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KinKi Kids

生。短い。オチなし。矛盾あり。アニバーサリー。

>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「貴方の人生において、貴方がもっとも名を呼んだ人が貴方の名をもっとも呼んだ人であるならそれは幸いである」

突然すぐ近くで聞こえてきた声に目を開ける。
二部屋続きの楽屋の自分の側に――というより寝ている自分の目と鼻の先に――先ほどまでいなかった人物がいた。
「おまえ来たん?」
「ん、来た」
寝起きに相方のどアップを見せられても特に驚くことはない。いつもの事だ。
こいつは良くこうやって俺の寝顔を覗き込んでいる。
いつもは気遣ってか息さえ遠慮しているのに、今日はどうしたことだろう。
さっきのセリフは?
貴方がもっとも名を呼んだ人物が・・・

「お前か」
じっと黙って俺を見ていた相方はきょとんとした表情ををした。
自分からふっといてそれか。
「ちゃうか。俺とお前、か」
ふわっと笑うと相方は正解、といって俺の頭をなでた。
「たいした意味はあらへんよ。ただ今日はこどもの日やったからなんとなく」
撫でて撫でて、気が済んだのか鼻歌など歌いながら自分の楽屋側に戻っていった。
相方が立ち上がったタイミングで抱きしめようと伸ばした俺の手は宙に浮いたまま。
まあいいさ。相方の機嫌がよければそれでいい。
出会ってから今日で19年、『これまで』が作り上げたそんな二人の関係。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!シャッチョサンニハアシムケテネレナイYO!


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