某吸血鬼一族
更新日: 2011-04-24 (日) 16:24:20
ポ.ー.の.一.族 赤ワンピースエドガー×アラン
攻め(?)がワンピース着てるので苦手な人は注意 エロありガチュンなし
時間としては、「エディス」でエドガーが車を沈めて帰ってきたところから
SS書くの初めてなので、かなり見苦しいです…エディスが好きでない人にはキツイかも
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「エドガー?どうしたのさ そのかっこ?」
扉を開ける音、床に響く足音に気がついて、アランがベッドから上半身を起こした。
「すんだのさ 用事が」
緋色のワンピースの裾を搾りながら、エドガーが頬を弛める。
「ねえ……アラン」
エドガーがアランのベッドの方へ歩く。床に、濡れたハイヒールの足跡が付いた。
「なに」
アランのベッドがエドガーの重さを受け、ギッと音を立てる。
搾ったとはいえまだ水分の残るワンピースの生地が、シーツを湿らせた。
「きみは …エディスが 好き?」
エドガーが目を伏せる。前髪で顔が隠れたため、
アランにはエドガーの表情が分からなかった。
「好きだよ…」
アランが無邪気に答えると、その一瞬、エドガーの周りに流れる空気が引き攣り、
青ざめたような気がした。
「ぼくよりも?」
尋ねる声は低く掠れていた。
数秒後、エドガーがアランの上掛けを取り去り、
すばやくベッドの端に寄せると、彼の重さがアランに圧しかかる。
ベッドが再び軋み、純白のシーツに靴底の泥が付いた。
動いたときにめくれ上がったのだろうか、血のような色をしたワンピースの裾から覗く白い太ももが、
ひどく煽情的だった。
「そんなの わかん…ない」
次の言葉を待たずに、エドガーがアランの額から下へと、
またがった姿勢のままいつもより荒く長い口づけを落とす。
焦げ茶色の巻き毛がアランの頬を滑り、
ワンピースの生地がアランの寝間着を湿らせた。
エドガーはアランの寝間着のボタンに手をかけ、焦れた手つきで一つ一つ外しながら
その下にある雪白の肌に口づける。
ときに強く押し付けるように、ときには吸い上げるように。
一度鎖骨に口づけた後、エドガーの右手が、
寝間着の上からアランの中心を握り込む。
すでにそれは寝間着の布地を押し上げていた。
「…あっ…」
光を反射して煌めく薄緑色の瞳が、ぼんやりとエドガーを映した。
エドガーの右手が布地を撫ぜる。
「…んっ…ん…」
アランがびくりと跳ねて眉根を寄せ、長い睫毛が小刻みに震えた。
徐々に息を上げていくアランに、己の理性が削れていくのを自覚しながら
エドガーは手の動きに緩急を付けてゆっくりと穏やかにアランを追い詰めていく。
「…っ…あ…エドガー…」
己の名を呼び、きつく瞼を閉じた存在を視覚に捉え、
愛しさと支配欲と嫉妬とが入り交じったものに襲われたエドガーは、
ふいに目の前の愛しき存在を掻き乱したい衝動に駆られ、手の動きを強めた。
突拍子もなく強められた手に、白い首筋が仰け反る。
そして声がもっとも高くなった頃を見計らって、手の動きが緩められた。
弱まった刺激に、アランの足指がシーツを掴んで丸まる。
突然のことに順応しきれなかった肢体が数度震えた。
濃霧のような恍惚の中、ふと閉じていた目を開けると、熱に浮かされたような青い瞳が
互いの顔が互いの視界を占めてしまう距離で自分を映しているのに気付いて
アランはただその青さから逃れるように緩慢に目を逸らした。
そしてまた徐々に手の動きが強められ、アランの唇から漏れるエドガーの名が
単語としての音を成さなくなるほどにアランを苛んだかと思うと、再び手の動きが緩められた。
欲しくてたまらないのに与えられない――背筋を駆け上がる焦燥感に、
アランはシーツに後頭部を擦りつけた。
荒い息をつく薄紅色の唇が、わずかに開いた。
「…はあっ…もう…ゆ…るし…て」
アランは息が整わないままそれだけを言うと、唇をかたく結んでしまった。
「それなら ねえ…どうして欲しいの…?お言いよ…」
エドガーはアランの、薄紅に染まる耳朶に囁きかける。
やや悪趣味にも思える要求に、潤いを帯び、光の加減や角度によって
無限の色彩を見せる瞳が、わずかに歪められた。
形のよい、柔らかな唇が抗議の言葉を紡ぐ。
「そんなの…!わかってる くせに…」
いつだったか自分に十字架を手渡した時の、あのときのものに似た眼差しを向けられ、
エドガーは遠い過去に思いを馳せずにはいられなかった。
この薄緑色の瞳が何かを捉えるさまを、何かを探し求めて彷徨うさまを、
感情の移ろいを映し出すさまを、永きにわたって見つめ続けてきた。
あのときから伸びることのない、色素の薄い髪に頬をうずめる。
「ねえ…お言いよ…」
なめらかな頬をやや乱れた髪に擦りあわせ、エドガーがごく低い声で囁くと、
その衣服から、水の匂いと一緒に、幽かに彼女の匂いがした。
先程の言葉と同時にほんの少し強められた手に、色白の頬を紅潮させ、
いつのまにかアランは恥も外聞もなく喚いていた。
「…もっ…と……こ…すって…!」
細められた瞳から、溜まっていた涙が零れ落ちる。
思い出したように強められるエドガーの手に、アランの総身が震えた。
アランの唇から漏れる、鈴を揺すぶるような声の間隔が徐々に狭まる。
赤々と燃えあがるようなエドガーの唇が、酷烈な言葉を紡いだ。
「そうしてきみは……気を遣るの?エディスの服を 着たままの…ぼくの 手で?……ねえ…」
その言葉と同時に、エドガーの白い指が、引っかくような動きに変わる。
「ひっ……ああっ…あ…」
限界の近い意識の中で時折、彼女の衣服を身につけたエドガーの姿態が、
軽やかに動き、花のように笑う少女――エディスと重なった。
脳裏を掠める少女の姿から逃げるように、その濡れた瞳を閉じようとすると、
エドガーのしなやかな指がそれを制止した。
「…眼を閉じないで……ぼくの眼を見ていて」
エドガーが低く囁き、中指を目尻へ、頬へ、首筋へと滑らせると、
薄く開く唇に、触れるだけの口づけを落とした。
全身を仄かに染めてあえぐアランを見つめながらエドガーは、
追い打ちをかけるように右手に力を込める。
アランは腰の辺りから込み上げてくる感覚に、すべらかに流れる髪を左右に振りながら
行き場もなくさまよっていた手でシーツを掴んだ。
喉の奥で引き攣るような声を上げると、アランの四肢がこわばる。
寝間着に包まれた、白い内腿に力がこもった。
「…ああ…あっ…!」
身体中を駆け巡る感覚に、開かれたままだった瞼が震え、高音で掠れるアランの声が部屋に響く。
シーツに散らばり、光を受けて輝く淡い色の髪が、
持ち主の震えにあわせて揺らいだ。
ひとしきり跳ねると、その後に続くのは、間隔の短い不規則な息遣いばかりだった。
白い指でアランの乱れた髪を梳いてやり、色濃く恍惚の跡を残して染まる頬を
撫でていると、アランがシーツから手を離し、小さく身じろいだ。
「…くすぐったい……」
そう言って目を細めるアランの、はだけて皺の増えた寝間着のボタンを留めながら、
のぼりつめた後の身体に、エドガーが再び口づけを落とした。
「……疲れた?」
寝間着に包まれた両肩を剥きだしの腕で包み、頬を合わせ尋ねる。
寝間着と肌着を重ねた、その上からじっくりと蹂躙され、アランの身体は疲労していた。
アランは合わせていた頬を離し、肩口に顔をうずめ、布地に吸い込まれてしまいそうな声で答えた。
「……うん」
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
初めて棚に投下するけど、恥ずかしさが半端ないね…死にたくなるね…
このSSは801板の萩尾スレの>>42から>>58に触発されて書いてしまいました。
色々ごめん…
吸血鬼なのに頬が染まり、性的快感があるのは仕様です…ごめんね
- 二日間かけてこの棚をあさってしまいました。文章がお上手ですね。セックスの場面だけじゃなくて、普通にしゃべったり料理したりの部分も丁寧に書いてあって、飽きずに楽しく読めました。セックスシーンも、変な表現ですがなんか健全?というか、普通に上手いというか、よかったです。ありがとうございました。個人的なリクエストですが、ポーの一族がもっともっと読みたいです!特にエドガーとアランの絡み!!この話が一番好きになりました。しっかりセックスあるのに原作の雰囲気全然壊してなくて、すごくよかったです。 ……長くなってすみません…… -- 文学少女? 2010-11-03 (水) 20:10:47
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