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眼鏡越しの君

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の者です。
嫉妬眼鏡の続編出来ましたので、数レスお借りします。
・夏戦争でカズケン前提の佐久間×健二。
・カズケン前提ですがカズマが空気です。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

あれから健二と佐久間は微妙に気まずい。健二と佐久間が、というより健二がだが。
佐久間とは新学期に入ってからも放課後はいつものように部室で過ごしている。
健二は何事もなかったように振舞う佐久間が、ちょっと恨めしい。
(こんなに俺が悩んでるのに。)
ぼんやりと歩いていたら部室の前にたどり着いた。
(やば、引き返そうかな)
最近健二は極力部室を避けていた。そうでもしないと、息苦しくて胸が潰れそうになる。
扉の前でどうしようか考えていたら、部室のドアが開いた。
「あ、健二。何でそんなとこ突っ立ってるんだよ。」
「あ・・・ううん。考え事。」
「あっそ、じゃあ入れよ。」
佐久間に促される。断るのも不自然な気がして健二はされるがままに部室に入った。

そしていつもの椅子に座る。
「そうだ、健二。」
「・・・・・・。」
「健二?」
「・・・・・・。」
「おい、健二ってば。」
「・・・ぁ!あ、うん。ごめん何か話してた?」
普段からぼんやりとしがちな健二だが、そのことを差し引いても今の健二はひどくぼんやりとしていた。
「まったく、ちゃんと寝てるのかよ?」
「寝てる寝てる。今日はちょっとテスト疲れがでただけだって。」
嘘だ。あの日から毎晩なかなか寝つけずにいる。
寝つけないどころか、何をしても頭に入らないし上手くいかない。
「・・・そうか?まあそれならいいけどさ。それでさ、健二の仮アバターちゃんと使えるようにしたから。もう仮じゃないから普通どおりにOZのサービスも使える。感謝しろよな。」
「あ、うん。ありがと。」
いつもどおりに会話をしようとしても、やはり上手くいかない。目をあわせられずに佐久間の膝ばかり見つめて話をしてしまう。
そんな健二の様子を佐久間は見逃しているわけではなかった。
(やっぱりな)
思ったとおり、とでも言いたげに健二を見る。

「なあ健二。お前やっぱり最近変。」
「・・・・・・・。佐久間のせいじゃん。」
(きた)
「なんで俺?」
佐久間はここにきて尚、平静を装う。
「っ!だから、佐久間があんなことするからだってば。」
「あんなことって?」
佐久間はわざとらしくとぼける。最後まで言わせるつもりだ。
「だから・・・だから・・・佐久間が・・・。」
「俺が?」
「佐久間が佳主馬くんに健二は俺のものだーとか言ったり・・・。」
「言ったり?」
「・・・き・・・す・・・・・・とかしたじゃん。」
最後のほうは本当に蚊の鳴くような声だった。
うつむいていた健二だが、佐久間が何も言わないのでおそるおそる視線を上に向けると佐久間は・・・笑っていた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
嫉妬眼鏡の続き前編はここまでとなります。
後編もどうぞよろしくお願いします!


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