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夢幻

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマス!
×麺 若磁界×若教授 エロ有りと言うかエロしかない。
なんとなく映画を見に行って、腐の屍になって帰ってきた勢いだけで書いたので
おかしい所があると言う自覚はあるが、どうかご容赦を。

ベッドのヘッドパイプがうねり、両の手首に絡みつく。
本来無機質なそれが自分の意を汲み、生き物のようにうねり、相手の抵抗を封じ込めるように
きつくきつく締め付ける。
途端咽喉をせり上がる苦鳴。
しかしそれと同時に無理矢理開かせた足の間に沈めた腰を穿つように突き上げてやれば、その声には
すぐさま違う色が混じった。
真面目だけれどけして初心な訳ではない。
それなりに快楽を知り、それゆえに拒絶するよう打ち振られる汗ばんだ眼下のダークブラウンの髪を、
自分は綺麗だと思う。
うっすらと上気する肌も、含みきれず口の端を伝った唾液に濡れた唇も。
そして何より交わるこの気持ち良さに、あぁこれは夢だと笑った。
夢だ。夢でしかない。でなければ自分は彼にはもう触れられない。
明るく、自分に揺るぎない自信を持ち、寛容でありながらそれでも残酷なまでに傲慢な彼は、
こんな仕打ちを受ければ自分の精神をズタズタにするくらいの激情はきっと持ち合わせている。
それとももしくは、最後に残ったプライドで彼は最後まで自分を憐れんで見せるだろうか。
膝裏に手を掛け、開かせた足を強くベッドのシーツに押し付けながらより深く身を進める。
欲望の赴くまま揺さぶりを激しくすれば、悲鳴とも喘ぎともつかない呼気と共に唯一自由になる
膝から下の足が躍った。
それにも自分はこれが夢だとの自覚を強くする。
伝え聞いた現実。彼の足はもう動かない。
それを彼はあの時「君のせいだ」と断罪した。
そして決別と言う名の解放をこの手に握らせた。
だから、自分は己の道を行くしかない。
幻を抱きながら思う。
憎しみと言うには甘すぎて、未練と言うには永遠すぎる。
こんなふうに頭も身体も彼でいっぱいになるのは今だけ、夢の中だけだ。
目が覚め無粋な鋼で覆わなければ、自分の意識はきっとすぐに彼に見つかり繋がれる。
もっともそうなった時、自分がこんな事を考えていると知ったら、あの男のあの清廉ぶった顔は
どんなふうに歪んで見せるだろうか。
穢らわしそうに眉をひそめるか、裏切られたとばかりにあの深いアクアブルーの瞳に傷ついた色を浮かべるか。
無性に知りたくなり、組み敷いた彼の顔を覗き込もうと身を深く折る。
途端、跳ね上がろうとする身体は力任せに抑えつけ、膝から離した片手で無慈悲に髪を引けば
強引に上向かされた唇が不意に何かの形を象った。
『……工リ…ック…』
微かに紡ぎ零された音はただの名だった。
しかしそれはこの地上で、もはや彼しか呼ぶ事の無いだろう自分の名でもあった。
その響きは苛立たしくも、愛おしい狂おしさを伴い、自分の胸に鈍く疼く痛みをもたらす。
あぁ、彼への想いはこんな夢の中ですらパラドックスに満ちていて…しかしその甘い泥に溺れる事は
もう自分には許されない。
だから口元に皮肉げな笑みを浮かべ、彼の真実も自分の真実もすべて捩じ伏せるように、
「…チャーノレズ…」
この時自分も彼の名を呼び返すと、その唇に深い口づけを落とした。
それがこの夢幻に終わりを告げる事になろうともうかまわない。
そうなる事はきっと自分だけの……罪に対する罰だった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンガオオクリシマシタ。
とにかくグルグルする想いを吐き出したかった。

  • GJGJ!! -- 2011-06-22 (水) 01:35:51
  • エリチャはもっと増えるべき -- 2011-06-26 (日) 23:52:36

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