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BECK 南×平 Part1

ライヴが終わって。
平くんがラグランを手に取って、水でも買いに行くのかふらふらと外に出ていった。
横を通り過ぎていったときに感じた匂い、
俺は知らないうちにその背中を追いかけていた。

細い通路を抜けると自販機の光が薄暗い半地階にぼんやりと浮かんでいる。
案の定どこにでもある銘柄のミネラルウォーターのボタンを押した彼の肩を、俺は突然両手で抑えつけた。
ガシャ、とペットボトルが落ちる音と共に恐怖の色を余すことなくその顔に浮かべた平くんが振り返る。
その表情は俺をさらに興奮させるには充分で。
なんだ竜介かよ、とでも言いたげに歪められた口元を塞いでその唇を割り、無遠慮に口内を犯した。
平くんは、今自分の身に起こっていることが信じられないといった感じで目をキツく閉じて俺の舌から逃れようとする。
自販機に密着させられた身体をイヤイヤするみたいに捩る度余計に舌が絡まって、彼は観念したように俺の動きに応じ始めた。
あんまり気持ち良くて俺はうっとりして思わず目を閉じて、薄目を開けたら平くんが目尻を染めてこちらを見ていたことに気付く。
扇情的なその瞳に、俺は次の段階へ事を進めようと舌を離し、顔を彼の首筋に、手を下半身に移動させた。
「おい竜介」
平くんが唾液に濡れた唇を舐めながら言う。
「流石にここはまずいだろ、」
じゃあどこで。
まさかこのまま戻るとか言い出すんじゃねぇだろうな。
「とりあえず出よう」
さすがは平くん、賢明だ。
だって、ここはいつ他の演者が来てもおかしくないのだから。

結局俺達が辿り着いたのは、近くにある広い公園の茂みの中。
落ち葉が積もったなるべく柔らかそうな場所に平くんが横たわる。
「…なんかごめん」
「…今更だけどな」
暗くてよく見えないけど、彼が苦笑を浮かべているのだけは分かった。
「…まぁ俺も実際ムラムラしてたし、」
ボソッと言った平くんのハーフパンツの前がテント張ってんのを見て、俺はしみじみと嬉しくなってしまう。
「ヤベ・・触っていい?」
ちゃっかり自分のジッパーを先に下ろしてから平くんのパンツに手を掛ける。
勢いよく飛び出したそれに半端じゃねえ愛しさを感じて擦ると、既にカウパーが全体をしっとりと濡らしていた。
「ん、‥ふ、ぁっ‥‥」
「平くんエロ過ぎ、」
「ぅ、あっ‥‥は、」
「シッ!」
茂みの外に人影を認めて俺は息を潜めた。
手の動きは止まんねぇけど。
「ぁ、ぅあ、ふぁ、」
人影は俺と平くんの名前を交互に呼んでいる。
身長からしてあれはおそらくサクだろう。
「平くん、サクに聞こえちゃうよ?」
「‥‥っ」

唇を噛み切らんばかりに声を殺す彼の口に、空いている方の手を突っ込んだ。
平くんは優しい。
俺の手が傷付かないように歯を立てずに咥えてくれている。
でもまさか、その優しくていつも大人な平くんが、こんなになっちゃうなんて…ね。
ぬるぬるとした感触が気持ち良くて、俺は舌の上で指をスライドさせた。
奥のほうに当たると眉根を寄せて苦しそうな何とも言えない表情になるのが見たくて何度も。
そんでそのタイミングで解放されそうになる彼自身をぐっ、と握り込む。
何回かやってると、その目に生理的な涙と抗議の色が浮かび始めた。
サクはとっくに公園を出て行った。そろそろだ。
指を抜くと抑えられていた声だか咳だかが平くんの口から一気に漏れ出した。
ああ、やりすぎちゃったかな。ごめんね平くん。
ハーフパンツが引っ掛かっていないほうの脚を持ち上げ、唾液に濡れた指を二本一気に挿入する。
「うぁぁっ――」
最後の方は声にならないと言ったところか。
ぐちゅぐちゅと掻き混ぜて、さすがにキツそうだったんで「指増やしてい?」って一応訊いたら、彼は首を横に振った。

[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!

いいところで止めてすんませんですw
続きます。

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