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昔も今も

ドラマ紅将軍の外線/白×紅

昨晩のアレにやられました。
短いですが失礼します。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「早見、体は大丈夫なのか?」
「なんのことだ」
「この前、倒れかけただろう」
白取の言葉に、早見は薄い笑いを浮かべた。
「あの程度のことを気にかけて様子をみにくるとは、高楼省も暇らしいな」
デスクに肘を付いたまま、扉の前の白取を上目で見る。
「はぐらかすな」
白取がわずかに声を荒げると、早見は椅子から立ち上がった。
そしてデスクの前に立ち、術衣を軽く捲ってみせる。
「そんなに心配なら触診でもさせてやろうか」
歯を見せて挑発的に笑う早見に、白取が詰め寄る。
「いい加減にしろ」
「…全く、何もわかってないな」
言葉に混じって漏れた息は、表情にそぐわず甘ったるい匂いを含んでいた。
「何がだ」
もったいつけるような言い方にむっとして逸らした視線は、視界の端にあったアメのタワーに向く。
このタワーこそが甘ったるさの原因なのだろうと思った。

すると、軽くネクタイを引かれて視線を戻された瞬間に、甘ったるい匂いが唇へと触れた。
性急に舌が絡んでくれば、甘ったるさはより強くなる。
人工的につくられた苺の味だ。
思わず、肩を押した。
「誘ってるんだ」
その目は濡れて、強い色香を含んでいる。
関係を持っていた若い頃のことを思い起こさせる目だ。
「…その味、どうにかならないのか」
早見は悪戯に笑うと、体を少し捻ってタワーへと手を伸ばす。
「気に入らないか?」
二本ほどアメを手にして、白取に差し出した。
「好きな味に変えてやるから、選べ」
白取はその手からアメをとり上げ、デスクの上に置く。
「アメばっかり食べてるからこんなに痩せる訳だな」
横腹をそっと撫ると、早見の目が細められる。
「昔より痩せただろう」
「さぁな」
「食事くらいまともに、」
言葉を塞ぐように早見は唇を重ねてきた。
余計な事を喋っていないでさっさとしろ、と言いたげだ。

こういうところは昔と変わりないらしい。
それに応えてしまう俺も昔と変わりないな、と白取は苦笑しそうだった。
早見の体から力が抜けてゆくのと共に、あの甘ったるさも心地よいものへと変わる。
「ん…っ…」
艶やかな声が漏れたと思ったら、強く肩を押された。
「急患だ」
呆気にとられている白取を押し退けて、早見は部屋を出て行った。
一人になってはじめて、白取はモニターの動きに気付いた。
急患が搬送され慌しく動いている医師の様子が映っている。
自分は行為に没頭していたというのに、早見は最中でもこのモニターを意識していたらしい。
「本当に、昔と変わらないな」
昔もこんなふうに振り回されてばかりだった。
既にモニターの中にいる早見を見て、白取は小さく笑った。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

同期萌えがとまりません。
次回が楽しみ過ぎる…。


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