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ひざ枕

ナマ注意!

一角獣 太鼓+鍵盤
太鼓の呉獣祭時にやった紫人間(要英訳)のスクリーン映像が元ネタ。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

移動車の最後尾に座るつもりでいくと、先客がいる。反対の窓際に座るのは寂しいから、一つ席を空けて座った。先客は亜辺。窓から空を眺めてぼんやりしている。
「亜辺」
夕ミ才が近くまで来て、声をかけると亜辺は夕ミ才をみて微笑む。
「なに、どした」
落ち着いた声。
「移動中、撮影入るってよ」
夕ミ才の声に、彼は苦笑混じりの声で応じた。
「寝てられないな、夕ミ才」
夕ミ才は笑いながら、眠いもんは眠いから寝る、そう言い切ってあくびをする。
「河仁士さんも寝れないね」
亜辺の声に俺は曖昧に笑う。
「いや、このおっさんは寝るだろ」
夕ミ才はそう言った後、言葉を付け足そうとした。
「寝顔撮られ」
「夕ミ才も撮られるね」
亜辺の静かな声に、ぐっと言葉に詰まった夕ミ才は、撮影班が入ってきたところで自分の席に戻る。
「河仁士さん」
「ん?」
亜辺がこっちをみて笑顔になった。
「うるさかったら、ゴメンね」
気を使われて悪い気はしないけど、複雑。あ、後であれ、やってみよう。

撮影が区切り付いたところで、不足しているであろう睡眠時間の確保にほぼ全員が動いた。少しの間サワサワしていた車内も直ぐに静まり、寝息やいびきが聞こえはじめる。
一つ開いた横に座っている河仁士さんを、横目で伺うと目があった。
「寝ないの?」
小声で聞くと、亜辺は?と返ってきたから、寝ない、と返す。
「そっか……ねえ、亜辺?」
河仁士さんの声は小声とは遠い音量だけど、幸い皆疲れてるから目を覚まさない。
「なに?」
問いかけると河仁士さんの身体が横倒しになって、俺の太股に頭を乗っけた。
「貸して、寝心地よさそう」
「えっ……か、河仁士さん」
すっと目を閉じた河仁士さんは、すぐに寝息をたてはじめる。……えーっと……どうしようかな。取り合えずちょっとだけ毒づいてみる。
「……自由過ぎでしょ」
ツンと鼻の頭を人差し指でつつく。額にかかった髪を指先でもてあそびつつ、視線は窓と河仁士さんの顔を行ったりきたり……ま、疲れてるだろうからね……これくらいならいくらでもしますよ、うん。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

太鼓を思いやる鍵盤が書きたかったんだ。
1は太鼓視点、2は鍵盤視点で書いてます、読みにくかったらスマソ。


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