傷痕
更新日: 2011-04-25 (月) 08:39:56
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. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 半ナマ・腐妄痴態で山咲スレ先週の流れに禿げてネタを拝借し鮫域
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 娘結婚式周辺云々に関しては本スレからの原作ネタ聞きかじり
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| | / , | (・∀・; )、< 紅湖ちゃん帰った後の無理矢理鬼畜エロで若干流血アリ故ご注意
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. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
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|_____レ"
ちょwジャンル違うのに直前の方とタイトルかぶった件w
何ていうか、その、すいませんorz
鈍い機械音を立ててエレベーターが開いた。
耳障りな音を立ててアパートメントのブザーが鳴った。
部屋の主―――域忠志はうんざりした顔をしてその重い扉を再び開けた。
「紅湖さん?…さっきの事なら申し訳ないが今日のところは大人しく帰って」
「今晩は、域さん」
其処に立っていたのは先程まで一緒に居た女ではなく、何処と無く肉食獣を思わせる長身の男だった。
「…!」
反射的に思わず扉を閉めようとするその瞬間、扉の隙間へと長い脚を滑り込ませて男は口角を上げる。
「つれないなあ、入れて下さいよ」
「…鮫縞さん。誠に申し訳ないが、ちょうど就寝しようとしていたところですので」
それを聞いて男―――鮫縞達蔵は開いた扉に手を掛けて域を見下ろすように狡猾そうな笑みを浮かべた。
「可哀想に。紅湖ちゃん泣いてましたよ」
「!会ったんですか、…彼女に」
「ええ、今そこで」
正確には、鮫縞はアパートから出てきて自棄のような足取りで歩いて行く彼女を見ただけなのだが。
そんなことは露ほども知らぬ胸の内にほんの僅かばかりの罪悪感を覚える。
「しかし域さんも隅に置けませんね」
「何の話です」
「保湾さんの第二夫人に手を出すなんて」
「あなたは何か誤解をしていらっしゃるようだ。私と彼女はそんな関係ではありません」
「へえ」
にやにやとしながら適当な返事を返す鮫縞に最早不快な表情を隠すこともせず、域は告げた。
「とにかく帰って下さい。大体どうしてこのアパートが」
「お邪魔しますよ」
「…っ」
鮫縞の動きが一瞬速く、室内への侵入を許してしまう。
「鮫縞さん!」
咎める声を飛ばしても相手は既に何処吹く風。ずかずかと歩を進め、応接間の方へ向かうその背を慌てて追う。
「いやあ、いいとこ住んでるんですねえ。流石、天下の禁忌商事の海外支社を丸ごと任されるだけはある」
そう嘯きながら鮫縞は先程まで女の居た柔らかい長椅子にどっかと腰を下ろした。
「いい加減にして下さい。何なんです」
域が追いついて抗議の声を上げれば、鮫縞は芝居がかった表情と声色で大袈裟に肩を竦める。
「本当につれない人だ。そうやって紅湖ちゃんも追い返したんですか」
「あなたには関係の無いことです」
「関係無いは酷いな…私とあなたはもう親戚なんですよ?
アメリカ出張のついでにこうしてちょっとばかり顔を出したって何にもおかしかないでしょう」
「それとこれとは…話が別でしょう。
そもそも奈央子たちの式にも顔を出さなかったくせに、都合のいい時だけ親戚面をするのはやめて頂きたい」
「手厳しいなァ」
くくっと笑った鮫縞は次の瞬間、その顔から笑みを消した。
「ねえ域さん、そんなことより最近お仕事の方はどうなんですか」
こんな夜中に押しかけてきて何かと思えばそれが狙いか。域は心の中で小さく舌打ちをする。
「あなたに言う義務はありません」
「そんなこと言わずに、順調かそうでないかだけでも教えて下さいよ」
鮫縞の長い腕が域の方へと伸びてきた。
それを振り払うようにして域は先程と同じ言葉を言い放つ。
「だからそんな義務はありませ、んっ、と…ッ!」
あっという言葉を発する間も無く、腕をしっかりと掴まれた華奢な体躯が長椅子へと引き倒される。
不覚だった。
状況を把握した時には既に両肩はがっちりと固定され、鮫縞の顔を見上げる体勢にさせられていた。
一呼吸遅れて、馴染んだ柔らかさをその背に感じる。
「域さんが何時までもそんな態度なら、体に訊いちゃおうかな?」
無表情のまま鮫縞が呟いた。
するりと長い指がガウンの合わせ目に潜り込む素振りを見せる。その指先が上等な布越しに胸へふ、と触れた。
その感触に思わず鋭く息を飲んだ。
「…っ、」
「………なーんて、ね。ちょっと月並みすぎましたね」
そう言って即座に指を引き、鮫縞がにかっと笑った。
その言動に、強張っていた全身の筋肉が一気に弛緩する。
張り詰めた吸気は深い溜息となって吐き出された。
「……笑えない冗談はやめて下さい」
「ははは、すいません」
「もういいですから、早く退いてくれませんか」
「でもここで退いたら域さんすぐさま私を追い出すでしょう」
「当たり前です」
「じゃあ退くわけにはいきませんね」
「……」
何故だか。
そのしつこい応酬に酷く心がざわめき、苛ついて。
「…いい加減にしてくれ」
「え?」
「いい加減にしてくれ!」
常ならばこんな些細な戯事如きで此処まで声を荒げたりはしなかっただろう。
今夜は確実に何かがおかしくなっていた。
「今夜はもう誰とも話したくないんだ。特に鮫縞さん、あなたのような人とは」
ただ不幸は、域自身がそのことに気づくのが少々遅れたことだった。
「…私のような、ってどういう意味ですか?」
しまったと思った時にはもう遅かった。
鮫縞の目の光は何時も以上にどす黒いそれへと変化していた。
全てを見透かされるようだった。
この鮫縞達蔵という、商社に魂を売った見本のような男を心の何処かで蔑み見下していただろうことまでも。
尤もそれは端から透けて見えていたのかもしれないが。
どちらにせよ、眼前の男の逆鱗に触れるには今の一言が酷く有効だったのに違いない。
「域さん?」
「………」
言い返す言葉は咄嗟に見つかりはしなかった。
「…ああそういえば、」
無気味な静寂の訪れた室内に鮫縞の声が低く響く。
「最近どうなんですか?お仕事」
まるでたった今思いついたかのように、先刻の問いをただ淡々と繰り返す声。
恐らく返事は返ってこないと承知した上で。
「…お答えする義務は無いと言った筈ですが」
域もそう繰り返す他には無かった。
「強情な人だ」
獲物を捕らえた獣を思わせる形相で鮫縞が口角を吊り上げた。
その目は笑んではいなかった。
「――――…それじゃあ、体に訊きましょう?」
鮫縞の腕が今度こそしっかりとした意思を持って胸元へ伸びてきた。
慌ててその肩を掴み押し返す。
けれど其処に容赦なく存在する体格の差はどうすることも出来ず。
鮫縞の体は抵抗に怯むこと無く、寧ろ反動を利用して域の体に圧し掛かってくる。
「…ッ、何を、する気ですか」
「何って」
そのまま、上質の触感を楽しむように軽く撫で擦りその下方へと。
「わからないわけじゃないでしょう。純な生娘じゃあるまいし」
しゅるりと音を立て鮫縞は域の上着を留めていた絹帯を解き抜く。
布が滑り、肌蹴た。
「…!」
同時に鮫縞の肩を掴んでいた域の両手が容易く外される。
両の掌で素早く細い手首を掴んだ鮫縞は、妙に手馴れた仕草で一息に域の体を反転させ再び抑え込んだ。
そうしておいて、口に咥えたその帯で後ろ手に纏め固く縛り上げる。
「!…何をするんですか、っ外して下さい…!」
「域さんも男だし全力で抵抗されると流石にキツいですからね。まあ、念のため」
無防備な背中に覆い被さられ、耳元で囁かれる。背筋がぞわりと粟立った。
手首をよじっても結び目は解ける気配すら見せず、それどころか柔らかい絹の感触はますます肌に食い込んでくる。
「ふざけるな…っ、外せ!こんなことをして恥ずかしくないのかっ」
「何とでも。もうあなたはせいぜいそうやって私を罵ることくらいしか出来ないでしょうから」
存分にどうぞ、構いませんよ。そう囁く鮫縞の声色は昏い愉悦に満ちていた。
最早顔を見るまでも無い。寧ろその表情が窺えぬからこそ手に取るように感じられる。
「……―――」
域が今その言葉通りに形振り構わず罵れば、恐らくこの男は更に悦に入り声を上げて笑うのだろう。
そう感じた。だから口をつぐむしか無かった。
それがせめてもの抗いだった。
「さて」
鮫縞が呟いて域のズボンに手を掛けた。
手を前に回し腰を浮かせて釦を外し、わざとらしく音を立ててゆっくりとジッパーを下ろしてゆく。
「やめ…」
自由の利かない体で必死に抗おうとするも、抵抗をほぼ一切封じられた状態ではどうにもならない。
一枚一枚、布が剥ぎ取られていくのをただ肌で感じることしか出来なかった。
露わになった下肢が冷えた室内の空気に触れる。未だ服を纏う上半身との感覚の差にぞくりと鳥肌が立つ。
腰を浮かせられた体勢のまま、横たわるには狭い長椅子の上で半端な膝立ちを強要される苦しさに微かに喘ぐ。
「いい格好ですねえ、域さん。中々そそりますよ」
愉快そうなその声音に無理矢理首を捻って僅かに後ろを向いた。
想像した通りの笑みを浮かべながら鮫縞が此方を見下ろしているのが辛うじて視界に入る。
罵倒の言葉を発する代わり、域はきっと其方を睨みつけた。
「ああ、その目だ」
鮫縞の唇が動いた。
「その目で睨まれるとね…ねえ域さん、何と言うのかな。…酷く無体なことをしてやりたくなるんですよ」
「っ、」
鮫縞の大きな手が勢いよく域の小さな頭を柔らかなクッションへと押し付けた。
「…っは…ッ」
抑え付けられたその耳に男の唇が押し当てられ、掠れた声が直接注ぎ込まれる。
「――覚悟しておいて下さいね…?」
それは救済の選択肢など存在しない、最後通告だった。
鮫縞の節くれ立った指が剥き出しになった域の下腹部を無遠慮に這う。
腿の表面を軽く円を描くように撫で、するりと内側へ入り込む。
「…ぁっ」
思わず声を漏らしてしまい域は唇を噛んだ。
この男を耳でも愉しませてやるようなことなど、間違ってもしたくはなかった。
「無理せずに声、出してもいいんですよ?」
そんな此方の思惑を読んだように鮫縞の声がすかさず上から降ってくる。
返事の代わりにいっそう強くその唇を噛み締めた。
傍目に見ればその頑なな仕草こそがますます男の嗜虐性を煽り立てるとも思い至らず。
口の中に鈍い鉄の味が広がる。
執拗に内腿の辺りを撫で回していた鮫縞の指がいきなり域の中心に触れた。
「…!」
そのままやんわりと握り込み、幾度か扱く。
強引な行為とは裏腹にその仕草は優しくまるで何かの情が通っているようにすら感じられた。
「…っ、ふ、…っ」
「あれえ?」
可笑しくて堪らない、といった風情で鮫縞の笑う声がした。
「こんな状況でも扱かれて感じちゃってるんですか?域さんもやっぱり男ですね」
言いながら鮫縞の指は更に柔らかな刺激を与えて蠢く。
行為で快楽を与え、言葉で羞恥を与える。その方が相手を追い詰めるには効果的だと、知っている。
忽ちのうちに域の中心が硬さと熱を帯びてきた。
頬は上気し、目が潤み、吐息は乱れる。
それでも決して嬌声を零すまいと堪える姿は恐ろしく煽情的なのに違いなかった。
「もうそろそろかなァ」
呟きが聞こえ域を包み込む指の動きが突然激しくなる。容赦の無い快楽の波が域を襲った。
唇は理性で抑えられても、本能はもう限界だった。
「…っうっ…!」
先端を爪で弄られたのを合図に。
微かな呻き声を伴って域の精が鮫縞の掌へと吐き出される。
「ッ、は…はァ、ぁ…あ」
「あーあ」
がっかりしたような白々しい声が頭上から降り注ぐ。
「もう出しちゃったんですか?」
乱れた呼吸を整えるのに精一杯で、その音ははっきりと頭に入ってはこない。
脳も神経も熱に侵されるままどうにかなってしまいそうだった。
「汚れちゃったじゃないですか。ほらこんなに」
言葉と共に背後から前髪を掴まれ引かれ、強引に顔を上げさせられる。
まだ少し焦点のぼやけた視界に、ぬっと長い指が差し出された。
域の放った白濁に濡れたその指と掌を見せつけるようにして鮫縞は続けた。
「舐めて綺麗にして下さいよ」
耳に飛び込んできた信じられない言葉に域の黒目がちな瞳が大きく見開かれる。
「ほら、こうやって」
息を整えるために半開きになったままの唇へぐいと指が捻じ込まれた。
「ふっ…ぐ」
その臭いと味に顔をしかめる暇も無く、鮫縞の指はその数を増やし無造作に域の咥内を犯していく。
二本の指で舌を捉えて弄び、無理矢理外へ引き摺り出してはまた押し込む。
その乱暴な仕草が繰り返される毎に域の唇や頬にもどろりとした液体の感触がこびりつく。
「んん、む…っう、ん、んんん…」
「下手糞ですね」
鮫縞が喉の奥から絞り出すようにくくくっと笑った。
「もう少しちゃんと、舌、使って下さいよ」
ほとんど抵抗を見せなくなった域に気を良くしたのか、いたぶることに飽きたのか、傍若無人な指は動きを止める。
ずるりと咥内から退かせた指を鮫縞はあらためて域の目の前にほら、と示した。
黙って舌を突き出し誘うと、蛇の如くにうねる指が再び咥内へ侵入する。
生温かい舌と粘膜でその人差し指を丁寧にねぶる。口の端から唾液が零れ、顎の下のクッションを濡らした。
「…その調子だ。イイですよ、域さん…」
気を緩めたらしい鮫縞の髪を掴む力も少しばかり緩んだ、その時。
「痛ッ…!」
鮫縞が勢いよく指を引いた。
域の咥内に先程とは異なる鉄の味がじわりと満ちた。
「この野郎、噛みやがったな!」
「ッ、」
髪を掴んでいた腕で、叩きつけるように頭を投げ出される。
他に反抗する術を思いつかなかった。…情けない。無意識のうちに口元に自嘲の笑みが浮かぶ。
それがますます鮫縞の気に障ったらしい。
無言でジッパーを下ろす音が聞こえた。続いて、布の擦れる音が。
次の瞬間硬く張り詰めた肉の塊を腿に押し当てられ息を飲んだ。それが何か、見ずともわかる。
「…こっちは噛まれちゃ堪りませんからね。下の口だけにしときますよ」
淡々と紡いだ言葉と同時に鮫縞は浮かせた域の双丘を掴み、一息に己の滾った欲望を突き入れた。
「!!ッ、ああ、あああ…ッ…!」
何の準備も無く体を貫かれる衝撃には流石に堪え切れず域の口から苦痛の声が迸る。
「ちッ、やっぱりきついな」
根元まで埋め込んだ鮫縞が舌打ちをし、乱暴に抜き挿しを始めた。
純白のクッションの表面にぽたりぽたりと紅い液体が滴り落ちる。
いっそ気を失ってしまえればどんなにか楽だろうとさえ思えた。
しかし過去、苦痛に慣らされた体は痛みを感じはしても簡単に意識を手放すことを許してはくれなかった。
寧ろ痛みの為に頭は冴え始め、感覚は研ぎ澄まされていく。
「ア、う…ぅッん…んっん」
ぬるりとした鮮血が潤滑油の役目を果たし、徐々に鮫縞の腰の動きが滑らかになるのを繋がった部分で感じ域は喘いだ。
無情な抽挿はぐちゅぐちゅという淫らな水音を伴いますます激しさを増す。
その音に耳の奥まで犯されていくようだった。最早声を殺すことも儘ならなかった。
「ん…?」
無言で腰を動かしていた男の動きがぴたりと止まった。
「…これはこれは…」
その声は嘲笑の色を帯びていた。すっかり機嫌が直った体で笑いながら鮫縞は域に話しかける。
「…域さんも澄ました顔して結構好きものなんですねえ」
「何ッ…の話、」
「だって、ほら」
鮫縞が再び域の中心に手を遣る。
一度達した後、触れられもしなかった其処は先程の硬さを取り戻すとまでいかずとも確かに反応を見せていた。
「こんな目に遭わされて興奮してるってことは痛くされるのがよっぽどお好きなのか、もしくは」
鮫縞はそこまで言い、その続きをこの男には珍しく言い淀んだ。
「――あれ、もしかして域さん…こっちの経験がお有り、ですか?」
「…っ」
沈黙は、雄弁にも勝る肯定。それを勘良く察したのか、鮫縞は心底愉快そうに声を上げて笑い出す。
「これはいい!お相手は誰です?大紋社長ですか?久末大臣?
そういえば同期や部下からも随分と人気がお有りのようでしたね……ああそれともまさか噂のシベリア時代に」
「言うな…ッ!」
消耗し切った表情と姿態を晒しそれでも尚、鋭く飛んだ制止の声に鮫縞は一瞬驚いたようだった。
が、すぐに元の笑みを浮かべ体を折り曲げて、男は自らが陵辱している相手の顔を真横からしかと覗き込む。
「いけませんねえ。他人様に物を頼む時はそうじゃないでしょう」
「…!」
「ほら、お願いしてみて下さい?」
でないと詮索好きの血がもっと騒いじゃうかもしれません、そう続けられ域は唇を噛んだ。
知られても何ら構わなかった。だがそれ以前に、今はこれ以上あの部分をこの男に抉られたくは無かった。
「…のむ」
「聞こえませんよ」
「それ以上は言わないでくれ、頼む…っ」
にたあっと鮫縞の口角が吊り上がり、瞳が細められる。
きっとこの加虐者の胸中は気に食わない相手を遂に屈服させたという高揚感と優越感で満ち満ちているのだろう。
「もう一声」
「っ」
「お願いします、でしょう?域さん」
酷く間近で吐息が触れ合う。好いた同士の甘いそれとは真逆の淀んだ熱を孕んで。
その残酷な言葉をなぞり、途切れ途切れに被虐者の唇が音を紡いだ。
「お…ねがい、しま、す」
それを聞いた鮫縞は満足気に身を起こした。
「まあね、あなたのお相手が誰だろうとどうでもいいんですよ、本当はね。
――代わりに珍しい台詞が聞けたからよしとしておきましょう」
そう言っては愉し気にくくっと笑う。
「今は今で、楽しみましょうよ」
再開の合図をするかの如くにパンッと音を立てて白い肌を打ち据え、鮫縞の腰が律動を始める。
確かに覚えのある屈辱と法悦とが域の心身を焦がしてゆく。
繋がった男の動きが加速するにつれ、無意識のうちに自らも腰を揺らめかせ焦れたように喘ぐ。
「ん…ひ、あ、アあああ、あっあ…ッ」
手首に食い込む戒めと肉を裂かれる苦痛に悶えながらも、それを快感だと認識している己が何処かに居る。
何よりも興奮したのはその事実―――だったのかもしれない。
体内に感じる男の灼熱が一際質量を増して膨らむ。
そう意識した次の瞬間、その熱が弾けた。
それに対して僅かに遅れ。
域の脳裏にも火花が弾け飛び、その意識は今度こそ、暗く寒く濁った過去の。
泥闇の中へと、堕ちていった。
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. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < 人間分不相応なことをしてはいけないと実感しました
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < ネタ拝借した姐さん方㌧でした・花輪君は出せなくてすいませんw
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、< お粗末ながらお読み下さった方ありがとうございましたー
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
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| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
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|_____レ
>>292 支援ありがとうございました!…多分w
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