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インセプション イームス×アーサー

うおお初めて立ち会った!!GJGJ!!!
続きも楽しみに待っております!

植え付け 偽装師/ポイントマン
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「久し振りだなぁ」

鼓舞と斉藤に連れられて、調合師と共にイー蒸すはやってきた。何年も会っていなかった男は以前
に比べて歳をとり、少し太ったように思う。モンバサで何をしていたのかは知らないし知りたくも
ないが、それでもその狡猾さは昔と変わらない。むしろ磨きがかかっているようだ。
実にあっさりと物事を分析して、粗を突く。実に合理的で、納得させられる。昔と、ちっとも変わ
らない。

「で。相変わらずそんなもんばっかり食ってんのか、お前は」
倉庫で作戦を練るばっかりなのに飽きて、散歩がてらに少し歩いた所にあるカフェに入った。薄曇
りでそよそよと風が気持ち良かったからテラスで食事をすることにした。サラダと、甘いケーキに
コーヒー。エネルギーは十分だ。思考で酷使した脳には、単純な糖類で栄養を補給するのが手っ取
り早いリフレッシュになる。あとは野菜でミネラルの補給。
サラダを半分程片付けたところで目の前の空いた席に、断りもなく男が腰を下ろした。間違いない
。顔を上げると案の定イー蒸すがニヤニヤと笑顔を浮かべながら座っている。
倉庫にはいなかった筈なのに、後でもつけてきたのか。それにしたらタイミングがおかしい。
「何の用だ」
「用も何も、散歩してたらお前がいたからな。相変わらず粗末なモン食いやがって。蟻あどねはど
うした?」
「鼓舞と設計を」
「へえ」
新しい客に気付いたウェイトレスがやってきてイー蒸すに注文をきく。やけにキザったらしいオー
ダーっぷりに、彼女は曖昧で妖艶な笑みを浮かべてバックヤードに戻っていった。本当に昔と変わ
らないな、と残りのサラダをざっくりまとめてフォークにさして口に詰め込む。オリーブが旨い。

視線を通りに向けた。裏通りだからだろう人通りはまばらだが、大学が近いからか若者が多いよう
だった。蟻あどねと同じ年頃――彼女の想像力は、素晴らしい。あの若さで、斬新で、複雑で、緻
密な設計を簡単にやってのける。正にジーニアス。
「で、どうだ。上手くいきそうか?ポイントマン」
訊かれて視線を戻すと、相変わらずニヤニヤした笑顔が張りついていて気持ち悪い。そんな事を訊
くためにわざわざ来たのか?
「成功させるためにチームを組んだんだ。そうだろう?」
「――お前は、昔からツメが甘いからなぁ」
言い放った瞬間の笑みはこれでもかという程に酷薄で、つい頭に血が上る。表情を見られたくなく
て再度通りに顔を向けた。分かったような言い方をするなと言ってやりたかったが、上手く言葉が
出てこない。
「拗ねるなよ、ダーリン」
「うるさい黙れ」
「だから拗ねるなって。可愛いから」
「――死ねよ」
意を決して正面から言うと、一瞬目を見開いてからイー蒸すは吹き出した。
「何がおかしい」
「お前、少しは成長したのな。良かった良かった」
取り敢えず、馬鹿にされている事だけはよく分かった。席を立とうとした所で、さっきのウェイト
レスがコーヒーを手にやってきた所為で出鼻を挫かれ、浮かせていた腰を椅子に戻してしまう。タ
イミングが悪い。
「まあ、これ飲み終わるまで待ってろ」
「何で」
「――2時間で終わらせてやるから」

な?と言うその目が、明確に欲を孕んでいて唖然としてしまう。なんだこいつは、それが目的なの
か。思い当たった瞬間に過去の記憶がずるずると立て続けに引き摺りだされて、ぞくりと胃の奥が
重たくなる。
「俺はっ、もう……お前と、そういうことをするつもりはない」
「そういう、って?どんな?」
イー蒸すは欲を色濃く映した目を細めて、笑顔を作った。
――はめられた。
気付いて、腹立ちまぎれに盛大な舌打ちをするとまたイームスは声を立てて笑う。
最悪だ。何でまた一緒に仕事をしなきゃならないんだ。でも、この男もチームには必要な人間だ。
インセプションを、成功させる為に。
「俺は戻る」
コーヒーを飲みながら、器用に道行く女に手を振る男を置いて立ち上がる。ちっともリフレッシュ
にならなかった。本当に、最悪だ。
「そんなに急ぐなよ」
「お前はそれを飲むんだろう?」
左手に持たれたままのカップを指差すと、イー蒸すはちらりとそれを見てからソーサーに戻して立
ち上がった。
「旨いコーヒーもいいけど、お前の方が旨いだろ?――子猫ちゃん」
さっきまで女に振っていた手でジャケットを掴んでいた拳を取り上げて、ゆっくりと唇を寄せてき
た。こんな往来で何をするんだ、と思いながらも一瞬固まってしまい、振りほどいた頃には周囲の
視線が痛いほど突き刺さっていた。
「ふざけるのも大概にしろ!」
座席とウェイトレスにぶつかりそうになりながらカフェを飛び出した。早足で遠ざかりながら指先
の濡れた感覚を振り解くように、何度もスラックスに擦り付ける。それでも、押し付けられた厚い
唇とか、少し伸びた髭とか、そんな感覚は消えることなくますます思考を侵食していく。
同時進行で、どくどくと脈拍を上げていく心臓といい、全くどうかしている。
どうかしている!

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

投下途中で間違いに気付きました。すみません。
こんな麻は違うと思うんだけどね。可愛いのもいいじゃないの!

  • インセプション -- 2012-06-25 (月) 03:49:53

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