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芸人 もう中学生→バカリズム

もう仲学.生→莫迦リ.ズム(←元相方)な話。
ドッ霧王.座と雨話の元コ.ンビ鯨.人を見て書きたくなりました。

ちょっとした捏造が多々あります。
コンビ時代の莫迦リ/ズムの知識薄いです。
過去に棚にもうバ.カSS書いていらした姐さんの設定(ちゅんじろう関係)を一つだけ借りています。
いろいろ拙くてすいません。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

またもう仲と共演することになった。レッ/ドカー/ペットではなく。ちょっとした特番で。
数組の芸人が合同の楽屋を使っているのだが、何故か楽屋でもう仲は俺に色々と話してくる。
人見知りだから苦痛でしょうがない。

雑誌を見ながら適当に相槌を打っていたが、雑誌のグラビアをきっかけに話の方向を誤った。
いつの間にかエロ話になっている。
もう中はまだ童貞だという。それに俺は驚きはしないがほんの少しだけ興味を持つ。
「もういっそ、30才までは、えっちはしないことにしてるんですよぉ」
「……本当かよ」
「ホントですよー」
目の前の図体のでかいやつはいつもの調子で、そう答えた。
しかしその割にはエロ話や下ネタは大好きだという。
どういうことだ。健全な男ならちょっとそれは不思議だ。
それともネット上でネタとして「30まで童貞だと魔法使いになれる」というのがあるが、それを鵜呑みにしているとか。
おいおい、いくらなんでもそんな馬鹿な。
「風俗とかも無いのか」
「ふーぞくも、キャバクラも、まだまだなんですよぉ」
指でバツを作りながらもう中は言う。
「素人童貞ならまだしもなぁ。よくそれで平気だな。じゃあAVとか見てどうにかしてんだ」
「いやぁ、観るんですけどー、えっちなビデオやDVDは何だか、観ちゃいけないって思っちゃうんですよぉねー」
「……はぁ」
俺は再び雑誌に目を戻す。我に返ると、俺はいったい何をしているんだろうと思う。

「莫迦リズ.ムさんはぁ」
もう仲は笑顔のまま言う。
「彼女さんとか、いらっしゃるんですかぁ」
「……いない、今は」
「そーなんですか。ご結婚とか、されないんですかぁ?」
「結婚は今は別にいいわ、面倒だし」
「あら、トツギ一ノしないんですねー」
「…俺嫁ぐ側じゃないからなぁ」
余計なお世話だよ。
ふと楽屋の他の人たちを見ると、俺たちのツーショットが珍しいのか、チラチラと見られている。
…そういえば、なんで俺だけ絡まれてるんだ。他の人のとこに行けばいいのに。
「ちょっと飲み物買ってくるわ」
俺は席を立ち、楽屋の外へと避難した。
「いってらっしゃぁい」というもう仲の声が扉で途中で遮られた。

おかしい。
もう仲が俺と絡みたがる理由がわからない。
今まで俺は人に懐かれるタイプの人間じゃなかった筈だ。
なぜ急に、もう仲に絡まれているんだろうか。

自販機でコーヒーを選ぶ。
そして楽屋に帰る途中、ふと、元相方の顔が思い浮かぶ。
……そうか。別に完全になかったわけじゃないな。
懐かれるというよりは尽くされるという感じだったが。

あいつは本当にいいヤツだった。
ネタ以外の事はほとんどすべてと言っていいほど、俺を助けてくれていた。
方向音痴な俺の為に仕事場までの道を調べてくれたりしていたな。
確かにあいつはいいヤツだった。
けど、いいヤツであるが故に、色々悩んでしまったのだろう。
変なファンに付きまとわれていたらしいし。

別れた時は自分の事で頭いっぱいで、別に憂いや悲しみは無かった。
今だって、すっぱり諦めはついている。
あいつは今きっと幸せなのだから。

しかし、ちょっと前に雨トー/クで見た縞田修平の表情を思い出したりする。
なんだか胸がチクチクしたりする。
元相方にとても会いたがっていた時の、キャラに合わないあの表情。
別れた相方をそんなに未練がましく思うものなのかと、ある意味で衝撃を受けた。
別に男女の仲でもあるまい、男と男だ。
居なくなったってそこまで想うものか?

元相方は、俺がノリで言った「マネージャーになるか」という誘いに食いついていた。
あの時は俺がヒいて実現しなかったけど、俺までノッてたらどうなっていたんだろうか。
あいつもそのまま首を縦に振って、結局一緒にいたのだろうか。
いや、それは流石にないか。

あいつは未練がましく俺のことを想うのだろうか。
どちらかといえば、あいつはドライじゃない方だったけど。
夢に出てきたりするのだろうか、俺が。
いや、それは流石に気持ち悪いな。

……何を考えているんだ、俺は。

俺が楽屋に戻ると、もう仲はでかい図体を丸くして、床に置いた段ボールの絵の修正をしていた。
すげえコンパクトだな、折り畳むと。
段ボールじゃなくて、もう仲が。
俺はそれを尻目に静かに座る。もう仲に気付かれないように。
周りの他のコンビ芸人たちはネタの打ち合わせを始めている。

「まーるかいてちょん、まーるかいてちょん」
もう仲は鼻歌まじりに小さく歌う。一体何を書いているというのだろう。
端から見たら遊んでいるように見えるかも知れない。
しかし、彼にとっては仕事なのだ、「楽しい」という感情は。
彼は「楽しい」を皆にばらまくために今日もせっせと絵を描いている。
コンビ芸人ばかりの楽屋で、その姿は浮いているけど。

もう仲は、一人でも寂しくないのだろうか。
人に人一倍気を使い、人を人一倍楽しくさせようとするもう仲。
彼の背中はコンパクトで頼りなげだ。
しかし、寂しさは微塵も感じない。

…俺の背中は、どうなんだろうか。
ふと、いつかもう仲にもらった角隠しつきの「ちゅん次郎」を思い出す。

(寂しい時も、このちゅん次郎くんが、莫迦リズ.ムさんを見守ってくれますよぉ)

……まさか、俺は、寂しく見えるのか。
いまさら、もう仲の思惑に気づく。
俺は……心配されたのか?

「あ、莫迦リ.ズムさん、お帰りなさーい」
振り向いたもう仲が、俺を見て満面の笑みを見せる。

(お前のことは、俺が一番わかってる)

元相方の笑顔が浮かんで消えた。
俺のことなんてわからなくていいのに。好かなくていいのに。近づかなくていいのに。あいつも、こいつも。どうして、笑顔を向けるんだろう。俺は、返さないのに。

「莫迦リズ.ムさんは笑顔が素敵ですからぁ、もっと笑ったほうが、良いと思いますよぉ?」
「えっ」
もう仲は俺にちゅん太郎を向けて、いつもの笑みで言う。
「莫迦リズ.ムさんの笑顔は、ほんわかぁ、って感じがするじゃないですかぁ。みんな、莫迦リズ.ムさんの笑顔を、もっと見たいと思いますよぉ? 莫迦リズ.ムさんの真顔や、泣き顔も、素敵ですけどー……。ボクは、莫迦リズ.ムさんの笑顔、好きですよぉ」
……ああ、へえ、そうなんだ。ふーん。そんな良いもんか? 俺の笑顔。

もしかして……あいつもなるべく沢山見たかったのかな。俺の笑顔。

ぎこちなく笑った俺の目に、涙が滲む。

あーあ。バッカだなぁ俺。
いまさら後悔してやんの。

もう少しだけ、あいつに笑いかけてやれば良かったなぁ。

ありがとう、って…………言えば良かったなぁ。

「ためになったねぇ~」
俺がおどけて言うと、もう仲は「あらっ!」と嬉しそうに跳び跳ねた。
俺はその挙動がツボったフリをして、気づかれぬよう涙を拭った。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ナンバリング間違えましたすいません。毒舌先生も含めてみんな仲良くなれば良いと思う。

  • 莫迦リズム.さんのあの穏やかなナレーション口調で脳内再生されました。 -- ナナシーノ? 2010-10-30 (土) 18:32:10
  • かわいい…!かつほろりと来ました。馬鹿リさんの「ためになったねぇ〜」に萌えました。 -- 2011-03-30 (水) 10:10:36

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