いまは、もうすこし、の話。
更新日: 2011-04-24 (日) 20:23:02
行き場の無いGCCX萌え方向音痴+手汗。ほんのり方向音痴→手汗。
すきです、手汗。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・;)ジサクジエンガ オオクリシマース!
二日目に持ち越す事が決定して必要最低限の物だけ片付ける。
帰ってもええけど如何するかな。次の収録まで時間があるしもうちょっと残ってロケハンしてもいいか。
もうちょっとポイント絞って言う様にすれば有埜さんが分かりやすいかもしれんし。
結果的にそっちの方がええな。
よし、残るか。
ふっと息を吐いて席を立った。所で。
「あの、」
「え?」
落ち着かないのか、視線を彷徨わせながら後ろに立っている。
(・・・忘れとった)
(せやったな、此れからは俺がせんでもええんや)
「あぁ、えーっと」
「・・・すいませんでした」
「・・・は?」
素で固まってしまった。何で謝られたのかが分からない。
単にロケハンの事を教えようと思っただけで別に其の前に怒った覚えも無い。
?を浮かべて首を傾げた。
「あの、今日、遅刻してしまって」
「あ・・・あぁ。道に迷いましたーってヤツ?何、あれ嘘?」
「いえ!あれは、ホントです」
「なら仕方ないし。次しない様にすれば」
「はい、すいませんでした」
うん、ちょっとだけ表情が和らいだな。良かった良かった。
笑顔とまではいかなくとも、緊張が多少解けた後輩の様子にほっとする。
何やろな、俺も新人の時こんな風に思われとったんかな。
にっこり笑って見せると、一瞬目を丸くされて(おぉ、デカい目)
そして。
はにかんだ様に。
(育て甲斐、ありそうやな)
そう思ったのは、きっと此れから先も言う事は無いんだろうけど。
「じゃあ、俺ちょっと残ってロケハンするから」
「えっ」
「どうする?一緒に残ってもええし初仕事で疲れてるやろから帰ってもええよ」
「や、残ります。僕もやります!」
いい返事を聞いてこっそりと口の端を上げた。其れはもう無意識に。
「・・・そう。じゃ、お茶とカップ持ってき。多分長くなるから」
「はい、あ、えーと、笹乃、さんは・・・」
「俺も飲むよ。俺の分も持ってきてな、裏川くん」
あぁ名前を呼ぶのは初めてやったとぼんやり思いながらゲーム部屋へ向かう。
さて、今日はどれだけ時間が掛かるだろうか。
多分あのポイントとかあの面で引っ掛かるだろうとは思うけれど、あの人は予期せぬ所で詰まったりもするから。
あんまり遅くなりそうだったら買出しにも行かんと、なんて思いながら電源を入れる。
背を向けた其の顔が、嬉しそうに微笑んでいるのを 今は未だ知らない侭。
□ STOP ピッ ◇⊂(-∀-;)イジョウ、ジサクジエンデシタ!ごめんなさい
以前投下した話にGJ頂いた姐さん方有難う御座いました・・・勝手に仲間増えたとニヤニヤしました!
このページのURL: