音のなる方へ
更新日: 2012-03-31 (土) 00:42:38
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
北の事務所の手稲旭川
好きで好きで好きで、堪らなかった。
どうしようもなくて、どうにもならなくて
でも遅いって事だけは分かってて、なのに
理解出来てないんだから本当は分かってなくて
けど仕方ないって思ってる。だって、仕方ない。
「怒らないの?」
「…びっくりはした」
掴んだ肩は同じ男なんだからガッシリしてるし
やっぱり柔らかくなんかない。気持ちよくない。
唇なんか乾燥して皮剥けてるしちょっと血も滲んでる。
なんで旭川じゃないといけないの、って何回も思った。
思って考えて、旭川じゃないといけないって、思った。
なんでとか、どこがとか、そういうのはどっか飛んで
ダメだろうっていう良心はいつの間にか投げてた。
そういうの全部と引き替えても、全部欲しかった。
キスをして、血の滲んだところを舌で舐めたら
一瞬肩を震えさせて少しだけ痛そうな顔をした。
それを見てもう後戻りは出来ないんだと感じた。
「びっくりして、しただけ?なんで怒らないの?」
「怒ってほしいの?」
「そうじゃないけど」
「俺はびっくりしただけだけど重泣きそうじゃん」
「俺、泣きそう?」
困ったような顔して頷いて、俺の
旭川を見る目の半分がぼやけてて
目を閉じたら零れそうになってた。
拭くのも格好悪いし、かっといって泣くのも、なんて
考えてたら結局零れてどうしようもなくて指で拭いた。
何してんだよって感じだ。何がしたいんだよとも思う。
喋らずただ泣いてるだけの俺に旭川も黙ったままで
なんて声を掛ければいいのか迷ってたら
そのまま腕を引っ張られ抱き寄せられて
頭を撫でられながら背中をやわく、ぽんぽんされた。
「…なに?」
「泣いてたから」
「…ごめん」
なんでだよ、って言おうとして
ごめんって言葉が先に出てきた。
絶対に、想いの通じない好きな人の胸に抱かれて
慰められながら気にしてないからなんて言われて。
知ってたけど、残念過ぎるだろ。
背中に手を回して肩に顔を埋めれば
髪に顔を寄せられて、優しく優しく
抱きしめ返された。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・`)イジョウ、ジサクジエンデシタ
手稲の報われない愛と、よく分かってないけど
手稲が可愛いとか思っちゃう末っ子旭川もえwww
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