)見せますけど。
しょうがないなーというふりをしながらベルトを外してもそもそとシャツを捲ると、ちょっとした歓声が湧いた。
そしてすかさず伸びてくるつっちー先生の手。
「わースゲェ!!めっちゃ割れてんじゃんお前!」
「ホントだ凄ーい!私も触ってイイですか?」
「アタシも~!アタシマッチョな人好きなんだ~」
「うーわ!めっちゃ硬いっすね!」
飲み会で何故か皆に腹を撫でられているオレ。何だこれ。
でもお陰でちょっと女性陣に好感持たれた気がするし、ある種の
「持ちネタ」が出来て中々の好スタートを切れた感じがする。
イジッて頂いてありがとうございますつっちー先生…!
そんなこんなであっという間に時間は過ぎ、飲み会もお開きになった。
明日は休みだけど、部活とかの関係で出勤する先生も多いということでそこで解散になった。
オレとつっちー先生はお互いに予定がなかったので、絡まれついでに先生の家でもう少し飲むことにした。
◇◇◇◇◇
「先生…その辺にしとかないと明日辛いんじゃないですか?もう結構飲んでますよね」
「そーかな……じゃあこれ最後にするわ」
「お、何か聞き分けが良いですね」
「へへへ…」
へらっと笑った先生が何だか凄くかわいく見えて一瞬ドキッとする。
オレも結構酔っ払ってるな…いくら見た目が良いって言ったって、この人もオレも男ですよ?
あーでもホントつっちー先生ってイケメンだよなー…学校中の女子から大人気なのも頷ける。
去年のバレンタインとか凄かったらしいし、告白してくる生徒も多かったとか。
正直羨ましいわー。オレの人生にそんな瞬間1ミリも無かったもん。
その凄まじいほどのモテオーラをオレにも分けてくださいよつっちー先生…
「ねーねーばやしー」
「何ですか?」
「もっかい腹筋見してーっつか触らしてー」
「あぁ、どーぞどーぞ」

すっかり子供みたいになってしまったつっちー先生にねだられ、オレは上機嫌で上着をめくった。
オレの腹筋がやたらお気に召したのか、物凄くキラキラした笑顔で腹筋を擦ってくる。
あー…何かすっげー気分良いなぁ…
「…ん?」
あれ、何か……腹筋を撫でてた手つきがちょっと変わってきたぞ?
掌でなでなでしてたのが指先を這わせる感じになって、それがだんだん上ってきて今鳩尾の辺りをするすると撫でられている。
何ていうか、こう…ムラムラしてきちゃう感じのエロい動きになってきてませんか…?
「あの……つっちー先せ」
「ちゅーしていい?」
「っ、はい?」
「何かこーふんしてきた。していい?」
そう言ってきた先生の目は少しだけ潤んでいて、何か背筋にゾクッと走るものを感じた。
「っ…『ちゅー』って!普通キスって言いません?もー飲みすぎっすよつっちー先――」
冗談みたいにしてはぐらかそうとしたオレの口を塞ぐようにしてつっちー先生が唇を重ねる。
そうしてキスをしてしまったオレ達。そりゃもうビックリですよ。
ビックリしすぎて、つっちー先生睫毛長っ!とかこのイイ匂いはシャンプーかな?
香水かな?とか、色んなことがいっぺんに頭に浮かんでくる。
そういえばオレ服の中に手突っ込まれたままだし、これ何かオレ襲われてるっぽくない?

あー……でも、何でだろ。先生にこうやって迫られんの嫌じゃないかもしんない。
だってこんなにイケメンなんだもん。女の子にモッテモテでカッコよくて頭も良くて優しくて、
そんな人がこんなオレに夢中になってくれるなんて夢みたいなことあるわけないし。
っていうかそんなモテ男ナンバーワンなつっちー先生をオレが独り占めできるとか最高じゃない?優越感半端ないよね!
……ひょっとしてオレ結構自分見失ってる感じ?想像以上に酔っ払ってんなコレ。
そうしてる内にゆっくりと唇が離れていって、見えてきたつっちー先生は何故かちょっと不満そうな顔をしていた。
「…………全然柔らかくねーじゃん」
「あー、オレ唇薄いってよく言われるんすよ。ハハッ」
照れ隠しも込めてオレは何でもないようなふりで笑ってみせる。

只今酔っ払ってますので正常な思考が出来てませんよ的なアピールとして。
そんなオレの態度が気に入らなかったのか、先生はムッとしてオレの顔を両手でがっちりとホールドしてきた。
「あ……え?」
「何だよお前ばやしのくせに……こうしてやる!」
「っ―――!!?」
ってな訳でオレとつっちー先生はまたキスをする。しかも今度はちょっと本気っぽい。
先生は少し頭を傾けて角度を作り、噛むようにしてオレの唇を奪う。
「……っは…」
「ん…む…」
たまに漏れる吐息と聞こえてくる音がやたらエロい。酔ってるせいで少しピンクに
染まってる肌の色がまたセクシーな雰囲気を醸し出してて、正直ヤバい。
こんな風に食い付いてこられたらそりゃあこっちだって感化されちゃいますって。
いつの間にかつっちー先生は足を跨いで正面からオレにのしかかっていて、
オレも知らない内に先生の腰に腕を回して抱き寄せようとしていた。
やがてキスはエスカレートして、とうとう舌が入り込んでくる。それに応じて舌を絡ませると、
つっちー先生がオレの頭を抱えるようにして重なりを深めてくるから、
オレももっと近付きたくて背中から肩に手を伸ばしてぐっと身体を引き寄せた。
「んふっ…」
それに驚いたのかつっちー先生が少し声を漏らした。
その吐息混じりの熱っぽい声にオレの理性はガツンと揺さぶられる。
今さらながらこれ以上は危ないと思って、咄嗟に先生を力ずくで引き剥がした。
途中で止めさせられた先生は、見たこともないような切なげな表情でオレを見る。
「…なんでぇ……っ」
唇を濡らして、頬を染めて、今にも泣き出しそうな顔でオレを非難した。
そんな顔をされて、すっかり高ぶったまだまだ未熟なオレの欲望が黙っていられるはずもなく。
「――先生っ!!」
「わっ!」
オレは勢いに任せてつっちー先生を押し倒した。完全に歯止め利かなくなってる。
あー何やってんだろオレ。こんなことしたらさすがの先生も黙ってないぞ?
「………小林…」
だけど先生はただ一言。
「…床痛いから、ベッド行こうぜ」
そう言ってオレの首に手を伸ばして抱き付いてきた。もうオレの理性は木っ端微塵。

そのままつっちー先生を抱き上げて、近くにあったベッドに飛び込んだ。
服も脱ぎきらないまま何度もキスをして、身体に触って、抱き締めた。
先生の胸の辺りに手を置くと凄くドキドキしてるのが伝わってきて、訳がわかんなくなるくらい興奮する。
恐る恐る先生の下半身に手を伸ばしてみると、そこはもうすっかり元気になっていた。
「ね……触って…?」
つっちー先生がオレの耳元でねだりながら、片手でベルトを外し始める。
その後をオレが引き継いで前を寛げると、明らかに形が変わっているソコが目に入って思わず生唾を飲んだ。
オレが触ることに興奮してくれてるのかな……そう思ったらもっと気持ち良くして
あげたくなって、下着の上からソコを優しく撫でてみる。
「っあ……」
つっちー先生は身体をビクンと揺らして、うっとりしたような顔でオレを見つめる。
嫌がってないってことだと判断して、オレはどんどんその先へと進めていった。
オレの手つきが容赦なくなっていくのにつれて先生が漏らす声も大きく甘くなっていく。
直接先生のモノに触れると先走りでもうヌルヌルになってて、
初めて触る他人のモノに嫌悪感どころか妙な興奮を覚えていた。
「っ、あの……気持ちイイですか…?」
一応聞いてみる。
「嫌だったら、止めますから…」
ホントはもう止めろって言われても無理だけど。
多分止めろなんて言われない気はしてたけど(だって誘ってきたのは
つっちー先生だし)、聞かずにはいられないオレはヘタレです。
「やだ、止めんな…っ!」
「…先生…」
「イれていいからっ…」
………へ?
「……中、ぐちゃぐちゃにして…!」
「な……ぁ、え?」
エライことを聞かされて急にテンパりだすオレ。そうですよね、この流れだと最後はそうなりますよね…!

勢いで始めちゃったから完全に忘れてたけど、どっちも男だから片方が受け身にならないといけないんだよな…
あわあわと戸惑っているオレを他所に、すっかりスイッチが入っちゃったつっちー先生は自分の指をしゃぶりだした。
そして唾液でベタベタになったその指を、あの場所に運んで…
「っ…ん……ぅっ…!」
「うわ……」
少し顔を歪めながら先生が指を自分の中に押し込んでいく。
凄い…ホントに入ってる。こんな狭そうなとこにオレのが入んの…?
指を動かす度につっちー先生は切ない声を漏らす。痛くはなさそうだけど、ひょっとして前にもやったことあるんだろうか…
「あ…っん、んっ」
ゆっくりと出し入れされる様子に釘付けになっていると、先生がオレの手を取って口元に運ぶ。
そのまま今度はオレの指を舐め始めた。先生の口の中は凄く熱くなっていて、
絡み付いてくるヌルついた舌が丁寧に指を濡らしていった。
音を立ててしゃぶりつかれると、まるで口でご奉仕されてるみたいで凄くゾクゾクする。
「は……つっちーせんせ、めっちゃエロい…」
「…んは、ぁ………ねぇ…ばやし…?」
「っ…何ですか?」
「コレ、イれて……俺ん中に…」
「――い、良いんですか?」
「ん…お前の、欲しいから……ちゃんと…ナカ拡げて…」
潤んだ瞳で舌を付き出してオレの指先をチロチロと舐める先生。ちょっと…こんなん反則でしょ。
オレは頷いて、濡れた指を既に入っているつっちー先生の手に重ねるようにして少しずつ潜り込ませていった。
「うあ、ぁ…はぁっ」
「痛い…?」
「っだいじょぶ、もっと…奥までいいよ」
あーもう…この人オレの理性根こそぎかっぱらっていく気だな!?
っていうか多分つっちー先生も大分タガ外れちゃってんだよな。でなきゃこんな…
「はぁっ、っあ、んー…っ」
こんな信じられないレベルのエロい姿をオレの前に晒してくれるはずがないですよね!
ちょっともうマジでそろそろ限界だよ……オレの息子もさっきから物凄い主張してきてる。
焦って少し強引にもう一本指を入れると、一瞬先生が眉をひそめた。
先生のと合わせてもう4本も指が入ってる…そりゃキツいよな。

「う、ぁっ……はぅ、っく」
「も…いいですか?オレ、そろそろ…っ!」
ボトムの前を広げながらオレはつっちー先生にお伺いを立てる。
先生も目に涙をいっぱい溜めて何度も頷いてくれた。
「んっ、いぃ……よ…っ」
「…じゃ、いきますよ…」
抜いた指の代わりにすっかり大きくなったオレのモノを宛がうと、つっちー先生が生唾を飲むのがわかった。
どうか幻滅されませんように…!と祈りながら、ゆっくりと腰を埋めていく。
「――っぁあぁっ…!!」
少し苦しそうな声に驚いて、半分まで進めた所で一旦動くのを止めた。
先生の中はギュウギュウと締まるように動いていて危うく発射してしまいそうになる。
「っ先生?だ、大丈夫ですか?」
「ぁっ!は、あ、あっ…」
「いい痛かった!?あぁどうしよ、あの……ごめんなさい!」
シーツを握り締めてビクビクと震えるつっちー先生の様子が心配になって、覆い被さるようにして顔を覗いてみる。
宙を泳いでいたその目がオレを捉えた途端、満足そうに口元が綻んだ。
「は…ははっ、あー…ちょっと、イッちゃった…」
「え?あ、それは良かった…」
「ん……っねぇ、ばやし」
つっちー先生はシーツを掴んでいた手をするりとオレの肩に回して軽くキスをする。
「俺ちょっと痛いくらいが好きだからさ……」
頬と頬をくっつけるようにして耳元に囁かれる。
「…ガンガン腰振ってめちゃくちゃにしていいよ」
その言葉でオレの中の緊張の糸みたいなのがプツッと切れちゃって、そこから先の記憶がちょっとはっきりしない。
確か先生の肩を押さえ付けて身動き取れないようにして、オレのモノを根元まで押し込んだ。
そこから言われた通り無茶苦茶に腰を動かして、つっちー先生は悲鳴みたいな声をあげてた…と思う。
「うっあ゙っ!!っはっ!っ…あぁっ!」
「ごめ…せんせ、ごめんっ…!!」
自分でもよくわからないままオレはひたすら謝ってて、先生は涙ボロボロでずっと気持ちイイって言ってくれてた。
最後はキスをしながらオレが先に中で出しちゃって、つっちー先生も続くように身体を震わせて精液を吐き出した。
◇◇◇◇◇

「……まぁ、もう薄々気付いてるとは思うけどさ」
「………はい」
結局そのまま二人とも眠っちゃったみたいで、次の日目が覚めてからとりあえず状況を整理した。
「俺………男もイケるクチなんだ…」
「…そうみたい、ですね…」
身をもって体験した後だけど、改めて言われるとやっぱ気まずい。
酔った勢いでエッチした時点でもうアレだけど、相手は同じ職場の先輩でしかも男とか…
なんだかんだでしっかり気持ちイイ思いしちゃったもんだから、何ならちょっとした罪悪感まで感じてるよ…
「この際だから言っていい?」
「はい、何ですか?」
「俺さ、お前のこと好きみたい」
「そりゃあオレだって先生のこと好きですよ」
「違う違う。『気に入ってる』じゃなくて『恋してる』の方」
「……え?」
つっちー先生がオレに惚れてんの?このオレに?
「…………マジで?」
「んー…多分。俺大体好きになられる方だったから、自分から好きになるの初めてでさ。
『恋してる』でいいのかいまいち確信は持ててないんだけどね」
「へー…」
さらっと凄いことカミングアウトしてきますね…ってことはつっちー先生って本当にモテモテだったんだなぁ…
男からも女からもなんて、きっとオレなんかには想像できないような色んなこと経験してきてるんだろうな。
「お前のことは結構本気で好きみたい。でも…お前は嫌だよな」
だんだんつっちー先生の声が沈んでいく。まぁそりゃ普通こういうのって叶わぬ恋ですもんね。
でもオレはここまで来て先生を拒む気にはなれなかった。
「ごめんな、変なことさせちゃって。もうお前には近付かないようにするから、昨日のことは忘れて――」
「や、オレは全然OKですよ」
「…は?」
「付き合いましょうよ」
オレの台詞につっちー先生が目を丸くして固まった。

「何で?」
「え?何でって、嫌がる理由がないですし」
「は!?だって男同士じゃん」
「ガッツリエッチまでやっちゃった後にそれ言います?それにオレも先生のこと好きだし」
「それは『気に入ってる』の好きだろ?」
「でも『好き』なのは一緒でしょ?」
オレが聞き返すと、つっちー先生はちょっと頷いてくれた。
「…まぁ」
「今までだってつっちー先生も男から好きになられてOKしてきたんすよね?それと同じですよ」
「そう…かな、でもお前本当に良いの?」
「はい。先生は嫌なんですか?」
「嫌じゃないよ!そもそも俺が先に好きだって言ったんだし」
「じゃあ何にも問題ないっすね!はい決まり!」
満面の笑みでつっちー先生の手を取る。オレはそれを握手の形に握り直して、ちょっと大げさにぶんぶんと揺らした。
「えー…何それ。そんなんでいいの?俺毎回すっげー悩むのに」
「オレあんま悩まないタイプなんで。へへっ」
「でしょーねー…こんなにアッサリOKしちゃうんだもん」
「あ!言っときますけど、別にこれ一時の気の迷いとかじゃないっすからね?そこわかってくださいよ?」
「……何かその言い方どっかで聞いたな…」
「気付きました?昨日絡まれてた時につっちー先生が言ったんですよ」
「俺そんなウザイこと言ってたの!?うわー俺めんどくせー!」
「あー確かに。でもそこがちょっとカワイイかなーなんて」
「うるさいよ!ばやしのくせに!」
「その『ばやしのくせに』って何なんすか?昨日も言ってましたよね」
悪態を吐きつつ照れくさそうに笑っているつっちー先生は凄く可愛かった。
それだけでも先生を受け入れた価値はあったかなーなんて思ってみたり。
まさかこんなことになるとは思わなかったけど、歓迎会のお陰だな。
『酒は飲んでも飲まれるな』とはよく言いますが、たまには飲まれてみるのもアリかもね。

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