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野球 年下×年上

里予9(ナマ)
同ポジの年下×年上
のはずが限りなくオリジナルに近くなりました…
携帯から失礼します

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

ああ、腹立たしい。

「元気?」

呼んでもないのにどかどかと家に上がり込んだ彼は、当たり前のようにソファに座る。
どうせまた己の欲求の為に来たのだろう。分かっていて、どうしていつも追い返せないのか。こんなヤツに愛なんて抱いた自分が腹立たしい。
だいたいこいつは去年結婚したばかり。僕なんて要らない存在だろうに、早く捨ててほしい。
――拒む一方で、行為の最中に囁かれる甘いことばに酔ってしまいたいと、密かに思う自分も腹立たしい。

「何の用。」

「分かってるくせに。」

「………やだ。」

帰ってくれ、と腕を掴むとその手ごと引き寄せられ、ソファに押し倒された。

「ええやん。どうせお互い割り切った仲やろ?」

首筋を這う舌に、漏れそうになる声を堪える。
そう思うならいっそ捨ててくれ、叫びたいのを抑え、彼の舌から逃れようと身をよじる。

「じっとしといてよ。」

「やだ……っ帰れっ…」

「とか言うて、いっつも最後は悦んでんねんな?」

「……違…っ」

なにが違うの、と彼は話し続ける。
「嫌ちゃうやろ、気持ちよくなれんのに。」
冷たい瞳に僕が写った。

「さっき『割り切った仲』言うたけど。アンタは俺に本気になってるって、気づいてないわけないやろ?」

「…………!」

くくっ、と喉の奥でいかにもおかしいと言うように笑う。
「こういうときくらい、『好き』って言うたるやん。」

やから、今まで抱かれてたんやろ?
見透かされた心のその部分を、瞳と同じくらい冷たいことばがえぐる。
服の裾から侵入する大きな手に体が反応した。
ほら、と面白そうな彼の笑みをもう見たくなくて、ぎゅっと目を閉じる。

嫌いだと言ってしまえたらいいのに。殴りつけてしまえたらいいのに。今日もまた自分に嘘をついて彼にもてあそばれる。全部、全部腹立たしい。

お目汚しすみませんでしたm(_ _)m
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


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