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反省会

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
※モデルはいるがなんかもうオリジ。
※ヘタレ先輩×後輩。中途採用と新卒で同期入社とかだといいな。
※ヤッてもないし甘くもありません。

「あのね、愛想いいだけじゃだめだって、いっつもいってるでしょうが」
「う…」
「交渉するのがアンタの仕事でしょ?要求ぜーんぶ丸呑みでどうするんですか」
「わかってるけど…」
「『けど』じゃない。そういう曖昧なところが…」

『反省会』と称して俺の部屋に上がり込んだ後輩は今日も厳しい口調で説教を始めた。
一応、「恋人」という関係にある俺達なのだが、こと仕事に関して後輩はいつも厳しい。
プロジェクトでチームを組んでいる今はなおさらだ。
なにより、後輩の指摘はいつも的確に俺の痛いところをついてくるので言い返せない。
うっかり言い訳しようものなら口が立つ彼のこと、倍返しは目に見えている。
そんなわけで今日も俺はおとなしく正座をして後輩の説教を聞いているのだった。

…それでも、おあずけをくらった飼い犬のよろしく、説教のあとには甘い雰囲気のひとつも期待する俺だった。
が、しかし、後輩は言うだけいってすっきりするとあっさりと腰をあげた。

「じゃ、俺帰りますから」
「ええ?いや、せっかく来たんだから泊まっていきなよ。ね?」
「何言ってんすか。明日仕事でしょうが」
バッサリと切り捨てられて凹みそうになる。っていうか凹んだ。

だいたいいつも俺はこの後輩のペースに振り回されっぱなしだ。
後輩はたしかに優秀だし、仕事もできる。しかし一応俺の方が年上なのだ。
先輩として男として(相手も男だけど)このまま言われっぱなしでいいのか?いやよくない!
「ちょっと待てよ!」
「ちょ…!」
立ち上がろうとした後輩の袖をひっぱるとバランスを崩して倒れ込んできた。
俺はこれ幸いとばかりにそのまま床に押し倒す。
「このまま言われっぱなしでなんか帰さないから…な…」
体格は俺の方が大きいから後輩には抵抗のしようがない、はずなのだが
あせるどころか思いっきり飽きれたような目で俺を見る後輩に強気だった言葉も小さくなる。
「…あんたに無理矢理やる度胸なんてないでしょ」
「そ、そんなことない!」
そういって無理矢理キスしようとする。唇が触れる寸前、後輩が口を開く。
「してもいいけど…そしたらもう口きかないっすよ」
「え!?…あっ!」

思わず緩めた手からするりと抜け出して、ほらねと勝ち誇ったような顔で笑う。
その顔が憎たらしいやらでもかわいいやらで、俺はひたすら敗北感だけを感じていた。

「じゃあ、お休み…」
がっくりしながらとりあえず玄関まで送ると、そんな俺の様子があまりにも情けなかったのか
後輩は飽きれたように肩をすくめてため息をついた。
「ほんと情けないっすね」
「う…」
「今日はかえりますけどね、明後日のプレゼンうまくいったら週末はつきあってあげますよ」
え、と顔をあげた瞬間、すぐ近くに後輩の顔があってびっくりする。

頬に触れたのが、唇の感触だと気づいたときには玄関のドアはもう閉まっていた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イキオイデカイタ ハンセイハシテイナイ


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