天と地の交わる時
更新日: 2011-10-01 (土) 22:26:15
主/将/!/地/院/家/若/美 老×若
あまりにも供給が無いので出来心でやった 後悔はしていないといえば嘘になる
ギャグ無しエロ有り 受けがオ○マにつき女口調なのは仕様です
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )口ベス・ピエ子ガ オオクリシマース!(嘘
校長室の扉が開いて、不機嫌そうな声が近づいて来る。
「……まったく、酷い目にあったわ」
「言ったろう。気が使えるようになったからといってあまり遊ぶなと」
老修の苦言に、髪をかき上げながら、悪びれもせず若見は答えた。
「修行の一環よ……何事も、楽しい方がいいでしょ?」
言いながら、ゆっくりとデスクへ近寄って来る。
「女どもにのしかかられて、体が腐りそう……」
「自業自得だな。大体、お前はいつも」
「お説教を聞きに来たんじゃないのよん」
言葉を遮るように机を回り込み、老修の傍に立った。
足元に蹲り、慣れた手つきでベルトを外し、ファスナーを下ろす。
「体力を……回復しに来たのよ」
「……困った生徒だ」
さして驚きもせず困った風でもない老修の声に、ウフフ、と妖しく笑いながら、若見は唇を寄せた。
艶やかな黒髪をすっと耳に掛け、顔を埋める。長い髪が扇のように腿に散る。
女と信じて疑わなかった幼少の頃と同じく、今でも顔だけを見れば美女と見紛う程に整って艶かしい。舌が絡まり、緩やかに、柔らかい唇に呑み込まれた。
授業中で他人が来る恐れはそうそう無いとは言え、真昼間の校長室である。
怯んでもおかしくない筈だが、若見にはそれすら刺激になるらしい。
老修にしても、どんな状況になろうと世リアさえ居れば隠蔽し通せるという余裕が無ければ、こうはゆったりしていられまい。
一体どこで覚えたものか、若見の巧みな舌使いに思わず声を漏らしそうになり耐えた。負けたくない、という感情はこんな所にも及んでいる。
額に手を当て、前髪をかき上げてやると上目遣いに老修を見た。唇が唾液で濡れて光る。切れ長の目に欲情と、老修の反応を楽しむ色がある。
すでに絶頂を迎えようとしている己に対し余裕の表情をしている若見に、ふと苛虐的な感情が刺激され、そのまま引き抜いた。
目線で促すと、唇を指で拭いながら戸惑うような顔でこちらを見る。
「……そんなつもりじゃないのよ?」
「誘ったのはお前だろう」
翻すつもりが無い事を悟ると、諦めたように制服のブレザーを脱ぎ始めた。
初めて交わってからさして回数はこなしていない。普段の言動からは全く意外な事に、若見は自らが受け入れる行為は未経験であった。今でも彼にとっては快楽より苦痛が勝るらしいその行為を、敢えて望んだ。
老修の望む事なら大抵、若見は受け入れる。命を望んだとしても、あっさりと頷くのだろう。
――その逆も然り。
若見に請われるまま、老修は天印家の技を伝授している。
乾いた砂が水を吸い込むように、彼はそれを習得しつつある。老修が血の滲むような思いで習得した技を、彼は易々と我が物にしていく。
――天の配剤か。
彼の持つ天賦の才の幾分かでも、自分にあれば良かったと老修は思う。
妬ましい。天性の武人である彼が。
そして愛おしい。初恋の相手でもある、彼が。
均整の取れた体にシャツを羽織っただけの姿で、若見がデスクに両手をついた。突き出した腰に指を埋めると、びくりと全身に緊張が走るのが分かる。
幼い頃の記憶がそうさせるのだと、最近知った。無邪気に憧れていた彼の母親の、別な一面を知ったことは老修にとって軽い衝撃だった。
――だがそうさせたのは、他でもない、天印家なのだ。
もしも若見が地印家に産まれていなければ、現在の彼は無かったに違いない。
女として育てられる事も、幼い頃から暗殺術である地印家流合気柔術を仕込まれる事も、――そして老修と相見える運命を強いられる事も。
ただ天印家の贄となる為だけに血と技を脈々と紡いで来た地印家の、もしかすると最後の当主になるのかもしれない彼の体に、老修は己を埋めた。
「ん……んっ……」
貫かれる痛みに小さく声を上げ、それでも健気に堪えている。苦痛は想像に難くない。普段動じる事の無い若見の表情が、本気で怯える幼子のそれになっている。それでも、老修に気付かれまいと懸命に声を殺している。
ゆっくりと抜き差しすると、それに合わせるように吐息が漏れる。シャツの下に手を滑らせると、指の動きにいちいち体を強張らせ、反応が返るのが面白い。肉体の快楽よりも、自分の意のままに動く体を眺める快感に、老修は酔った。
今、若見の体は自分の支配下にある。苦痛を与えるのも、快楽に酔わせるのも老修次第である。
幼い頃からの思いはすでに遂げた。常に自分より一枚上手な年下の幼馴染を、意のままにしてみたい。その願いは叶ったと言っていい。
それでもなお、どこか満たされないこの気持は一体何なのか。
天印家の屋敷へ若見が忍び込んだ、数年前の出来事が思い起こされた。
初めて本気でやりあった、と思っていた。床にくずおれた若見を見た時、幼い頃とは違う、自分は彼よりも強靭な肉体と優れた技を身に付けたのだと、彼に初めて勝利したのだと信じた。――若見がわざと力を逃がした為に生じた、床のひび割れを目にするまでは。
形だけの勝利の後には、虚しさのみが残った。
『どこの世界に愛する人と殺しあうために修行する人間がいるというの。……私は天地剛など受ける気は無いわ』
若見のその言葉は、力一リヤから聞いた。
彼らしい言葉だと思った。
彼と本気でやりあう機会は、恐らく来ないのだとも、その時悟った。
若見が小さく呻いた。知らず、動きを早めていた事に気付いた老修は緩やかなものに変えた。安堵の吐息が、紅をひいた唇から洩れる。
胸を探っていた手を首筋に滑らせると、鍛え上げられたしなやかな肉体が揺れた。もう片方の手は下へ伸ばし、張り詰めたものをきつくしごき上げる。
「……あ、……あ……っ」
大きく背を反らせて喘ぐ。足が小さく震えている。昇り詰めようとしている気配に老修は手を止めた。
「……っ、はぁ……っ」
大きく息を吐いて振り返る。潤みきった切れ長の瞳が老修を捉えた。
口に出さずとも、その目が続きを欲している。
普段はまずお目にかかる事の無い、懇願するような表情に、ぞくりと快感が走った。
強く腰を打ち付けると、小さく悲鳴じみた声で鳴く。首筋に添えた指を唇に差し込むと、わずかに舌を絡めた後は余裕も無くただ忙しない呼吸を繰り返す。もう片方の手は握る事をせず、ただ柔らかく添えて擽るように動かすと焦れて自ら腰を振る。
唇から指を抜くと、また首筋へ這わせた。
自分でも意識しないまま老修は、その手に力を込めていた。
「く……、ふっ……!」
今度は明らかに、苦痛めいた呻き声がした。
今ここで、ほんの少し力を入れれば彼の命を奪うことができる。
老修は未だ、完成されてはいない。少年の頃から血を吐くような修行を積み、常人では考え得ない技と肉体を手に入れた今でもだ。
天印家次期当主である自分は、天地剛の儀式を経て、地印家当主である彼の命を奪う事で初めて天印家の当主足りうる資格を得る。天印家の贄となる、若見はその為だけに存在する。地印家に産まれついた彼の、それが運命なのだ。
彼が天地剛の儀式をするつもりが無いのなら。彼と本気で遣り合う機会が、来ないのならば。
今ここで、ほんの少し指に力を込めれば、それは為される。
と、若見がゆっくり振り返った。
先ほどまで情欲で潤みきっていた瞳が、今は静かに澄んでいる。
唇が開き、声に出さない呟きが洩れた。
『……殺しても、いいのよ』
己が欲していたのは、本当にそれなのだろうか。
ただ若見の命さえ奪えば、自分は完成するのか。
抵抗ひとつせず、ただ老修を受け入れる彼を?
――否。
老修は指に込めた力を抜いた。
「……はっ、はぁ……っ」
張り詰めた体がほどけ、大きく息をした、そこへ一際強く腰を打ち付ける。
「んぁ……っ!」
――闘う気が無いと言うのなら、その気になるようにすれば良い。
幼馴染のこの男を、老修は確かに愛している。だがそれ以上に、武人としての己が騒ぐ。
――手はいくらでもある。彼が大切にしているものを……
本気になった彼と遣り合って、勝利せねば気が済まぬ。
――滅茶苦茶にしてしまえば良い。
首筋に掛けていた手を、全身に滑らせる。律動に合わせて動く肌を汗が伝う。下に添えた手で再び強く握り、リズミカルに動かす。
「ああ……老、醜……っ!」
切羽詰った声に応えるように更に手の動きを早めると、びくびくと体がしなる。
「……若見……っ」
引き締まった体を強く抱きしめながら、想いの全てを刻み込むように、強く打ち付けた。
大好きだ、若見。――殺したいほどに。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
- 求めていたものがここに…! -- 2011-10-01 (土) 22:26:14
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