BECK 平×南 Part2
更新日: 2011-01-15 (土) 21:44:31
流ちゃんが誘い受。まだ本番までいかない。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「平くん!やっぱ平くんだった」
俺より体格いいくせに、ちょっと上目遣いでおれを見て嬉しそうに名前を呼ぶ竜介の手には、大量のお菓子。
「何してんだよ」
「あ、これ?これは平くんにもみあげ」
「ぶっ・・・!」
それまで仏頂面してたのに、竜介の変な日本語を聞いたら緊張が解けた。
「なに?なに?」
「何でもねえよ、てか俺に気ー使わなくていいから」
そう言って竜介の手からお菓子の袋を奪い取って自分のカゴに入れる。
「ほら、行くぞ」
「お会計、1500円になります」
うお、こんなん初めてだ。ぴったし。
こんな風に、昨日の出来事もすっきり清算出来ると良いんだけど。・・・
とか思ってたら竜介が隣で暢気な声を上げた。
「平くん!いちえんあるよ!」
「いや今日は一円いらねーよ」
「え、なんで?だすねっ!」
ほら、って広げた手のひらには四円。
「あのな、今日はピッタリだから要らねーの。」
「そっか。」
「じゃ、帰ろっか。」
「うん!」
帰る、って。同棲かよ・・・どう見たって兄弟には見えねえだろうし。
けど、昨日の出来事を気にしているのはまるでおれだけみたいで、隣のロン毛は至って元気だ。
「卵とか買っちゃって何作ってくれんの?」
「え?あ、ああ、オムレツとか?」
また昨日の妖艶な竜介がフラッシュバックしてきて、俺はしどろもどろに答える。
オムレツとか作ったことあったっけ。
「わあー楽しみ」
「そうか」
なんだろコレ。可愛い、とか思っちゃってる自分が嫌だ。
結局おれは超絶美味いチーズオムレツを拵えて、竜介はそれを俺の分まで奪って食べた。
普通にビール開けて。何にか分かんねえけど乾杯して、あっという間に飲み干して。
二本目を取りにいってる時、なんだこれ・・・またお泊まりパターンじゃねえか、と気付いた。
もうこれ飲み終わったら帰ってもらおう、今日の食事で昨日のコトはチャラでいいってことなのかもしれないな・・・とか思ってたら。
「たいらくんはさ。」
舌足らずな声で、切なげに名前を呼ばれて、俺は冷蔵庫の前に立ち尽くした。
「好きな子とか、いるの?」
「・・・」
「おれ昨日気付いちゃった。たいらくんが好きだって。」
突然の告白。
「おれ結構遊んできたけどさ」
竜介はどんな顔でそんな話をしているのだろう。見てはいけない気がして、振り返ることができない。
「年上に憧れるのははじめて。ほんとだよ・・・」
俺の中で、何かがぷつりと音を立てて切れた、気がした。
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
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