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夏祭り

豆消防車なバンドの秋田×北海道。
北海道視点。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

さっきまでの夕立は、気温を下げる為にはあまり役に立たなかったらしい。
が、日没から少し時間がたった今は、直射日光を浴びずに済む分、少しはましになっていた。
会場内を、特に目的も無く一人歩き回っていたが、たまたま通りかかったヨーヨー釣りがちょうど空いていたのでやってみる事にした。
とりあえず1つに狙いを定めて鉤を引っ掛けようとするが、なかなか上手くいかない。
幸いというか紐は意外と切れにくく、しばらくの間夢中になって格闘していた。
途中、もう一人客が隣に来たようだったが、夢中になっていたので大して気にしなかった。
ようやくお目当てを釣り上げる。それとほぼ同時に、隣の人もうまくいったらしい。
そこで初めて隣が誰なのかに気づく。
「だいご?」
まさかここで会うとは思わなかった。
「もしかして、今まで気づかなかったんですか?俺は見てすぐ分かったから隣に行ったのに」
確かにかなり夢中になってはいたが、すぐ隣にいたのに気づかなかったとはなあ…と思いながら頷く。
1人?と訊ねるとええ、と答えが返ってきたので、そのまま誘って一緒に回る事にする。

最終日な上に、花火もあったため、その日はどこも人でいっぱいだった。
そんな中で会場内をあちこち見て回り、花火見物の為に少しでも良い場所をと歩き回り、
加えて普段着慣れない和装だった事もあって、祭りが終わる頃には思ったより疲れてしまっていた。
帰る途中、小さな公園を見つけ、少し休んでいこうかと提案される。
中にはベンチが1つだけあったが、夕方の雨で半分位濡れてしまっていた。
これは1人しか座れないんじゃ…と思っていると、だいごが先に座り、そして腕を引っ張られた。
不意の動きに驚き、されるがままに引き寄せられる。そして、バランスを崩したところを抱えるようにして膝の上に横抱きの体勢で座らされた。
「ち、ちょっとっ、待っ…」
慌てて立ち上がろうとしたが、上半身を抱くように押さえられる。それでも少し抵抗を試みたが、力が違いすぎて結局諦めてしまった。
「大丈夫ですよ、人いないし暗いし」
言いながら片手で頭から背中を撫でられる。
しばらくそうしているうちに次第に緊張が解け、それにつれて疲れていた事を思い出した。

そのまま身体を預けて目を閉じた後は、時間を置かずに眠りに引き込まれていった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

この2人大好きだ、なかなか萌え同志がいないけど。


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