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北斗の拳 ラオウ×ケンシロウ 「ケンシロウがもし真性包茎だったら」

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タイトル通りです。「包茎に萌えるスレ」を読んでいたら一本書きたくなりました。長兄×末弟です。
包茎という超絶マイナー嗜好とこんな超絶マイナーカプが組み合わさってカオスになりました。
あと、滅茶苦茶痛い描写があるので注意してください。

ケンシロウは包茎である。以前からその事を不満に思っていた。
そこでケンシロウはトキはズル剥けだったのを思い出し、トキの部屋を訪ねた。
「兄さん…どうやったらズル剥けになれるんだ」
「ケンシロウ…もしや」
「ああ」
「ケンシロウ、すまないが、私は子供の頃からズル剥けだったので、お前の力になってやれない。
 しかしラオウは自力で真性を克服し、ズル剥けになったというので、会って話を聞くがいい」
医者の卵なら包茎の脱し方ぐらい教えてくれよ、とケンシロウは思わないでもなかったが、仕方ないのでラオウに話を聞くことにした。
大体ラオウは滅多に自分から口を利かない割に自己中で横暴で、弟たち(特に自分)にしょっちゅう八つ当たりばかりしているのだ。
トキはラオウの八つ当たりが比較的少ないので羨ましい。トキが教えてくれるならトキの方がよかったのである。
しかしラオウの所へ行った。

「ラオウ、今すぐ包茎をズル剥けにする方法を教えろ」
ラオウは、いきなり何を言い出すんだこの弟は、と思った。
ケンシロウは滅多に自分から口を利かない割にいざ口を開いたら碌な事は言わない。
無愛想だし、自分よりトキの方に懐いている。そのくせしてしょっちゅう自分と行動が搗ち合うのだから、生意気である。
大体ケンシロウが赤ん坊の頃は自分が襁褓を換えたりなんなりをやらされたのに、全くそれを恩に着るところが無い。
ケンシロウはそんな事を知らないのだから当然と言えば当然であるが、ラオウはそうは思わなかった。
赤ん坊の頃は可愛かったのに、口を利くようになってから可愛くなくなった。
「…うぬは包茎か?」
「そんなことは貴様の知った事ではない、教えろ」
「…剥いたまま一日過ごせばよかろう」
「そんなことはできん」
「風呂場で剥け」
「やり方を教えろ」

そこで風呂場である。
この家の風呂は多少広いとはいえ、全裸の男二人が仁王立ちしているのは何か凄く嫌な物がある。
「それで?」
「剥け」
「嫌だ」
「剥けと言っておろうが!」
本当は、湯船の中でちょっとずつ伸ばしていってそして優しく剥くのが手順というものであるが、
自分から教えを乞うてきたくせに非協力的な弟の態度が腹立たしかったので、何の準備もなく、いきなり剥いてやった。
ケンシロウは、なんてラオウは乱暴なのだとその瞬間思った。

「うぐわあああああああああああああああーーーー!!!!!!!」
風呂場なので弟の絶叫が反響して五月蠅い、とラオウは思った。
他の兄弟が来たら面倒だな、と一瞬思ったが、来ないだろう、と一瞬で二人の事は頭から消え去った。
実際他の二人はケンシロウが絶叫を上げているぐらいでは来ない。
半径50mが荒野になってラオウとケンシロウの戦いに決着がついた後などでないと絶対来ない。
冷たいと思われるかもしれないが、昔からそうだったので、ケンシロウも特に二人が冷たいとも思わなかった。
無理やり剥かれたので出血した。ケンシロウはそのまま股間を押さえて蹲りたかったがラオウに股間を掴まれているのでそれができない。
抗議する気も失せる。もう意識が飛びそうだった。
「……」
ラオウは、洗った方がいいだろう、と思って石鹸を手につけて、ケンシロウの浮りに触った。

「ふああああ!!」
痛い。しかし触られた瞬間に達してしまったので、痛いだけではなかったのだろう。
ほとんどケンシロウ自身には痛いとしか感じられなかったが。射精したのでさっきの出血が少し増えた気がする。
剥いて最初の射精は、どうせなら自分の手でしたかった。なぜ俺はラオウの手で達せられているのだろう。
陽物が血塗れで、とても痛い。
大体昔からラオウは横暴で本当に…。
ラオウはケンシロウのそういう反応を見て、面白いと思ったのでもっと触ってやった。
普段無愛想な弟が悶絶しているのは楽しい。
稽古中に殴ってもほとんど無表情だし、笑顔なんてトキと会話している時たまに見せる程度である。
そういうケンシロウが嫌いだったので、今の状況が楽しかった。
俺を敬愛しないならば死ぬべきなのだ。

ラオウもケンシロウも互いに深刻な思い違いをしていた。自分は相手の事を嫌いだと思ってた。
それはある側面で事実である。
しかし、それは相手が自分に対して都礼ないから嫌いなのであって、なぜそれで自分が相手の事を嫌いになるのか、
それをもっと深く考えれば事実に気づけるはずだが、あいにくラオウにもケンシロウにも内省という言葉はなかった。

ケンシロウが死にそうな顔で喘いでいるのが楽しい。多分石鹸が傷に染みて痛いのだろうが、それならもっと塗りつけてやるまで。
その後6回ぐらい達せられて、ようやく兄が手を放したのでケンシロウはそのままその場に膝をついて座りこんだ。
いつもいつもなんと酷い兄なのだろう。確かに、血が繋がってないからトキの様に可愛く思えはしないだろうが、
トキ並みにとは言わないが、もう少し愛情をかけてくれてもいいのではないだろうか。ラオウを見上げると満足げな顔をしていた。
人をこんなに苦しませておいて何が楽しいのだ。全くこの男は本当にカサンドラ伝説だ。
ケンシロウはラオウにも同じ気分を味わわせたくなった。兄弟の手で達せられる恥辱というものを教えてやろうと思った。このクソ長兄が。
そこでケンシロウは目の前で退屈そうにぶらぶらしている陽物を思いっきり掴んだ。
どうせ仕返しをするならば、金的をした方が遙かによかったのではないか、後で思い返すとそうなのだが、
この時のケンシロウにはあいにくそういう考えが思い浮かばなかった。ケンシロウはラオウと同程度に愚かである。
ラオウはケンシロウがいきなり陽物に掴みかかってきても特に驚かなかった。ああ、また訳のわからない事を始めたな、と思った。
強く握ってみたが相手が特に何の反応も返さないので、モヒカンの頭を握りつぶすぐらいの力で握りこんでみると、ようやく何がしかの反応が返ってきた。
そこで右手を結んだり開いたりして、左手は掌で先端を思いっきり擦ってやる。自分は浮りを触られただけで達したのに、なぜ達しないのか、理不尽である。
これが包茎とズル剥けの違いかとケンシロウは非常に悔しい思いをさせられた。
それでももっと頑張っていると大分達しそうな感じになっていったので、もう少しだと頑張る。そして。

「うわっ、わぷっ、ゲホッ」
避ける、という事が頭になかったのでもろに大量の液体を頭から被ってしまった。
ケンシロウは、子供の頃に田圃で滑って転んで泥を頭から被った事を思い出した。大体あんな感じだろう。
ただ、今は粘度は高いし独特の臭気はするはで今の状況の方が悪いと言える。
大体何故一回の射精でこんな大量の液体が出るのだ。人体の構造的におかしいのではないだろうか。
もしかするとラオウは人間ではなくてエロゲ星から来たエロゲ星人なのではないだろうか。
ほとんど目も開けていられないような状態で、手探りでシャワーヘッドを探す。ラオウは何をしているのだろう。
多分ただ突っ立っているだけなのだろう。
そう思っていると、ラオウがしゃがんだ気配がして、「ケンシロウ」と声を掛けられた。
べちゃ、という音がしたから液体の海ができているタイルの床に膝をついたのだろう。
「拳王は決して膝など地に着かぬ!」と言っているラオウが膝を着くなど、と思っていると顔の両脇に手を掛けられたのがわかった。
何、と思う間もなく口づけされたのが分かった。
「ん」
いきなり舌を入れられて息苦しい。
口の中をべろべろ舐めまわされて、変な気分になる。そのまま1分ぐらいそうされていた。ようやく解放されて息をつく。
「早く目を開けぬか」
「…目に入る」
ケンシロウがそう返すと、いきなり右の目元をべろっとなめられた。その後左の目元もべろっとなめられた。
しかし液を舌で拭われたと言ってもそれはそれで唾液でべたついているので、目を開けにくい。
目を開けないでいるとまた口づけされて、されるがままにしていると、そのまま犯されそうになったので、それは岩山両斬破で阻止した。
「岩山両斬破ァ!」
「ぐはあ!」

多分ラオウの事なので、この程度で真っ二つになってはいないだろう。
実際生きているらしい事はラオウが呻いていることからわかったので、
その間に手探りで盥と手桶を取って、盥に湯船からお湯を汲んで、顔をとりあえず洗った。
なんとか目を開けられるようになった。

「ケンシロウ…貴様…ここはどう考えても激流に身を任せ同化すべき状況だろうが!」
…なぜ俺が怒られなければならないのか。それが問題である。
ケンシロウは極めて不機嫌に答えた。
「…陽物のみならず、尻まで血塗れにされるのは御免だ」
「血塗れになるとは限らんぞ」
「いや、なる」
「訓練すれば西瓜だって入るらしいではないか」
「俺は訓練されてるわけじゃない」
「よかろう、痛みが性的快感に変わる秘孔を突いてやるわ!大人しくこの世紀末覇者に従うがよい」
「世紀末救世主の名にかけて、断る。…それに、我らに相応しい場所というものがあるだろう」
「…部屋ではできぬ」
「何故だ」
「こんな事で寝台を粗大ゴミに出したくはないわ」
確かに現在ラオウの出した液で風呂場の床に海ができているような状況では、
寝台が速効粗大ゴミになることは間違いなかった。
「…全部俺の中に出せばいいだろう」
そんな事をすればケンシロウが腹を下すことは間違いなしである。
そこでラオウは「俺にはそんな下世話な趣味はない」と反論したが、
ケンシロウは「いや、俺は構わん」と返答した。
「まあ確かにできれば腹は下したくないが…その方が手間が省ける」「できぬ」「構わん」「できぬ」

「…そもそも、この家でしたくはない」
「何?」
なんとなくケンシロウの言うこともわからないではなかった。
家族として過ごした空間でそういうことはしたくないという事なのだろうが、
「俺は構わぬ」
「あんたの意見は聞いていない」
ラオウにはケンシロウを力づくで従わせる選択肢もあったが、風呂場を破壊してしまう事は確実だったので、珍しくラオウにしては譲歩した。
別に風呂場を破壊すること自体はラオウには全く躊躇はないが、誰か来たら面倒だ。
その誰かと戦っている間にケンシロウが逃走したら面倒だ。
それならケンシロウを殺せばいい。
いや、ケンシロウを殺す前に一度ぐらいは契りを交わしておきたい。
ならばここで殺す事はできん。
「ならば今すぐ連れ込み宿へ行くのみ!」
「…そういう問題ではない」
「いい加減にせぬか!」
「後でトキやジャギと顔を合わせたくない」
「ぬう?」
「…合わせたくない」
「……」
確かに、その事に関してラオウも言われてみれば多少の罪悪感が湧かないでも無かった。
ならばここで手詰まりである。
それならもうケンシロウと会話をしたってしょうがない(むしろこれ以上の会話は気分がよくない)ので
ラオウはケンシロウを放置してさっさと風呂場から出ようとした。ケンシロウは微かに呟いた。
「…この家を出て、二人きりでどこかで暮らすと言うのならば、いい」
「……」
ラオウは気が変わったのでケンシロウを手伝ってやった。

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すまない。
まだふたなりの方が需要があったかもしれない。

ケンシロウがもし真性包茎だったら語句補足

投下した後で気づいたので

浮り→カリ
搗ち合う→かちあう
都礼ない→つれない

さらに補足
襁褓→むつき(オムツの事)
連れ込み宿→ラブホの事
あくまで補足なんで訂正ではないです。

もしかして気が向いたら自サイトなりなんなりで再録するかもしれない。
それを見かけても生温かく見守ってほしい。
自サイト持ってないけど。

301
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