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対立前夜・前篇

貴重なスペースお借りします。闇金ウシジマくんで社長の若かりし頃、鑑別所から帰ってきてから
の過去ねつ造話です。長くなるので、区切って投下させて頂きます。CPは金属バットフルスイング
コンビメインで、連合総長とその仲間たち×馨ちゃんです。
 今回投下分にはエロ無し幼馴染みグループほのぼの系ですが、グロはありです。また、今後投下分
には集団プレイ的な部分や暴行的な部分も出てくるので、大した表現はないと思われますが、エロ・
グロ苦手な方はご注意下さい。
 なお、このお話の骨格部分は801板の闇金ウシジマくんスレの、粋でいなせな姉様方の書き込みを
参考にさせて頂いております。ありがとうございます。そして、色々ご迷惑をお掛けしました。
 こちらの投下内容に関しましてのご意見、ご感想等がもし万が一ございましたら、他の素敵な投下
主さま達とその読者さま達のお邪魔にならない程度で、こちらにてお願いいたします。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
 
 身長体重によって個人差はあるものの、基礎代謝含めて一般的な日本の中学生が一日に消費する
のは2650~2750カロリーと言われている。だが仮に3食まともに食べたとしても、成長期の体は
いくら食べても腹が減る。
 だから、どうしても下校時には何か口に入れねば、家に帰るまでひもじくてやっていられない。
 そんな成長期の男子、丑嶋、柄崎、加納の目の前では煙を上げる鉄板がある。
 更に鉄板の前には山芋とキャベツをたっぷり練りこんだ生地が入った大きな器があり、これまた
たっぷりのイカ、海老、テンカスなどが投入された。
 それをお玉でかき混ぜ、いよいよ油を敷いた鉄板の上に丸い形になるように落としていく。
 「うっわ!うわわっ!好い匂い!」
 鉄板の表面で生地が焼ける匂いがすると、辛抱堪らなくなった柄崎が歓声を上げた。
 加納は柄崎と違い声は立てないが、それでも嬉しそうに鉄板の上でどんどん焼けていく生地を熱心
に見詰めている。
 丑嶋は大して興味が無さそうにぼおっとしているが、よく見ると黒い瞳はきっちり鉄板の上に釘付
けだ。
 テンションが上がっているような、いないような。3者3通りではあるものの、何だかんだで嬉しそう
な丑嶋と柄崎と加納の眼前で豚肉が生地の上に敷き詰められていく。3人はついに「ほうっ」、と感嘆
のため息を漏らした。

 そうして焼くこと数分、ついに鉄板の上で美味しそうなお好み焼きが完成した。
 「はい。よし!食べていいよ」
 丑嶋たちの目の前でコテを振るっていた戌亥が手を休めると、3人は我先にと焼けたばかりのお好み
焼きを片っ端から自分に与えられた皿に盛り、食べ始めた。
 美味い美味いと頬張る丑嶋たちを愉快そうに見つつ、戌亥はコップに入れた水を一気に飲んだ。鉄
板の熱気を吸い込んで熱くなっていた喉を冷たい水が通っていく。口をコップから離して一息つく。
 再び水を飲むが、今度は先程まで冷たく感じなかった。よっぽど作業に没頭し、熱気を吸い込んで
いたせいだろうか。
 戌亥は飲み終わったコップにもう一杯水を注いだ。
 ついでに丑嶋達の前に置いてあるコップにも水を継ぎ足してやろうと見たが、丑嶋たちはただ食べる
ことに一生懸命なようで水は一口も減っていないようだ。
 「美味い?」
 餌付けされたげっ歯類のように頬を膨らませた丑嶋に聞くと、箸を銜えたまま首を縦に振っている。
足りなくなれば次を用意してやるから、そんなに詰め込まなくても、戌亥は苦笑した。
 店内には丑嶋たちがお好み焼きを一心不乱に食べる音と、戌亥が水を嚥下する音だけがしている。
 ここは戌亥の実家で、母親が切り盛りしている店だ。ただ、まだ正式な開店時間に達しておらず、
戌亥の母親も仕入れの為の買い物にいっており、店内には4人以外誰もいない。
鉄板の上の攻防は熱く、だが店内では冷蔵庫のモーター音位しか聞こえない静かな時間。ややもすれ
ば退屈になりそうな時間だが、中学生男子4人が集えばそれだけでどことなく楽しい時間になるのが良
い。こうして皆で食事をするだけで、退屈することも無く時間が過ぎ去っていく。
 ふと気がつくと、たっぷり作った筈のお好み焼はあと僅かになっていた。戌亥は未だ皿に残った分
に齧り付いている3人を眺め、コテで鉄板の上に散った野菜カスやらを隅に寄せ、次の1枚を用意しよ
うとした。
 まだ熱い鉄板にコテを置き、お玉で生地をすくった。その時、店の入り口が乱暴に開けられた。
 お玉を持ったままで戌亥が顔を上げると、入口の敷居を踏みつぶさんばかりに仁王立ちした男が
いた。

 「あ、すみませーん。開店まだなんですよ」
 戌亥が声を掛けたが、男はお構いなしに店内に入り、4人が座っている席にズンズンと進んできた。
 食べるのに一生懸命だった丑嶋、柄崎、加納、それに戌亥も無礼な態度の男を睨みつけた。男は見た
目からして素行の悪そうな感じだ。素行の悪そうな感じと言えば柄崎と加納も人の事は言えないが、
特攻服のような物を着こんでいる男と、単なる不良風の柄崎と加納では見た目のインパクトが違う。
 男は柄崎と加納と戌亥には目もくれず、ただ丑嶋のみを上から見下ろしている。丑嶋が座ったまま
だと言う事もあるが、仮に立ったとしても男に見下ろされる感じになるだろう。恐らく年齢は高校生
位だろうが、貫禄は年齢を超えている。だから、柄崎も加納も舐められて無視されているのは分かる
のに、すぐに胸倉を掴んでやろうと飛び込めないのだ。
 「丑嶋、だな?ちょっと俺について来いや」
 男は丑嶋の事を頭からつま先まで舐めるように見ると、ドスを効かせた声を出した。だが丑嶋は立ち
もせず、野犬でも追い払うように手を振った。
 男は一瞬目を見開いたが、すぐに平静さを装った顔に戻り、丑嶋の肩に手を置いてきた。
 「俺んとこの上が、お前と会ってみたいっておっしゃってんだよ。いいから来いや」
 口調は先程とまったく変わらないが、男は丑嶋の肩を手で握りしめる。丑嶋の顔が歪んだ。
 男は苦痛に歪んだ丑嶋の顔を楽しそうに眺める。
 「ホラ、行くぜ。行かないと、泣かせちゃいまちゅよ」
 「テメェ、離せや!」 
 歪んだ丑嶋の顔を見た柄崎が瞬間立ち上がり、男に掴みかかろうとする。だがそれよりも早く、丑嶋
が身を翻した。
 鮮やかな身のこなしに男はついていけなく、たたらを踏んでひっくり返りそうになった。
 丑嶋は男の腕を掴み、男の背後に回ると、机の上に体ごとねじ伏せる。
 「あっ!」
 自分より頭一つ分程小さい少年に組伏され、男は驚きと苦痛で無様な悲鳴を上げる。後ろ手に捩じら
れた関節がきしみ、今にも折れそうになっている。それでも丑嶋は力を緩めず、体ごと男に傾き、関節
を中心にして捩じる。
 「あっ、ぎゃっ!止せ!折れる!」

 男が身を捩ると、湧き出た冷や汗が熱く焼けた鉄板に飛び散り、蒸発する音がする。体格差無視の力の
差を見せつけられ、男は手足をバタつかせて叫ぶ。その姿は、誤って水面に落ちてしまった羽虫のようだ。
 圧倒的な力でねじ伏せられ、プライドが一瞬で地に落ちた男は最早恥も外聞もなく叫ぶ。
 「止めろ!本当に折れちまうって!痛い、痛い、イテェよ!こ、こんなことして、只で済むと思うなよ!」
 先程までの男と一緒の人物が発しているとは思えない雑魚丸出しの言葉を聞き、思わず柄崎達は笑って
しまった。
 「くふふっ、ははははっ」
 只一人、丑嶋だけは笑顔を見せず、まるで軽作業でも行っているような涼しい顔だ。気の抜けたようにも
見える幼さを残す表情は、とても自分より大きな男をねじ伏せ、これから骨の一本でも折ってやろうという
表情には見えない。だが、瞳の奥は底なしに冷たく、何を考えているのかまったく見えない。
 男は丑嶋の黒い瞳から言い表せぬ凄みを感じ、いよいよ脅しとも哀願ともとれる言葉を並べたて始めた。
 「俺は、ただ呼んで来いって言われて、来ただけなんだ!本当だ・・・」
 「ふーん。誰だよ、その馬鹿。第一、来いってどういうことだよ?テメェがこっちに来りゃ良いだろ。
お前、これから帰って、そう伝えて来いよ!」
 「ぐ・・・っ、そんなの無理だ!そんなこと、あの人に言える訳ねェ!」
 「あの人って誰だよ?」 
 「・・・・・・っ!!」 
 男が言葉に詰まると、丑嶋は男の腕を掴んでいる部分を肘の関節に移動し、いよいよ関節をグッと押し
始めた。
 「ぎゃああああぁあっ!許してくれ!滑皮さんだよ!あの人の命令だ!」
 「あ?滑皮?誰だ、そりゃ」
 訝しげな表情の丑嶋と違い、男の口から出た名前に柄崎達は動揺した。
 「滑皮?!」
 地元にいて、その名を知らない者はいない。特に不良を気取っているならば、刺激したり対立したり
してはいけない為、どうしても名前を聞くだけですくみ上がってしまう。それは仕方がない。
 しかし、丑嶋は小首を傾げると、分からない、といった表情を浮かべた。
 「滑皮・・・、どこかで聞いたことあるンだけどな。まぁ、良いや。そいつがどんな面してるか知らねェ
けど、面貸すのはテメェの方だって言っとけ」

 丑嶋の手の力が少し緩んだ。男は心底ホッとした表情を浮かべた。だが、力が緩んだ丑嶋の手を解く
力は残っていないようだ。
 「あ、そうだ。忘れてた。テメェに駄賃やるよ」
 丑嶋は動けない男の腕を再び掴む。暴れないように肩を男の背中に置き、体を固定した。
 「え?!え?!」
 てっきり解放して貰えるものだと思った男はオドオドする。
 「よっと」
 男を押さえこんだ丑嶋は片手を離した。だが、体重を掛けて押さえこんであるし、男の体は緊張と疲労と
苦痛で縮こまっているので片手でも易々と扱える。
 離した片手は鉄板の上に置いてあったコテに伸ばされた。コテは今この瞬間まで熱した鉄板の上に乗って
いたので、もうもうと白い湯気を上げている。
 「よいしょ、っと」
 丑嶋は肩に力を込め、男を更に押さえこんだ。そして、男の右腕の衣服を捲り上げると、熱せられたコテ
を男の手首に押し付けた。
 「うっ、わああああああああっ!!」
 熱せられたコテは男の皮膚を焼く。薄い皮膚はすぐに熱でベロベロとめくれ、下にある肉が焦げる。店内
に広がる匂いはタンパク質が焦げた凄まじい匂いだったが、すぐに壁や柱に沁みついた豚肉などのお好み焼
の匂いに合わさって不快感は消えた。
 「ぎゃあああっ!!」
 男は白眼を向かんばかりに悶え苦しむ。丑嶋と同じとまで言わないまでも、それなりに筋肉の付いた逞しい
腕が火傷の苦痛に晒される。 
 「うがあっ!!」
 男は渾身の力を込めて身を揺らした。流石に男よりも小さい丑嶋は背中から振り落とされてしまった。
 丑嶋を振り落とした男は焼けただれた自分の腕を見るまでもなく、気が狂ったように泣きながら店から
走り出て行った。

 「ふうっ、まったく、飯中に何なんだよ」
 丑嶋は首を回して肩の力を抜き、椅子に座った。皿に残っていたお好み焼きはかなり冷めていて、しょんぼり
してしまう。
 柄崎は眼をらんらんとさせ、丑嶋を見つめた。
 「すげぇ・・・。丑嶋、やっぱすげぇわ!」
 丑嶋の力や精神的な強さに子供のようにはしゃぐ柄崎。加納はたった数分間のジェットコースターのような
アクシデントに若干引いている。
 戌亥は大して動揺もしていない飄々とした表情で床に落ちてしまったコテを拾い上げた。そして店にある
洗い場に行き、淡々とコテを洗い始めた。焼けて剥離した男の皮膚がコテについていて、洗剤を付けたスポンジ
でゴシゴシ擦っている。そんな戌亥にも加納は若干引いてしまった。
 皿に残っていたお好み焼きを食べ切り、丑嶋は戌亥に空になった皿を差し出した。
 「動いたら腹減った。お代り」

 多少アクシデントがあったが、食事会もどきは戌亥の母親が帰ってくる頃に終わった。自分たちが使わせて
貰った鉄板を綺麗にし、ごく簡単だが開店の準備をお手伝いし、店の前で解散した頃には、もうすっかり夜に
なっていた。
 丑嶋は一人歩く。
 店を出る際には、戌亥から滑皮という人物について教えてもらった。どうやら以前に戌亥から「滑皮には
近づくな」、と忠告されたようだが、すっかり忘れていた。かなり危ない奴のようだが、大して恐くはない。
 それよりも恐い、というより寂しいのは、これから一人で家に帰ることだった。はっきり口には出さないが、
4人で馬鹿みたいに騒いだ時間は楽しかった。でも、各自には各自の家庭がある。丑嶋にもあるにはあるが、
学校が終わった後、息せき切って走り、家で待つ母親の元に帰る様な感じではない。
 何となく重い足を動かしつつ、あてもないのに地元の駅前に向かおうとした。
 戌亥の実家がある方面から駅前に行くには人通りのない住宅街を抜けなければいけない。学校鞄を気まぐれに
振りまわしつつ、細い住宅街の路地裏に入って行く。
 路地裏を歩くが、案外距離があって中々着かない。急いでいる訳でもないので何となく空を見上げると、
あと少しで満月になろうとする月があった。
 雲が無い今宵は月の模様が良く見える。模様は黒く点々としている。見る角度が違えば模様も違って見える
のだが、日本と同じように見えるカナダなどではあの模様を「バケツを運ぶ少女」と表現するらしい。北ヨー
ロッパなどでは「本を読むおばあさん」と表現するらしい。だがやはり、丑嶋としては、日本での「餅をつく
ウサギ」という表現が一番可愛らしくてしっくりくると思う。
 丑嶋はしばらく月を見ていた。だが、視線の端に何かが動いたのに気がついて顔を下げた。
 しまった、と思って後ろに下がろうとした時にはもう遅かった。眼前から棒状の物が突きだされたかと思うと、
迷いなく丑嶋の頭をとらえた。
 すぐに夜空より暗く、ドロリと重い闇が覆いかぶさってきた。

[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
厨房の彼が可愛すぎて色々やらかしそうです。そして厨房だけど、地上最強の嫁っぷりは健在です。
それでは、またいつかの後日。スペースお借りし、誠にありがとうございました。

  • 社長×竹本書いてください。社長×高田でもいいです -- 2011-03-13 (日) 13:31:47

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