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俺の○であがけ 一也×山口(今回は山口×新率高)

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

久し振りにゲームやったら山口さんのその後に妄想が広がったので投下。
隷属ED×3のその後。いろいろ鬼畜注意。

 ガチャガチャと鎖の鳴る音と、獣じみた息遣いだけが薄暗い室内を満たす。
 壁際に座り込んだ山口は、ぼんやりと正面の闇に浮かぶ煉瓦造りの壁を見つめていた。
 全裸で、首や手首には拘束具を填められていたが、山口のそれはどこにも繋がれてはいない。
 音の出どころは、山口の左右に拘束された青年達だった。
 荒い息遣いは、右隣の青年のもの。こちらに背を向けて毛布にくるまり、じっと横たわっている。
 時折、譫言のようにあの男の名を呟く以外に、彼から言葉らしきものが聞けなくなって久しい。
 鎖の音は左隣の青年からだ。10cm程度の短い鎖が彼の手首と首とを繋いでいて、
脚の間に渡された鉄棒の両端の枷が、両足を開いたままに拘束していた。
 特に刺激が与えられているわけではないのだが、山口の知る限り、彼はこの1週間、
1度も射精していない。開発され尽くした身体が疼いて仕方がないのだろう。自慰ができない
よう拘束された青年は、さっきから落ち着かなげに身悶えを繰り返している。
 ――異常だ、と山口は今更のように思う。
 ここは中世の牢獄ではなく、都心のありふれた高級マンションの一室だ。階下には普通の日常が
繰り広げられているはずだというのに、この空間には人権も何もありはしない。
 1人の男――壱哉に奉仕することだけが、日常の全てという空間。そして、繋がれてもいないのに
こうして壱哉の訪れを待っている自分の異様さはどうだろう。

 まるで人間扱いされていない他の2人に比べると、山口ははるかに厚遇されている。禁じられて
いるのは勝手な性接触と自慰くらい。この数年、壱哉は山口の拘束を外したままにしており、実際に
山口は何度もここを出ていた。外に出るのは容易で、力ずくで連れ戻されるわけでもない。
 なのに、山口はここで1日を過ごす。―――そんな日々が、もう半年も続いていた。
 鎖など無くとも逃げられはしないのだ、と山口は苦く思う。
 山口も最初のうちは、鎖を外されれば迷うことなく、やむなく両親に預けた一也の元に戻っていた。
 だが、一度は受け入れた取引という思いと、壱哉の生い立ちへの同情、何より、一也の命を救って
くれたという事実が見えない鎖となり、数日も経たずに壱哉の元へ戻るのが常だった。
 ――自分なりのプライドと、同情と、感謝。それだけが理由だったはずなのに。
 今の山口には、ここを離れて一也に会うことが怖かった。
勿論、息子には会いたい。中学生になり、受験を控えた息子のことが気にならないわけがない。
 けれども、自分がここで強要されてきた行為の数々と、それによる自分自身の変化が、山口に
息子と会うことを怖気させていた。
 小さく虚弱だった一也も、今では大人の匂いを帯び始めている。自分がそれに対して、父親としての
正常な反応を取り続けられるか、山口には自信がなかった。
(そんなことは考えたくもないけれど……僕は……)
 半年前。最後に一也と会った時、ふと脳裡を過ったのは、初めて引き合わされた時の新のことだった。
 あの時の新と、今の一也。さして年は変わらない。成長期の数歳の差は大きいが、それは山口の慰め
にはならなかった。

 子供となんてできない、と最初は拒否したが、結局は快楽に負けて腰を振っていた、自分。
 一也に性的な匂いを感じてしまうのではないか。そしてそれに対して自分はどんな反応をして
しまうのか、山口には怖かった。
「――ッ、山口…さん…」
 不意に悲鳴のような声で呼ばれて、山口は思索の底から現実に引き戻される。
 年若い青年――もう少年ではなくなっていた――が、身悶えしながら自分を見つめていた。
「イきたいッ!……も…我慢…できないッ!」
 青年の手首の鎖がガチャガチャと鳴る。
「イかせて!……俺もっ、口で、する……から……」
 言うなり、青年は不自由な体を伸ばして山口の方ににじり寄ってきたが、首輪の鎖は
山口の座っているところまでは届かない。
 這いつくばり、遊びに誘う犬のような姿勢で青年は懇願する。
「おね…がい……」
 その言葉と、興奮に上気した彼の表情に、山口は自分の身体が熱を帯び始めたのを自覚する。
 努めて平静な声をしぼり出した。
「バレたら、また罰を受けるよ」
 山口が言うと、青年は虚ろに笑った。
「罰でも……クロ…サ…さ…抱いてくれる……」
 外界から隔絶されて久しい彼には、壱哉に抱かれることだけが喜びとなっていた。
 そこまで堕ちきれた青年が、むしろ山口は羨ましい。
 山口は小さく溜息を吐いて、自分を見つめる瞳に言った。
「……僕にも、してくれるかい?」
 喜色を浮かべてコクコクと頷くと、青年は犬のように仰向けに転がった。青年の身体を覆うように
山口は這い、解放を求めて揺れている性器を口に含む。慣れた味に、快楽の予感を感じて身体の熱が
一気に高ぶる。

 それに追い打ちをかけるように、暖かく濡れたものが山口の性器を包んだ。
 シックスナインの体勢で互いの性器をむさぼりながら、山口は理性の片隅だけで苦笑した。
 こんな事をしている卑しい男が、どうして父親面して一也に会えるだろう?
 絶望から目を背けるように、山口は快楽に没頭していった。

 * * *

 幼い頃、漠然とした記憶にある父は優しかったと思う。
 よく覚えてはいないが、優しかったというぼんやりとした感情は残っていた。
 けれど、滅多に帰ってこない今の父は、帰ってきたらきたでぼんやりしていることが多く、自分に
「ちょっと見ない間にまた大きくなったな」と微笑みかけるだけで、まるで親戚の叔父さんか
何かのようだった。
 こんな人じゃなかった――気がしたが、幼い頃の難病の治療費返済のために働いている
のだと祖父母に聞かされていたし、帰ってこないのも、どこか人が変わってしまったのも
自分のせいなのだろう。だから、いっそ滅多に帰ってこないのは有難かった。
 会うたびに、失望と罪悪感を感じずにはいられなかったのだ。

 だが、中学三年のその日。思いもかけない場所で父と対面することになった。
 その日、友人達と見ていたのは、いわゆるアダルト動画というやつで、勿論、本来自分達の
年齢では見てはいけないものだった。が、見れるものを敢えて見ないという謙虚さが、性への
好奇心に飢えた中学生にあるはずも無い。友人達と嬌声を上げながら動画を見ているうちに、
別のジャンルの動画をたまたま開いてしまった。
「うわー。なんだこれ!?男同士かよ」

悪い偶然だった。動画の中で大股を開き、快楽に惚けたような顔をして男を受け入れている男。
 その男の顔を、一也は知っていた。
(……お父さん…!?)
 最後に会った時よりも随分と若く見えるが、それは間違いなく父だった。
「こいつすげー。ケツにこんなに入るんだ」
 嬌声を上げる友人達の中、1人絶句する一也の前で、動画の中の父は玩具と男根の両方に犯されながら、
別の男の欲望を喉に受け止めていた。レイプモノらしく、口が自由になると時折拒絶を叫んではいるが、
目立った抵抗をする様子はない。何より父のソレは固く張り詰めて上を向いていた。
一也の脳裏に、遠い遠い記憶が唐突に蘇った。幼いあの日。大手術を受けた日。
 今までどうして思い出さなかったのだろう。手術の翌日。父から電話があったことを。
 電話口の父の様子はおかしかった。元気か?と聞いた後、聴こえてきたのは苦しげなーーそして甘い、
呻き声だけで、こちらの言葉にまともに答えられない様子だった。
 そう。ちょうどこの動画のような。
(……もしかして、あの時も?)
 父が帰ってこないのは、金を作るというのは、こういうことだったのだろうか?
(あの時から、ずっと?――今も?)
「おい?一也、マジな顔してどうしたんだよ?もしかして興奮しちゃったの?」
 友人にからかわれて、一也はハッと我に返る。
「ち、違うよバーカ!こんなおっさん見てらんねーよ。さっきのに戻ろうぜ」
 友人達とのバカ気た会話に戻りながら、一也は決心していた。
 ――父が本当に会社で働いているのか、明日確かめよう。
 確かめてどうしたいのかは、一也にも分からなかった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
 
 続く。ハッピーエンドにするつもりだったけど、どうなることか…


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