未確認少年 蜥蜴人×竜(人間態)
更新日: 2011-05-02 (月) 12:45:17
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| 週刊小年飛翔のU/M/A漫画
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 蜥蜴人 × 竜(人間態)
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地下闘技場から抜け出た頃には日も暮れていて、
これからのことは明日話し合おうということになり、仲間と別れた。
上印とケルべロすの蹴るべえは人目につかない様別の経路で帰った。
月の明るい静かな道を子供を背負った少年が行く。
春めいてきたとはいえ、やはり夜は寒い。
コートでも着てくればよかった。と、いまさら思った。
破れ目だらけの学ランだけの今の格好は少しキツイ。
その分背中で寝息を立てている龍の体温が意識された。
変温動物の自分とは縁のない温もりだ。
「まるっきり人間だな、こうしてると」
独り言のつもりだったが、起こしてしまったようだ。
「ん・・・・・・ここはどこ・・・・・・ってか何してるんだ!?おいっ!! 」
「寝起きの癖にずいぶんテンション高いな。暴れんじゃねーよ車道に投げ飛ばすぞ!あぁ?」
舌打ちしながら、もそもそと動く奴を落とさないように気をつける。
「重いだろ!さっさと降ろせ・・・・・・なんでこんな事に」
「お前が治療中に寝ちまったから起こすのもカワイソウだからな。
重かねーよ、お前みたいなガキ。蜥蜴人の筋力なめんなよ」
「そうゆう意味じゃないっ!・・・・・・なんでこの年になっておんぶなんか・・・・・・」
「ぐだぐだ言わずにおぶさってろ。ああ、それからお前、今日は俺んち泊めてやるから」
何かまた言うかと思ったら相手は黙ったままだ。
また機嫌を悪くしたか。
なんて考えた次の瞬間に、首にまわされた腕に少し力がこもる。
肩にガキの頭の重みが降りてきてくすぐったい。
「ありがとう」と、小さな声だったが、確実に耳に届いた。
背中に感じる暖かさが、急に心臓に灯ったような感覚が生まれる。
たったこれだけのことで。
数時間前まで戦っていた奴に心を許している自分がいる。
上がってゆく心拍数をどうにか鎮めようとする。
湧きあがる甘い感情の名を認めたくない自分もいる。
(相手が子供だからじゃないのか)
(人外を無条件に惹きつける、獣使いの力のせいじゃないか)
だから、この思いは絶対にあの感情なんかじゃない。
ただ、こいつと居るとペースが乱れるだけだ。
その内慣れて、こんな感情も消えるだろう。
そう心の中で繰り返しながら、おとなしくなった仔龍を背負いなおす。
風の冷たさはもうさほど気にならなかった。
不死蝶探しの物語は幕を閉じ、新たな戦いが行く手に待つ。
これから共に過ごす日々に、あまやかな感情は薄れることなく
手遅れになるほど深まることを、蜥蜴はまだ知らない。
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| | | | ピッ (・∀・;) 蜥蜴女々しすぎかも
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岡里予せんせ一年間乙でした
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