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蒼天の拳 劉宗武×拳志郎 「女体化っぽく見えて実はそうではない」

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青空のこぶしの宗×拳。
女体化っぽくて実はそうではない。
やはり最後にちょっとだけ女絡み。

宗武は特に何とは無しにただブラブラと上海を歩いていた。
一応仕事が終わったので、これから帰る所なのであるが、
家に帰っても誰一人待つ人間が居る訳でもないからただこうやってブラブラしているのである。
そうして歩いているうちに、赤線地帯まで来ていた事に気がついた。
ここに用は無い、そう思って踵を返そうとした時、声を掛けられた。
「ねえそこの少尉さん…」
振り向くと女が立っていた。こんな所に立っているなら、当然売春婦であろう。
「よく俺が少尉だと分かったな」
「階級章見れば分かるじゃない。前にもドイツ軍人なら見た事あるわ。…ねえ、どう、これから?」
宗武は普段は売春婦などに興味は無い。が、何故かこの時は女を買ってみる気になった。

女を連れて連れ込み宿に行った。
「良い部屋ねえ、やっぱりお金あるのね」
「まあな」
女の言う事を右から左へと聞き流しつつ、改めて女の顔を見た。悪くない。
いや、かなりいい方だと思う。しかしさっきから、どこかで見たような気がしてならない。
が、宗武は瞬間記憶能力では無いにしても、記憶力はかなりいい方だ。
その自分が一度会ったことのある人間の顔を覚えていない筈が無い。
(気のせいか…)
宗武は考えを打ち消した。
一足先に寝台に上がった女はさっさと服を脱ぎ始めた。せっかちな女だ、と思った。
まあいいか、と思って宗武も服を脱いだ。相手がその気なら、さっさと済ませてしまうまでだ。
寝台に上がって女の上に被さる様にすると女が口づけを強請ってきたが、それを宗武は制した。
「俺は買った女とはせん」
「…本命とじゃないとキスしない主義?」
「…まあな」
「ふーん、結構一途なんだな」
いきなり女の口調が変わって何、と警戒する間もなく、相手の動きを封じる秘孔、新胆中を突かれた。
動けなくなった宗武の下から女はさっさと抜けだした。
「気がついて無いとは思ったが…やっぱり劉家拳には伝わって無えんだな」
さっぱり事態が飲み込めない。
「…どういう事だ…!」

「あーまだ分からない?」
そう言って女が自分の秘孔を突く、すると見る見るうちに女が、男に、よく見慣れた人物に変わった。
「拳志郎…!」
「あーこれは北斗神拳に伝わる木場っていう秘孔で、これを突くと男は女に、女は男に化けれるんだぜ」
「…何故、俺に…」
「ああー?いや、この秘孔ってさ、便利だけど今一使い勝手が悪くって、いや、体格変わるだろ?
だから『実は男だったんだぜ!』って女から男に戻ると、どう考えても全身の服が破けて素っ裸になるだろ?
だから上手い事披露できるシチュエーションをだな…」
「そんな事はどうでもいい…!」
「ああん?」
「何故俺だった…!」
「いやー、だって、ねえ、玉玲が女買う訳無いし、飛燕を騙すのも悪いし、ねえ。
まあ、お前なら上手い事騙されてくれるかなーっていう…、じゃ、そういう事で」
拳志郎は再び自身の秘孔をついて女の姿に戻ると、床の服を手に取った。恐らくこれから帰る気なのだろう。
「ふ…」
「?」
「ふざけんじゃねえこのクソガキッッ!!」
宗武は、自身の怒りによって新胆中を解いた。
「うわっ!」
拳志郎が避ける間もなく、宗武は拳志郎を寝台の中に引きずり込んだ。
「そう怒るなよ、そんなに溜まってたの?」
その拳志郎の口調がより一層宗武を腹立たせる。もう何が何でも絶対このクソガキを許さない、と思った。
拳志郎は売春婦としてここにやって来たのだから、売春婦として対価を払わせるべきだ、と宗武は考えた。
宗武は女になっている拳志郎の然るべき所に然るべき物を突っ込もうとした。
しかし、先端が触れた、と思った瞬間拳志郎は男に戻っていた。
「…どういう事だ」
「これは女になるんじゃなくて女に化ける秘孔だからな。だから実際にはヤったりとかできねえよ」
だから諦めろ、と拳志郎が言おうとすると、宗武は如何にも悪人らしい悪い笑みを浮かべた。
「穴ならあるだろうが」

それを聞いて拳志郎が悪い予感をさせる間もなく、いきなり宗武は突っ込んできた。
「痛い…痛い…痛ぇ!!」
「いい歳した…男が…ごちゃごちゃ…騒ぐん…じゃねえ!」
「っ…さっきは…ガキ扱い…した癖に……一度…抜いて…慣らすとか…しろよ…お前だって…キツい…だ…ろ…」
実際拳志郎の拒否反応が強すぎて宗武もただ痛いだけで全然進めない状態だった。
「断る…テメエ絶対逃げる…だろ」
「逃げ…ねえ…から…なあ…頼む…から…」
拳志郎が懇願する。普段なら拳志郎に懇願されたらいい気分だっただろう。しかしこの状況では到底楽しめない。
そして拳志郎の言う事は信用できない。ここは一度抜くより、入れたままで済む方法を取るべきである。
「ぬんっ!」
痛みを快楽に変える秘孔を突いた。
今まで拳志郎の全身を支配していた(痛みを与える箇所は身体のごく一部分と言えど、それは全身の痛みに感じられていた)
痛みが一気に快感に変わって、全身の緊張が一気に解けた。
それで今までどうにも進めなかった宗武は勢い余って一気に一番奥まで突っ込む事になり、
それによって途轍もない快感を味わった拳志郎は文字通りあっと言う間に達してしまい、
それによって陽物を締め付けられた宗武も達して拳志郎の中に大量に射精した。ここまでの経緯は実に一瞬であった。
「ああっ!」
「ぐふっ!」
何故宗武がぐふっと言ったかと言えば、
それは拳志郎が射精した時に角度の問題で拳志郎の液体をもろに顔に浴びる事になったからである。
大量に射精された拳志郎は排泄感に似た物を感じて、少し不快な気分になったが、
秘孔を突かれている今はその不快感すら快感といった様子で、再び軽く射精した。
軽くと言ってもそれはかなりの量だったので、また宗武は顔に大量に浴びた。
「……」
顔からぼたぼたと粘度の高い大粒の雫を滴らせ、宗武は拳志郎を睨んだ。
拳志郎はと言えば射精の余韻なのか何処か夢見心地な目付きで焦点が合っていない。
暫くして漸く宗武が睨んでいるのに気付いたようだった。
「…あ…何?…汚い面近づけんじゃねえよ…」
「!…誰の所為で汚れたと思ってる!!誰の!」
「そりゃお前が無理矢理…」
「うるせえ!ごちゃごちゃ抜かすんじゃねえ!」

「うわっ…」
また乱暴に動かれて、その度に拳志郎は達してしまう。
それにつられて宗武も達してしまうので、二人とも殆ど絶え間なく射精しているかのような状態になった。
達する度に顔が汚れるのが嫌なので、宗武は拳志郎の液体が拳志郎本人の顔にかかるようにしてやった。
しかし顔にかかっているのに気付いているのかどうか、寧ろ顔にかかっているのを喜んでいるようにも見える。
この変態め、と自分が拳志郎の秘孔が突いたからそうなった事を全く棚に上げて、宗武は内心悪態を突いた。

それからそういう状態で時は過ぎ、宗武も流石にそろそろ限界かと思って引き抜こうとした。
「ん…」
拳志郎が制止するように宗武の髪を掴んだ。
「次…最後…な」
まあ最後だと言っているのだからいいだろう。
一旦大きく引いた後、突き入れてやった。
「っ!」
一際大量に射精した後、一気に疲れが出た。
拳志郎を見やると、物憂げな様子をしているように見えたので、なんとなく口づけした。
口を離すと、拳志郎が驚いている様子だったので、なんだろうと考えると、

『…本命とじゃないとキスしない主義?』
『…まあな』

という会話を思い出した。拙い事をした、と思っていると、「早く…抜けよ…」と拳志郎に言われたので、我に返って、抜いた。
抜くと同時に拳志郎は眠りに落ちたようだった。宗武にも一気に睡魔が襲ってきたので、寝た。

「…」
拳志郎は目を覚ました。体が痛い。隣を見やる。宗武が居ない。
「…」
「早く風呂に入れ」
声がした方を見ると、風呂から出たらしい宗武が立っていた。
「もうちょっと寝てたっていいだろ」
「料金が嵩む」
「どうせ金持ちなんだしいいだろ」
「お前のせいで余分な金は払いたくない」

風呂に入って、出た後、辺り一面情事のせいで汚れまくっていたが、奇跡的に服は無事だったので、
再び秘孔を突いて女に変身した後、服を着て化粧直しをした。
「…化粧ってのは、必要なもんなのか?」
「そりゃ女だったらするだろ」
売春婦の恰好ですっぴんだったら、変である。
「しかし随分部屋汚れたよねー、少尉さん、お前が弁償してね」
「なんで俺が」
「お前のせいだろ」
「お前のせいでもあるだろ」
「お前の方が沢山出しただろ」
「お前も出しただろ」
「でも、対外的には男女二人組って事になるから、宿の従業員は全部お前のせいだと思うだろうね」
「男女…にしては女の臭いがしないのが変に思われるだろうがな」

「あ、そうだ」
部屋を出た後、拳志郎は懐から香水を取り出して自分と宗武に思いっきりかけた。
「臭っ!何すんだてめえ!」
「あ?だって散々やったから臭いじゃん」
「…気で浄化すれば済む話だろうが!」
「ああ、そうだね」

なんだかんだ言って、宗武が結構金を払って宿を引き払った。
「じゃ」
「…ああ」

「ただいまー」
ただいまー、と言ってもここは拳志郎の家では無く、飛燕が住んでいる教会である。
拳志郎の家(というか玉玲の家)は別に売春婦が出入りしてもおかしくないといえばおかしくないのだが、
これからする悪戯の内容を考えると自宅から出るのはなんとなく気が退けたので教会で女に化けたのだった。
…教会に売春婦が出入りする方がよっぽどまずいんじゃないか、と飛燕は思ったのだが、
拳志郎に住まわせてもらっている身なのであまり文句は言えないし、
拳志郎は文句を言っても聞き入れる人間では無い。
一応拳志郎にこの話を持ちかけられた時「エリカの情操教育に悪い」と反論はしたが、当然の如く聞き入れられなかった。
さて、その拳志郎が帰って来て奥の部屋へ入って行ったのを見て、飛燕は
「なんだか疲れてる様子だなあ~」と文麗に話しかけた。
「やっぱり怒られたんじゃないのかしら。宗武はそういう冗談の類は嫌いだし」
「でもあの二人が本気で戦ったらもっと重傷を負う筈だあ~。疲れてるだけで、怪我をしてないみたいだあ~」
「そうね…」
部屋から出てきた拳志郎はやっぱり疲れている様子で、飛燕と文麗の話しかけにも適当な返事しかせず、帰って行った。
飛燕としては拳志郎が心配でない訳では無かったが、まあ自業自得だし、
それよりも昨日も今日も売春婦姿をエリカの目に入れる事無くこの事案が終わってよかったと思った。

拳志郎は家に帰った後、できるだけ屋敷の人間と顔を合わさないようにして風呂に直行した。
その後も同様に気をつけて自室に戻った。
まずい事をした、と拳志郎は思った。
どう考えたってあの時の宗武の態度は、自分に惚れたという雰囲気だった。しかもそれで自分が嫌じゃない。
満更嫌でも無い。むしろちょっと嬉しいかもしれない位の勢いだ。その自分の心の動きが更に拙い。
だって自分は玉玲を愛している。玉玲を一番愛している。それは今も昔もこれからも決して揺るがない。
しかし自分は宗武に惚れたっぽい。それが拙い。
愛している女がいるのに、愛する妻が居るのに他の男と諸思いになる?いやそれはない。どうしてそんな真似ができる。
自分はどうしてあんな冗談をしようと思ったのか。どうして相手に宗武を選んだのか。
ひょっとしたら自分で気づかなかっただけで最初から宗武の事を好きだったんじゃないか。奴の方ももしかしたら…。
その日はずっと部屋から出ないでゴロゴロしていた。

宗武も宗武で家に帰った後、気分が優れない。
あんなことをせずに、とっとと拳志郎を叩きだせばよかった。どうして自分はあんな振る舞いに及んだのだろう。
多分今まで気付かなかっただけで、自分は拳志郎に前から惚れていたに違いない。
拳志郎は本当に冗談であんな事をしてきたのか、それとも自分の心持を見抜いてしてきたのか、わからない。
さっきかけられた香水が臭いのだが、宗武は風呂に入ったり気で臭いを消したりすることなく、
その日は一日中寝台でゴロゴロしていた、

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なぜこの二人では真っ当なシチュエーションが思い浮かばないのだろう


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