針歩多(孫世代)
更新日: 2011-04-24 (日) 18:19:08
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| 針歩多7巻最後に出てきた子たちの3年後でカプだよ
| キャラ名自体がネタバレだから気をつけて
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 針銅鑼からの流れらしいよ
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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「何を」
見下ろせば、血の気の失せた頬はいつもに増して青白かった。シーツの上に散った髪はプラチナ、困惑に揺れている瞳は青灰色。冷たい色ばかりに彩られるスコ/ーピウスの顔の中で、荒い吐息に震えている唇だけが朱い。
「……ジェーム/ズ」
唾液に濡れた唇がもう一度動いて、仰向いた己の上に馬乗りに座って、自由を奪っている年上の少年の名を呼んだ。
「何って、うーん、賢い君らしくないことを訊くんだな」
ジェーム/ズは首を傾げて、右手に握った杖をふらふらと振った。
スコ/ーピウスは、所在なげにジェーム/ズの杖先を目で追いながら、頭の中の混乱を鎮めようと努力しているようだった。
ベッドの上でねじ伏せられて、唇を奪われて、その次に何が起るかなんて、四年生にもなってわからないわけがない。けれどスコ/ーピウスには信じられないのだろう。
グリフィ.ンドールの監督生で、親友の兄で、同時に親しい友人でもあるジェーム/ズが、自分に対してこんなことをするのを。
「それよりも、スコ/ーピウス。キスの最中に噛むなんて酷いな」
ジェーム/ズは非難がましく言い、血のにじんだ唇を杖先で指した。淡い色の瞳にたちまち動揺が走った。
「あ。ごめ、なさい、ジェーム/ズ」
白い歯列の陰に、震えて縮こまる小さな舌が見えた。
ああ、可愛い。ジェーム/ズは満足した。スコ/ーピウスは、向こう気が強くて気に入らない相手にはすぐ噛み付くくせをして、好いている相手にはちょっと強く言われただけですぐに、こうやって怯えたような顔をする。まるで嫌われることを怖がっているみたいに。
「いいよ、別に。これくらい」
そう言ってやるとスコ/ーピウスがほっと表情を緩めたのが可笑しくて、ジェーム/ズはくっくっと喉で笑いながら、スコ/ーピウスの両手首を纏めて縛って、ベッドのヘッドボードに括り付けた。
使ったのはスコ/ーピウスの襟首から外したタイだ。緑と銀のスリ.ザリン色が、真っ白い肌に良く映えた。
「これから、僕のほうがもっと痛くて怖いことを、君にするんだからさ」
ジェーム/ズはスコ/ーピウスの、一番上まできっちり釦の止められた首元に杖を差し込みながら、目を細めて、にっこりと笑った。いつものように。
金縛りの呪文でもかけられたように、スコ/ーピウスはただ目だけを見開いて、ジェーム/ズを仰ぎ見ている。
ジェーム/ズは杖先で前立てを持ち上げた。ぷつ、と釦が飛んだ。
スコ/ーピウス・マル.フォイとアルバ/ス・ポッ.ターは、スリ.ザリンとグリフィ.ンドールの垣根を越えた親友同士だった。
放課後ともなれば規則破りすれすれの遊びの相談ばかり。そこに悪戯に関する英知ならホグワーツで一番のジェーム/ズ・ポッターが入れ知恵をすれば怖いもの無し、というのが周囲の評判だ。
いつの頃からだろう。アルバ/スがふとした瞬間に、隣にいるスコ/ーピウスから目を逸らすようになったのは。
ジェームスが、最初におやと思ったのは、そっぽを向いてうつむいたアルバ/スの眦が、微かに朱に染まっているのを見た時だった。
きっと誰も、スコ/ーピウスだって、まだ気付いてはいないだろう。秘密を暴くのが大好きで大得意な、ジェーム/ズが一番最初に気付いた。
アルバ/スの、父親似の緑色をした瞳が、どんなに甘い表情でスコ/ーピウスの横顔を見つめるのかを。
「ずっと前から、こうしてやろうって決めてたんだよ」
まだ子供の華奢さの消えきらない脚を押し開き、一番奥の、柔らかくて温かい粘膜に楔を打ち付けながら、うっとりとジェーム/ズは囁く。
啜り泣くような悲鳴が、スコ/ーピウスの唇から絶え間なく上がった。
どうして。嗚咽の合間、かろうじて聞き取れるのは、繰り返し理由を問う言葉。どうして。理由など、ジェーム/ズには一つしかない。
「何故って、だってね、優しくして甘やかすのは、アルの方が上手だから」
ふ、と獣のように吐息して、ジェーム/ズはスコ/ーピウスの鎖骨に唇を寄せた。噛み付いたら、白い肌に真っ赤な痣が咲いた。
素直で正直で優しい弟。アルバ/スと同じことをしても、絶対に自分が負けると、ジェーム/ズにはよくわかっている。だから、正反対のやり方を選んだ。
怖がらせて脅しつけて、逃げ道を塞いで他の誰も見られないように仕向けて、手に入れてしまおうと決めていた。
「アル……アルバ/ス、アル……!」
泣き声も悲鳴もジェーム/ズの耳に甘かったけれど、助けを求めるように名を呼ぶのは耳障りだったので、ひたりと杖先を額に当てて黙らせた。
「アルは来ないよ。今夜君を呼び出したのは僕だし、この必要の.部屋は、今は僕の望みを聞いてくれているしね」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃのスコ/ーピウスを見下ろして、ジェーム/ズは笑った。
見上げてくる淡い色の瞳を占めるのは、絶望に似た光だった。仕打ちに対する怒りでも嫌悪でもなく、裏切りへの絶望。
ずいぶんと、この後輩は自分のことを好いていてくれたのだと、ジェーム/ズは改めて知った。けれど後悔はしていない。傷は大きければ大きいほど、この少年と自分とを深く結びつけてくれるだろう。
「……泣いてくれて嬉しいよ、スコ/ーピウス」
ジェーム/ズは微笑み、杖をシーツの上に放り捨てた。
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| | □ STOP. | |
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| | | | ピッ (・∀・ ) 分割も3つでいけた見苦しくてスマソ
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- なんという 萌えた -- 2010-11-25 (木) 22:19:28
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