エスコン5 チョブレ
更新日: 2011-04-25 (月) 14:54:48
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| | | | ∧_∧ ヒトリデコソーリミルヨ
| | | | ピッ (・∀・ )
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場所お借りします。
エスコン05 チョ×ブレ妄想です。
ブービーが想像以上に天然です。
内部事情は分からないので捏造ありですorz
ほのぼのエロなしです。
それで良ければ見てやって下さいませ。ドゾー
ユーク軍の大規模な強襲揚陸部隊、そして何より最大級の脅威であったシンファクシを沈め、サンド島はユークの手に堕ちる事から免れた。
しかしそれでも、サンド島へのダメージはそれ相応のものが残ったのは言うまでも無い。皆が皆、復旧作業に追われていた。
そんな中、皆出払ってしまって人気の無い昼下がりの宿舎を、1人の青年がトレイを持って歩いて行く。
とあるドアの前で立ち止まり控えめにノックを鳴らせば、中から覇気の無い声が聞こえて来た。
「おーぅ、誰だぁ?入っていいぜ」
その返事にドアを開ければ、ベッドに酷くつまらなそうに寝転がる、1人の男の姿があった。
室内に入って来た青年を見て、微かに目を見開く。
「よぉ、ブービーじゃねぇか!どうしたんだよ」
「…見て分かるだろ?チョッパーのお見舞いさ」
そう言って青年…ブービー、もといブレイズは、手に持ったトレイを示してみせた。
チョッパーが体調不良で倒れたのは、サンド島防衛が終わってすぐの事だった。
戦いに継ぐ戦い、そして最大の猛威シンファクシを実質4機で倒さねばならなかった重圧と疲労が、ここに来てどうやら一気に噴出したらしい。
最も、祝勝パーティー終了までは元気だった所が、彼らしいと言えば彼らしい所でもあったが…。
「全く、情けないったらありゃしないぜ。あの位で俺がぶっ倒れちまうとはよぅ」
「仕方ないさ。誰にだって調子の悪い時はある。たまたま今回それが、俺達の中ではチョッパーだったってだけさ」
「ケッ、具合が悪いのも持ち回り制ですってか?カンベンして欲しいぜ」
「…あんまりいらつくと、また熱が上がるぞ」
「へいへい、隊長の言うとおり大人しくしてますよ」
モノの言い方こそ威勢は良いが、ベッドに収まるその姿は、ぐったりという擬音がまさにぴったり来る状態だった。
そしてそんな自分のコンディションにやきもきせずには居られないチョッパーの心情も、付き合いの長いブレイズには手に取るように分かる。
そして、分かっていたからこそ思う。
(やっぱり…アレは、精神的に相当きたみたいだな)
疲労よりももっと大きい度合いで、チョッパーを弱らせたのが…
彼自身の心である、という事を。
隊員の中でも人一倍人情や思いやりを持つ(そしてそれがたまに度が過ぎて、うざったがられる事もあるのだが)彼だからこそ、ハイエルラークのひよっ子達が目の前でシンファクシに喰われて行く姿を見て何も思わない訳が無い。
何も出来ずに見ている事しか出来なかった、酷く無力な自分達。
そして短い間ながらも、出会ったひよっ子達を可愛がっていたチョッパーの心情がどうであったかなど、想像するまでもない。
だから…せめて、こんな時位は少しの時間でも側にいてやりたいと思った。
それが例え、傷の舐めあいだと揶揄されようとも。
そんな事を考えながらも、ブレイズは持ってきたトレイから、一番大きな器を手に取る。
「昼飯、食べてないんだろ?作ってきてやったから」
ブレイズの言葉に、僅かに身体を起こす。
「おっ!?気が利くなぁ隊長」
言って、その手にある器を覗き込んだ。
「これ…なんだ?」
「あぁ、チョッパーには馴染みが薄いかもな。
『おかゆ』って言って…そうだな、こっちでいうオートミールみたいなものだよ」
「っていうと、具合の悪い奴に定番の、って事だな?」
「そう言う事。口に合うかどうかは分からないけど…とりあえず食べてみてくれるか?」
そう言いながら器を渡されると、初めは不思議そうに一匙分を口に含んだが、すぐに表情を変える。
「へぇ、なかなか上手いな!サムライ風オートミールってのも。
正直甘いのかと思って食ったから初めは驚いたが…うん、これはこれで美味い」
その言葉に、ブレイズの顔が綻ぶ。
味付けを、オーシア圏の人間にも馴染みのあるコンソメベースにしてみたのだが…当たりだった様だ。
「病人なんだから、無理して全部食べなくてもいいんだぞ?」
「何言ってんだブービー?
美味いと思ったもんを、わざわざ残す奴なんているのかよ?」
その言葉にブレイズは苦笑いを浮かべ、チョッパーの食事が終わるのを待つ。
「あ~ぁ、これでカワイ子ちゃんが“あ~ん”なんてしてくれたらサイコーなんだけどな」
ついでに口移しで薬なんか飲ませてくれたら昇天するぜ、という言葉を出しかけてすんでの所で飲み込む。
「…だったら、ナガセに頼むか?」
「ブービー、そんな事を頼んだら俺はあのお姉ちゃんにマジでぶん殴られるぞ」
「じゃあ、後は俺とグリム位しかいないな。
なんなら今、俺がやってやろうか?」
少しばかり悪戯な笑みを浮かべ、冗談で言ったつもりだったのだが。
目の前の男が、一瞬固まった。
「ん…?どうしたチョッパー?」
「あ…ああいや、なんでもね」
もしかして冗談がスベったのか?とあさっての方向で考えるブレイズとは裏腹に、チョッパーは先程の自分のイメージが脳裏で鮮やかに自分とブレイズとで再現された事に酷くうろたえていた。
照れ隠し同然で、おかゆを大目に口に放り込みながら思った事は。
(やば…ちょっとだけ、シャレになんないかも)
そうこうして居る内にチョッパーの食事は終わり、気が付けば「食べられるなら」と控えに添えたデザートまで綺麗に平らげていた。
「この様子だと、すぐに元気になりそうだな」
「当ったり前よ。オイラがこんな所で何日もくすぶっていられるかい」
「そうか。それなら良いが…」
それは、突然の事だった。
ブレイズが椅子から立ち上がったと思ったら、自分の額に彼のそこをぴたりとくっつけたのだ。
あまりの事に唖然として、チョッパーはどうする事も出来なかった。
ブレイズの顔が数センチ、いや数ミリの距離で今、まさにそこにあった。
普段は気にも留めなかったが、こいつって睫毛長くて鼻筋も通っているんだな、とそんな事ばかりを考えてしまう。
(ちょ…何考えてんだ、俺!!)
1人心の中でドキマギするチョッパーの事など露ほども知らずに、しばらくしてブレイズは額を離す。
「まだ…熱があるみたいだな。一応熱さましも持ってきたから、飲んで置いた方がいい。ほら」
そう言って錠剤と水の入ったコップをチョッパーに手渡す。
「お、おぅ…ありがとよ」
「…?どうした?」
少し様子のおかしいチョッパーに気付いて、声をかける。
「アハ、アハハ…なんでもねぇんだ、うん!」
「…何かあるんだったら、遠慮せずに言ってくれて良いんだぞ?」
そう言って覗きこんでくるブレイズの顔のせいで、更にチョッパーの焦りが増した。
「いや、だから何でもねぇって!」
その言葉に不思議そうな瞳を向けるが、無理に聞き出す事も出来ないだろうと判断するブレイズ。
「そうか?それなら別に良いんだ。
じゃぁ、俺もそろそろ復旧作業に戻るよ」
「あぁ、了解。昼飯と薬、ありがとな」
「いいって。とにかく…色々、無理しないでくれ。これは隊長命令、な」
「わかってるって」
「…それじゃ。下手にまたイライラして熱上げたりするなよ」
そう言って、空の器を載せたトレイを持ち、ドアを閉める際に、小さく笑ってチョッパーに釘を刺した。
また1人きりになった部屋で、乱暴にベッドに寝転がる。
さっきの事が思い出されて、顔に僅かに血が上ってきた。
(全く…次に熱が上がったら、ブービーのせいだからな)
そして…後日、今度はブレイズが倒れてしまったのは、また別の話。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
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