Top/55-20

義羅義羅 先エル×秀由

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                     |  義羅義羅を見直してたらうっかり萌えた
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  先エル×秀由です
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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激しい衝撃をくらってからの記憶がない。
ずいぶんと長いこと気を失っていたんだろう。
目を覚ました時、秀由は見知らぬ部屋のソファーに横たわっていた。
「な……だ、ここ……」
まだぼんやりとしたままの意識を奮い起こそうとかぶりを振る。
のそりと起き上がると、左頬に鈍い痛みが走った。
小さく呻く。いてぇ。

「まだ痛むの?弱いんだねぇ」
その声に秀由の肩がびくりと揺れた。耳障りな含み笑いと、肩をいからせた背中にゆっくり近付く影。
意識も覚醒し始め、秀由は勢いよく振り返った。
目の前に一見優男風な男が立っていた。
口角を引き上げて、可愛らしく小首を傾げている。
ただ、秀由に向けられた瞳だけがどこかおかしい。
こちらを見つめているようで、遠くを見つめているような、安定しない視線。
そのまま男は目尻を下げて微笑んだ。
「俺は先エル。ここの代表だよ。お前の名前は?」

「秀由、か。へぇ、お前、輪区のホストやってたんだ」
「ああ……」
そっと頬に手が添えられる。先エルはソファーに座る秀由の前、絨毯に膝をつき上目遣いで見上げていた。
よく知りもしない男のはずが、なまじ顔が整っているだけにじっと見つめられただけで少し緊張してしまう。
「いいね。やっぱり。お前、良い顔してる」
見透かすような視線に、秀由は思わず目を逸らした。
頬に触れた手をやんわりと退け、顔を背ける。
瞬間、指先が秀由の顎を強く掴み、顔ごと視線を先エルの元へ引き戻した。

「……っ!」
そのまま噛みつくように唇を寄せられる。
驚きに一瞬身を凍らせた秀由は、一歩遅れて抵抗を見せた。
「んんっ」
咥内に入り込もうとする舌を、歯を噛み締めて拒む。
そして自分より下の位置にある肩を思いきり突っぱねた時、唇にちくりとした痛みを感じ秀由は顔を歪めた。
先エルが離れる。唇からは血が溢れていた。
「ぁにっすんだよ……お前……」
乱れた息を整える。
想定もしない行動に心臓はどくどくと脈打った。

「俺はね、お前を助けてやろうって思ってんだよ?」
先エルの唇の端に秀由の血液が付着していた。
彼はゆっくりとした動作でそれを舐め取った。
「……は?」
「悲しいー助けてー慰めてーって、顔に書いてある」
「何、言ってんだか、わかんねぇ」
「お前のこと見た瞬間にね。俺、気に入っちゃった。だって、俺のことなんか、もうぐちゃぐちゃにしてくれって顔してるんだもん」
「……」
「やさぐれちゃってさぁ……捨てられた猫みたいで、拾いたくなったの」
その言葉に秀由の顔は切なげに歪んだ。
うるさい……。そう小さく漏れた声はほんの少し涙声で。

「お前、仲間に裏切られたの?傷つけられたの?かわいそう」
「ちが、う……ちがう」
「人なんてね、信用しちゃダメなんだよ。散々油断させて、最後には裏切るもんだ。
汚いだろ?平気で嘘ばっかりつく。そう言う奴に限って、綺麗事だけはご立派なんだよね」
「ちがう!!」

叫んだ秀由の瞳は涙で濡れていた。激昂して頬が紅く染まっている。
唇が戦慄く。潤んだ瞳が瞬くとポロリと一粒涙が零れ落ちた。

先エルは面白いものを見るように目を輝かせた。
秀由は顔をくしゃくしゃに崩して泣いていた。
それでも声をあげて泣きじゃくることは出来ず、唇を噛んで耐える。
「可愛いね、お前」
ふと、先エルが愛しげに呟いた。
ぎゅっと抱き締められる。秀由は先エルの腕の中で体を硬直させた。
「俺がお前を拾ってあげる。この場所はお前を裏切らないよ」
そう言って、しっかりと顎を掴む指。先エルが顔が近付く。
視界は涙でぼやけていた。
さっきのように抵抗する気力さえ湧かない。されるままに受け入れる。
焦点が合わずゆらゆらとさまよう瞳。
先エルは舌で押し潰すように秀由の唇の傷を刺激した。
「ふっ……」
痛みに眉を寄せる。
しかし、貪るような口付けに翻弄されかかっている自分が確かにそこにいる。
先エルは遠慮なく傷口を押し開き、その血を吸った。
赤く腫れ上がった唇の感覚。
下唇を甘噛みされる。
痛みの中に、密かな快感を感じピクンと体が震えた。

いつの間にか、二人の体はソファーに沈んでいた。
先エルは胸についた秀由の両手を左手で軽く纏め頭上に上げた。
右手が頬にかかると、更に深い口付けが秀由を襲う。
先エルの舌先は優しく歯列をくすぐり、今度こそ確実に秀由の咥内に侵入して来た。広がる鉄っぽい味。
奥に引っ込む舌を追いかける。
秀由はしばらく先エルの舌先から逃げていたが、その内観念してそれを受け止めた。
すぐさまかぶりつかれ、強く吸い上げられる。
舌に電流が走ったような、むず痒い感覚。先エルのキスに全身の力が抜けて行く。
「んん……」
わざと卑猥に水音を立てて、咥内の隅々を探る口付けに、こんな風にキスされるのは初めてだと秀由は思った。
男だから、いつも自分がリードしていたから。
こんな風に丁寧なキスをされると、どうして良いのか分からなくなる。

どうしよう、息ができない。キスする時、息ってどうやってするんだっけ?

首を振って逃げようとするが、がっちり両手と頬を固定され動けない。
どうしよう、どうしようと考えている内に先エルが鼻から息を吸った。それを見て思い出す。
そうか、鼻でするんだった。
真似をして何とか鼻で呼吸する。
それと同時に、口から「んふっ」とくぐもった声が漏れ、秀由の頬は羞恥で更に赤らいだ。
生暖かい舌が気持ち良いような、気持ち悪いような。
含み切れなかった唾液が顎を伝い、先エルはようやく唇を離した。

「はぁっ」
大きく息を吸う。酸素を求めて何度も喘ぐように呼吸を繰り返した。
「どう?気持ち良かった?」
先エルはそう言って笑うが、答えようにも答えられない。
秀由の瞳は涙と興奮とでトロトロにとろけていた。

気持ち良いなんてものじゃない。
これまでに起こったこと全て、頭から抜け落ちてしまうような濃厚なキスに、頭がくらくらする程だった。
優しく耳の後ろをくすぐる指。
「うちにおいでよ、秀由。嫌なこと、いつでも全部忘れさせてやるから」
一つに束ねられていた両手が解放される。そのまま指は下腹部に伸ばされ、ズボン越しに秀由のそれを撫でた。
秀由の下半身は先ほどのキスでしっかり反応を見せており、それを感じた先エルの嬉しそうな声さえも今は刺激になった。
「お前が思う通りに抱いてあげるよ。全部俺にまかせれば良い。ね?」
ちゅっともう一度軽く口付けると、先エルの唇はそのまま胸へと降りる。
「は、ぅ」
小さく声が漏れた。突起を直に舐められ、身を捩る。

やめろ、と言う言葉はとっくに頭から消えていた。
今は工兵のことも障子のことも、有奈のことさえも思い出したくはなかった。
「俺なんかもう、めちゃくちゃにしてくれ……」
「お前がそう望むならね」
秀由はきつく目を瞑ると、先エルの頭をぎゅっと抱え込み、自ら深い闇へ落ちて行った。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ また義羅義羅やらないかなぁ…。有難うございました。
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