トータルテンボス
更新日: 2012-02-16 (木) 14:04:57
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 東京義元ゲ仁ソ・総合テソボスだって。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 書き手さん見たことないネ。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「富士田さぁ、ちょっと太ったんじゃねぇ?」
生放送の収録直後、楽屋に着くなり失礼な口を聞く相方に、俺は眉を吊り上げた。
「ハァ!? 太ってねーよ! どっちかっつーと痩せたよ!」
「そうかー? 今日オマエに抱き付かれたとき、ぷよっとした感触だったぞ」
「太ってねぇって。ホラ、腹とか少し細くなっただろ」
そう言ってトレーナーの裾を少しめくる。自他共に認める『だらしない』腹が露わになった。大邑が手を伸ばし、たるんだ肉をギュッと抓る。加減を知らないその手に眉を寄せた。
「オマエな、いくら贅肉でも痛てーモンは痛てーんだよ」
「ああ、贅肉の自覚はあるんだ」
「仕方ねーだろ、付いちまったんだからよ」
唇を尖らせる俺のトレーナーの裾を更にめくり、大邑の指が胸に触れる。何を思ったか、女性がするように背中から肉をかき集め、両胸を押し上げた。
「うわ、これAカップはあるんじゃねぇ? 危ないぞこの胸は」
「コラコラ乳を揉むな! 危ないのはオマエのその手だ! ちょ、大邑!!」
向かい合わせに座っていたはずが、いつの間にか腿の上には大邑の脚が乗っており、身動きが取れなくなっていた。自由な両手で大邑の手首を捕まえてみるが、逆に両腕までも押さえられてしまう。
「関節技とか番組でコーナーやってる割に進歩ねぇな」
「うるせー。何がしてーんだテメーは」
「ん? プヨプヨしてて気持ち良さそうだな、と思って」
「だからって男の乳揉んでんじゃねーよ」
「揉むのがダメなら……」
コイツのこの笑顔はヤバイ。何か良からぬことを思い付いたときの顔だ。
案の定大邑は、俺の両腕を掴んだまま背中に回し、拘束するように抱き付いてきた。頬にチュッとわざとらしいキス。声を上げようと開いた口には舌を突っ込まれた。
何とか腕の中から逃げ出そうともがいてみるが、更に体重を掛けて押さえ付けられる。絡め取られた舌に軽く歯を立てられ、背筋に震えが走る。
――あ、今のキモチイイ。……って、何考えてんだ俺!
流されそうになっていた思考が瞬時に戻ってくる。
文句は喉の奥で止まり、呻き声にしかならなかった。それでも口内で蠢く舌に噛み付いたりは出来ない。
「その甘さが命取り、ってな」
「ワケわかんねーコト言ってんなよ。離せって」
「おや、案外普通の反応だね」
「オマエにキスされたくらい、どってことねーだろ別に。それより手ぇ離せって、コラ、大邑!」
ふぅん、と探るような目が俺の目の奥を覗き込み、ふ、と細められた。本気で怒ってないのがバレたのだろう、もう一度頬にキスされる。
「本ッ当に俺のこと好きだね、富士田クンは」
「こういうイジメっ子なところは嫌いだけどな」
それでも「好き」だという事実は否定しない。ククク、と肩を震わせて笑い始めた大邑を、気味悪そうな表情を作って見下ろしてやる。
ようやく笑いが収まったのか、真剣な眼差しを向けられた。
「俺も富士田が大好きだ」
「……知ってるよ」
ディープキスされても全く動じなかったのに、耳元に囁くような告白には恥ずかしさを隠し切れなかった。
「待て待て、「大好きだ」で終わりじゃなかったのかよ!」
「誰が終わりだと言った。イイ雰囲気になったらすることはひとつだろ」
「ひとつってオマエ、俺は男だぞ! しかもここは楽屋だ!」
「あーそうだっけ。じゃあホテルでも行く?」
「行くかバカ野郎! 俺相手にサカってんじゃねー!」
白目を剥きつつ怒鳴ると、大邑は不服そうに頬を膨らませる。意識が逸れた隙に拘束された腕を外そうとするが、ビクともしない。楽屋でコトに及ぶとは考え難いが、何を考えているやらわからない男を前に、さすがに貞操の危機を感じる。
「しょーがねぇなぁ。富士田が俺にキスしてくれたら許してやるよ」
「ハァ? 何言ってんだ」
「早くぅ」
それはそれは楽しそうにわざとらしく唇を尖らせる大邑に、これ見よがしに特大のため息を吐き出す。
付き合いの長さから、この男の駄々っ子のような性格は嫌というほどわかっている。オトナに見せ掛けてコドモだ。普段からコドモな俺より性質が悪い。……はずだ。
ここで自分が動かなければ、何時間でもこのままだろう。いつまでも楽屋に居座るわけにもいかない。それに、こんな状況を誰かに見られでもしたら大変だ。
「わかったよ」
「ん、軽くじゃダメだぞ」
「……もう何でもいーよ」
頷いてやると、ようやく後ろ手に拘束されていた手が自由になった。この手で相手を殴って逃げるというような度胸も腕力もなく、仕方なく頬に手を当てて引き寄せる。
大人しく目を閉じて薄く唇を開く素直さに、少しだけ鼓動が早くなる。親指で唇を撫でてやると、くすぐったそうな吐息を零した。
恐る恐る唇を触れ合わせてみると、大邑の腕が俺の首に回される。
条件反射というか何というか、頬に添えていた手を細い腰に回して抱き寄せてしまった。対面でそんなことをしたら、自然と相手の身体が俺の腿の上に乗るワケで。
――うげ、これ対面座位じゃん……。
一度意識してしまうと止まらない。ウットリと俺を見つめながら舌を絡めてくる男に、何だか妙な気分になってくる。慌てて大邑の肩を掴んで引き剥がした。
「ちょッ、大邑、ちゃんとやっただろ? な?」
「ちゃんと、ねぇ。さっき俺にサカるなとか言ってたくせに、オマエも充分サカってるじゃん?」
どこか嬉しそうな笑みを浮かべ、俺の股間を撫で上げてくる。微妙な反応を示していた俺の息子は、それだけでまた大きさを増したようだった。腰の奥の方が熱くなる。
「だーッ! 触るな!」
「フフフフフ、舐めてやろうか?」
「勘弁してくれ!」
濡れた唇から赤い舌先が覗く。その口が俺のモノを銜える様を思わず想像してしまう。あっという間に顔に熱が集まったのがわかった。きっと真っ赤になっているんだろう、大邑が楽しそうに俺の顔を見つめている。
「ま、今日はキスだけで勘弁してやるよ。そろそろ帰ろうぜ」
「オマエ「今日は」って何だよ!」
「細かいことは気にするな。ホラ帰るぞ」
「……へいへい」
コイツ相手にごちゃごちゃ考えても仕方ない。何かあっても、そのとき考えればイイだろう。俺は今日何度目かのため息を吐きながら、上機嫌な相方の後を追い掛けた。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ オソマツサマ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このページのURL: