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妄想捏造戦隊1

捏造妄想大爆発な戦隊物で赤と青の話>Ω

|>ピッ
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某町役場。ここに役場の職員という姿を借りた町を守る正義の味方がいる。
本当ならば○○戦隊××レンジャーと名前を言うべきだが今はあえて名前を伏せよう。
さて正義の味方は3人。心の健康を守る心レッド。本名、中野 郷(なかの ごう)。熱血漢でどんな悪も許さない男だ。
次に体の健康を守る体ブルー。本名、北野 神明(きたの しんめい)。いつも沈着冷静、文武両道な男だ。ただ時折、郷に振り回されてしまう傾向あり。
そして最後は紅一点、町の健康を守る町イエロー。舵ヶ壱 織(かじがいち しき)。緑と花をこよなく愛す、ちょっとぼんやりした女性だ。ただし怒らすと怖い。
この3人をとりまとめているのが隊長や長官ならぬ町長である。
彼らと戦うは悪の組織×××団。
手下の×ンズを率いるのがドクター要(いる)。別名、病気博士。
敵である彼らについては追々語るとして、今日は心レッドこと中野郷の必殺技誕生のお話になる。

郷は3人兄弟の長男で、昔から正義感が強く、それ故にトラブルも多かった。
思いこんだら一直線な猪突猛進型な為、周囲に迷惑をかけることしばしば。
そんな郷のフォローをしていたのが体ブルーである北野神明だった。
そう、彼らは幼なじみなのである。
「なぁなぁメイちゃん」
チョイチョイと神明の服の裾を引っ張り、郷は自分の前に立つ神明を呼んだ。
ここは町役場会議室横のそのまた横にある小規模な資料室だ。
「誰がメイちゃんだ誰が。普通に呼べ。で、なんだ」
「この書類なんだけど」
「ん?」
神明は振り返り郷の手にしている紙に目をやった。
「これは?」
「町長から直々に渡されたんだけどさぁ」
郷から紙を受け取ると神明は読み上げた。
「各自必殺技を考えよ……?」
「そうらしいんだよ~」
ひらひらと紙を手で弄びながら郷はどこか力の抜けた声で言った。
「なんだ、情けない声を出すなよ」
「ちゅーかさ、お前はもうあるだろ必殺っ金木犀ダブルキーック! アンド、ホウレン草キーック! が。だからいいとして、俺は無いんだよ」
「いや、無いんだよと言われてもだな」
「でさ、もっちろん考えてくれるよな? な?」
顔の前で手を合わせてお願いしますのポーズ。ある意味、郷の必殺技とも言えるが神明に対して有効なだけだ。
「何故僕が」
「えーだってメイちゃん昔っからそういうの得意じゃん。だからさ、助けると思って!」
「メイちゃんって呼ぶなアホ。全く仕方がないな……」
溜息をつきながらも頼られてどことなく嬉しそうな神明であった。

続く!

□stop

とりあえずキャラ紹介な感じの今回。次回は郷の技開発のせいで神明が大ピンチ!?>Ω
次回を待て!>Ω


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