ある男の告白
更新日: 2011-04-25 (月) 08:00:33
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| 地雷注意! ショタ(ペド)、女絡み、汚い下ネタ&言葉、愛のない行為あり
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ※主人公は女性を慕ってます
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初めて男に体を触られたのは8歳の時、俺はスミレ色の目をしたかわいこちゃんで、しょっちゅう女の子に間違われていた。
その日はモニカ――隣の家の姉ちゃん――にもらったお下がりのキュロットパンツを履いていたし、
しばらく髪を切っていなくてえりあしが伸びていたから、あの男もきっと女の子だと思って俺を呼び止めたんだろう。
「きみ、子猫を見たくないかい? うちで飼ってる猫が産んだんだ、可愛いよ」
なんせ8歳のバカなガキだ、俺はこれっぽっちの疑いも持たず、男についていった。
細い路地を幾度も曲がり、昼間でも薄暗い建物の影に入った時、ふいに男に抱き上げられた。
あそこをのぞいてごらんと、窓とも呼べないような小さな換気口を指さされ、俺は男の腕の中で首を伸ばした。
だけど中は暗くて何も見えない。猫の声も聞こえない。
必死で目を凝らしてたら、男の手がシャツの裾から忍び込んできた。
くすぐったさに身をよじったら、大人しくしてないと落としてしまうよ、と男に諌められた。
男の指は、へそのふちをなぞり、胸をまさぐり、背骨を辿っていく。
さすがに何かがおかしいと気付いたが、子猫に未練がある俺は、まだ換気口にしがみついていた。
「そうやってじっとしてるんだよ。さあほら、猫を呼んでごらん」
男が気色の悪い裏声で猫の鳴き真似をしたが、俺はもうそんな気分じゃなかった。
もうちょっとだけ粘って、猫が見られたら、さっさと逃げだしてしまおうと思った。
それでも変態男の鼻息はどんどん荒くなる。
体を撫でまわしながら、猫を呼びよせるポーズなのか、俺に言わせたいだけなのか、耳元でミャウミャウと繰り返され、
我慢も限界に近付いてきた。
男がついにキュロットの中に手を入れた――次の瞬間、俺は唐突に解放された。
呆けた顔をしている男を置いて、わけがわからないまま逃げた。
どうやってアパートまで帰ったのかは覚えていない。
ただひどく喉が渇いていたことは覚えているから、死に物狂いで走ったのは確かだ。
階段でへたりこんでいたら、モニカが気付いて、どうしたの、顔が真っ青よと声をかけてくれた。
母親がまだ仕事から帰ってなかったので、俺はモニカの部屋に入れてもらうことにした。
汗はなかなか引かなかったが、ミルクを飲み、ジンジャークッキーをかじると、やっと落ち着くことができた。
自分の身に降りかかった出来事を説明したら、モニカはけらけらと笑い出した。
「ウィル、運がよかったね。パンツの中のちっちゃい銃があんたの身を守ったんだよ。もしも可愛い女の子だった
ら、今頃食べられちゃってたかも!」
モニカにうまいことおだてられて、俺はハイになった。
あのクソ野朗にまた会ったら、こっちから下着を脱いで見せ付けてやればいい。
もう二度と勝手に体を触らせたりしないんだ、俺はそう雄々しく宣言した。
モニカは手を叩いて支持してくれたが、俺が迎えに来た母親と一緒に家に帰ろうとする時、一つ忠告するのを忘れなかった。
「あんた、もうそのキュロット履くの止めな。気に入ってるなら私が仕立て直してあげるから」
当時は意図を理解できなかったが、要するに女に間違われるような服を着るなってことだったんだろう。
女達はいつも正しく、優しい。
俺の中では、あの日男にされたことより、モニカにしてもらったことの方が強く印象に残っている。
――おやすみ、かわいいスミレちゃん。
あの親しみとからかいの混じった声だって、鮮明に思い出せる。
さて、1度目はラッキーで済んだが、2度目はそうもいかなかった。
10歳のある日、クラスメイトの家に遊びに行ったら、そいつの親父に出迎えられた。
本人は入れ違いで郵便局に出かけたという。
俺は哀れな友人から、親父のアル中ぶりとクレイジーなパンチ力についてさんざん聞かされてきたもんだから、
内心かなりびびっていた。
中に入って待ってろと言われて断れなかったのは、何をされるかわからないという恐怖があったせいだ。
ダチの前歯を折ったのも、その兄貴の鼓膜を破ったのも、目の前にいるレスラーみたいな大男だ。
気に障るようなことをして痛めつけられるのはごめんだった。
散らかったリビングのソファに座って縮こまっていると、親父が洗ったのかどうかもわからないグラスを持ってきて、
コークを半分まで注いだ。
それからにやっと顔を歪めて笑い、坊主、お前もやるだろ、とウイスキーのビンを取り出した。
ノーと言う前にコークハイは完成していた。アルコール中毒者は聞く耳をもたない。
親父はビンを掲げ、おまえと俺の息子の友情に、と薄ら寒い台詞を述べた。
俺も仕方なく乾杯の仕草をして、グラスに口をつけるふりをした。
「チビがちびちび飲んでじゃデカくなれねぇぞ、男なら豪快にいけ」
オヤジが俺の口元のグラスに手を伸ばし、角度を変えた。当然コークハイが口の中に流れ込んでくる。
俺は咽そうになるのを堪えて、目を白黒させながら飲み込んだ。
喉が焼け、胸が熱くなる。涙もにじむ。
親父はアル中の上にサディストのおまけ付きで、顔を真っ赤にして逃れようとする俺を、愉快そうに眺めていた。
息苦しさにもがいたが、首の後ろを捕まれ、唇にグラスを押し付けられて、結局飲みきるまで離してもらえなかった。
頭がくらくらして、体が熱っぽくて、親父は悪魔みたいだし、どうすればいいのかわからなかった。
もう一滴も飲めない、きっと殴られる。鼻の骨が折れなきゃいいけど……。
不安を見透かしたように、親父が尋ねてきた。――俺が怖いか?
俺は答えられなかった。否定しても肯定しても親父がキレるんじゃないかと思ったからだ。
怖いに決まってるのに、こんなことを聞くのはおかしい。おかしい奴には何を言っても無駄だ。
親父は俺の沈黙をどう受けとったのか、おまえは良い子だな、と小さく呟いた。
頭を撫ぜられ、キスまでされて、素直で愚かな俺はほっとした。
親父が正気を取り戻してくれたんだと、能天気なことを考えていた。
でもそんなうまい話はこの世に存在しない。ジーザス、神は俺を見放した。
「おまえ、姉ちゃんはいるか? 妹は?」
親父は俺の肩を抱き寄せ、下衆な瞳をぎらぎらと光らせた。
いないよと答えれば、大げさに肩を竦められる。
「そりゃ残念だ。じゃあママはどうだ。おまえみたいに、夜明け前の空のような瞳をしてるか?」
母親は薄いブルーの目だから、俺の目はたぶん父親に似たんだろう。
会ったことも、写真を見たこともないから、実際のところはよくわからない。
それを聞いた親父は軽く鼻を鳴らした。そして俺を抱き上げ、自分の膝の上に乗せた。
俺達は向かい合わせに座ることになった。
「俺は良い子には怖いことも痛いこともしない。だから言うことを聞いてくれ」
ぬるっと、べたついた手が首筋を這った。親父の血走った目を見て、血の気が引いた。
酒で火照っていた体が、一気に冷えていく。
モニカはあの日、俺にちんちんがついてたから助かったんだと言った。男が俺を女の子と間違えたんだとも。
でもこのアル中親父は違う、俺を男だと知っていて、姉や妹の存在を確認した末に、触ってきた。
「どうした、泣きそうな面しやがって。おまえは良い子だろ?」
俺が黙ると親父は少し苛立ったようで、乱暴に俺の手を取って自分の股間に押し付けてきた。
布越しだったが、心底気持ち悪かった。
上手だな、かわいこちゃん。親父は適当なことを言いながら、ジッパーを下げてどす黒いブツを取り出した。
あのションベン臭いぐにゃぐにゃした肉を目にした時の絶望感! 俺は悪夢を見ているような気分だった。
目を覚ましたらそこはモニカの家で、横には迎えにきた母ちゃんがいて、遅くなってごめんねと囁いてくれる。
全部が夢だったらどんなにいいか。でも、これは現実だ。
俺がキスする相手はモニカじゃなくて薄汚いちんぽで、俺の髪を梳くのは母親ではなく親父の芋虫みたいな指だった。
帰り際、くしゃくしゃの5ドル紙幣を渡された。
親父はウインクになっていない無様な瞬きをして、また小遣いが欲しかったら来いよ、と言った。
ダチはまだ帰ってきてなかったが、これ以上長居したくはなかった。
郵便局に出かけたということ自体、親父の嘘だったのかもしれない。
アルコールが抜けきらない体でふらふら歩いていると、次から次へと涙が溢れてきた。
ケツを掘られたわけじゃない。殴る蹴るの暴力も受けてない。
それなのに、嗚咽が止まらなかった。
ファック、ファック、ファック。俺は声に出さずに叫んだ。
5ドル札を出来る限り細かく引き裂いて、どぶに捨てた。
「あらやだスミレちゃん、こんなに濡れちゃって。いつの間に雨が降ったのかしら?」
モニカはおどけつつ、俺を招き入れて、エプロンの裾で俺の涙と鼻水を拭いてくれた。
部屋は暖かくて、メープルシュガーの甘い香りに満ちていた。
「クッキーが出来上がる前に泣き止まないと、焼き立てを逃しちゃうよ。何があったか言ってごらん」
モニカ、俺の銃は役に立たなかった。でも小遣いをもらったよ。親父のをしゃぶったご褒美だってさ。
ああそうだ、その前にコーク・ハイも飲んだんだ。
友達の家に行ったけどそいつは出かけてて、レスラーみたいな親父が出て――。
クソみたいな告白の代わりに俺の口から出たのは、大量のゲロだった。
ザーメンとコーラとウイスキー、それに昼食のピーナーツバターサンドの残骸に胃液が混じって、フローリングはそりゃもうひどい有様だった。
だけどモニカは少しも動じなくて、もう全部出たの、気持ち悪かったら最後まで吐いちゃいな、なんて言ってた。
洗面所で口をゆすぎ、貸してもらったパジャマに着替えた頃には、床はきれいに片付け終わっていた。
モニカ、ごめん。しょぼくれて謝ると、モニカは微笑みながら俺の頬を軽くつねった。
「バカねぇ、ガキのくせに酒なんか飲むからこうなるの」
――うん、ごめんなさい。
「あたしがぶっとばしてきてあげるから、誰に誘われたか教えな」
――言えない。
「ママには黙っといてあげるから」
――言えないんだ、モニカ。
たとえ何をされたとしてもダチの親を売るわけにはいかなかったし、モニカが逆ギレしたアル中親父に殴り返されるのも嫌だった。
モニカは真剣な顔で俺を見つめた。俺も目をそらさなかった。
澄んだ鳶色の瞳の中に、自分が写っていた。
ああ、誰も彼も俺のスミレの目を褒めるけど、モニカの方がずっときれいだ。
なぜ男達は、身勝手な欲望を俺に押し付けてくるんだろう。
俺は子猫なんか見なくてもいい、金だって要らない。
帰る家と、モニカが焼くクッキーがあれば、それでいいのに。
「……ウィルも秘密ができる年頃になっちゃったのね。もうスミレちゃんなんて呼べないわ」
モニカは俺をぎゅっと抱きしめて、まだゲロくさい唇にキスをした。
タイミングよく、オーブンのタイマーの音が鳴った。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 長めなので、残りは後日投下させていただきます。
| | | | ピッ (・∀・ )
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