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虎と兎のエトセトラ

オリジナル。
虎ファン(複数)×兎ファン

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「いえ~い! 勝った~!」
今日は久々に一人でドームに観戦に来ていた。
いつもなら後輩をつれて来るのだが、今日は誰も相手にしてくれなかった。
相手にしてくれなかった、という表現は悪いが実際そうだったので包み隠さず言うことにする。
昼間ふと、どうしても野球をナマで見たい気分だったので夜仕事が終わったあと球場に足を運んだ。
今日のドームは伝統の一戦だったし、いい試合だった。
応援しているチームが勝つと、とてもいい気分である。
「ふっふふー」
のんきに鼻歌なんて歌いながら駅までの道のりを歩いていると、
道端に黄色い塊が見えた。
いや、正しくは黄色い服を着た人達の塊だ。
「くそ、くそっ!」
「あそこで、兄貴が打てば…!」
「ちゃうわ、前の粗いが打てば…!」
「てか、あいつら打たねぇじゃろけ!!!」
「主軸が機能してないんやもん…ありえへん…」
こてこての関西弁が耳に入る。
俺は本能で察知した。
あまり関わらない方がいいであろうと。
しかし、そんな俺の警戒をよそにその黄色い塊は俺を囲むように近づいてきた。
俺だって背はそんなに小さい方ではないのにその軍団は俺をすっぽりと囲んだ。
「……え。な、なに…?」
「コイツ読売ファンやな」
「そやな。こんな日に鼻歌歌ってるヤツは読売ファンに決まっとる」
「東京もんのくせに生意気や」
男の一人が何かを思い出したかのように、俺の手をガッと掴んだ。
あまりの勢いに俺はその男を凝視する。
「おいおい、何処に行くんだ?」
「ええとこよ」
「は、離せっ!」
「離せいうて、離すやつおらんやろ~」
「痛っ! 痛いってば!」
「せやかて、お前が逃げようとするからなあ」
男はそう言うと俺を後ろからガッと羽交い締めしてきた。
その行動に俺は驚き咄嗟に行動が取れなくなる。

「な、にを!」
「兄ちゃん、よーけ顔整ってるのう、モテるやろ?」
「は、はぁ?」
「俺らな、今たまっとんねん」
「……へ?」
「試合負けとうて、六本木行く金もあらへん」
「だから…?」
「そういうことよ」
別の男が俺の腕を引っ張る。
「っ…!」
軽い痛みが腕から脳に伝わる。
腕を見ると男がなにやら細い注射のようなものを俺に刺していた。
「な、にを―――!」
俺は言葉をいい終える前に意識を飛ばした。

………。
……。
…。

グリッ!!!
「ぐあああっ」 
俺は叫ぶと同時に目が覚めた。
激痛が走る。
どこからその激痛が走っているのかはまだぼんやりとした脳では理解することが出来ない。
暗がりでまだ視界が不安定だ。
ここはどこだろう、と俺は頭をクリアにしようとする。
「可愛がってやるわ…玉つぶされたくなかったらおとなしくしてろや」
こてこての関西弁が聞こえる。
気がつくと手は上部で縛られていた。
「無駄やで、逃げようとしてもな」
暴れれば暴れるほど縄は手首にキツク食い込んだ。
「くっ…! あ、ぁ? う、ん…あ?」
そして、先ほどから妙に汗が止まらない。
動機は激しく、息が整わない。
身体中が何だか自分のモノじゃないかのようにおかしくなっている。

「ぁ、熱い…何だ、身体が熱くなってきて…何だ、これは???」
「グッフフッフフ」
そう言い男たちはジーンズの上から俺の双丘を優しく撫で始めた。
「くぁっ、ぁ!?」
「どないしたんよ、変な声出しおうて」
「や、やめてくれ…やだ、それ…だめだ…!」
「グッフフ、ええことよ。薬が効いてきたみたいやな」
「薬? そういえば、さっき…」
頭はだいぶクリアになっていた。
意識を失う前、羽交い締めにされた時に変な注射のようなものを刺された記憶がよみがえる。
男たちの手が大きく俺の双丘を撫で回す。
俺の身体は、男たちが打った注射で全身を駆け巡り熱に浮かされたように熱くそして身体全体が敏感になっていた。
ジーンズの上から双丘を撫で回されるとゾクゾクとした不思議な感じが全身に伝わる。
「…! んっ! …あ、ぁぅ!」
「ええことしたるで、グフフ」
にたりと笑みを浮かべた男は俺の唇をふさぐ。
そして、器用に胸をはだけさせてその胸の頂を指の先ではじく。
ひくっと俺の身体が震え、ふさがれた口から小さなくぐもった悲鳴が漏れた。

「…ん、んふぅっ!んっ!!」
「どや?」
「ぁ、あうっ! っく……はぁうっ!! あぁぁっ!」
「そんなにええのか? ええんか? ええのんか?」
「ぃ、いやっだあ! 離せ……っぁああぅ、あぁぁ!」
「離せ言われて離すバカはおらんやろ、なあ?」
「ん、はぅっ!! あぅっ……ひゃうぅうっ!」
「ここか、ここがええんか」
「胸……なめるなぁ、よ、やだぁ、あ……あああぁんっ! はぁっ!!!」
その言葉も無視して男はちるちると胸の頂を舐め上げ、歯でしごいて見せる。
すでに俺の頬は真っ赤になっている。
路地の奥まった暗い場所でひくりひくりと身体を震わせている。
そして、胸を舐め上げながら男は俺の下半身をも露にさせる。
「や、だ、やめろ、やめろっっおおお!!!」
「ほう。もう随分堅くなっとるやんけ」
「やめ……やだ、やだやだっ!!」
「止めへんよ、止めるわけないやろ!!!」
そう言って、男は俺の腹に拳を思いっきりたたき込んだ。
「ぐ、あ……!」
目の前が真っ暗になる。
俺はこれから、どうなってしまうんだ―――。
しかし、更なる悲劇がその肉体を襲うこととなろうとは、そのときの俺には思う由もなかった…。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ スレ占拠スイマセン


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