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ジャパン ミック→デビッド 「vamp」

生注意

えげれすのバンドな日本(要英訳)
眉毛ない四弦→永遠のモラトリアム青年唄

懐メロスレで興味を持って調べたら、四弦は唄をガン見するくせに
「唄はステージで僕をいつも見てるんだ。不安なんだろうね(意訳)」

なんか変な汁が出ました

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

窓の外では小鳥が囀り、俺はソファに膝を抱えながら、
昨日のあのバカげた夜を引きずっている。
ツアー中の朝はいつもこんな具合だ。頭が痛い。目が疼く。
右手で目元を覆いながら、チラチラとあの紅い口紅を思い出している。
長い前髪の隙間から挑発する唇。彼は自分の魅力をよく知っている。
鏡の前で作り上げられたナルシシズムの権化。絶世の妖婦。
ステージの真ん中でスポットライトを一身に浴び、伸ばされる欲望の触手を挑発する。
与えるつもりもないのに、身を投げ出す振りでからかっている。
それを後ろで見ながら、俺はファン達に同情する。
無駄だよ。そいつは欲しがられる自分にしか興味がないんだ。

あの頃はまだ良かった。
教室の後ろから、クラス一のお調子者の俺をただ見ているだけの頃は。
それがどうだ。
あの物静かな引っ込み思案に、今じゃこっちが振り回されてる。
板の上であんな風に不安げに、確かめるようにこっちを見てたくせに、
ライブが終わるや否や、むりやり投げ込まれたベッドで散々罵られた。
自分から誘うくせに、出美ッドはいつもオレを悪者にする。
抵抗するオレに跨り、不遜な目で、人形のような顔で、
確実に放送出来ないワーキングクラス特有の汚い言葉を吐く。
そしてそのすぐあとで甘ったるい声で、心無い言葉を囁く。
「美っ句は本当に僕のことが好きだね」
ふざけるな。自惚れも大概にしろ。そう吠える前に唇を塞がれた。
笑いながら腰を振り、俺の身体で自慰をして。散々欲望を吐き出し、
満足した美しい人形は、満ち足りた顔で世界を切り離すように眠った。

部屋に俺を一人残して。

紅茶をぼんやり飲んでいたら、マネージャーが電話を取り次いだ。
日本から?そうか、取材があったからこんな時間に起きたんだっけ。

――ハァイ、見っ句!
こちらは日本のプレスです。
今時間は大丈夫かしら?まだ眠い?
「やあ久し振り。ちょっと早いけど大丈夫だよ」
――あら。朝から電話インタビューを受けてくださってとても光栄よ。
「こちらこそ」
――では早速お話を訊かせてくださいね。
今回あなた達は三枚目のアルバムを出すということで、
我々としても、色々と突っ込んだお話を伺いたいと思っています。
「はは、怖いな。お手柔らかに頼むよ」

朗らかな声で、地球の裏側からのインタビューは進む。
込められた意図、今後の展望。予定されたスケジュール。
予定調和。素晴らしいね。これぞ生真面目な日本人。
でも時々彼ら日本人はどうしてこうも、怯えた振りで強かに、
コロコロと少女のように笑いながら、恐ろしい核心に触れるんだろうか。

――ねぇ、見っ句。最後に一つ良いかしら。
「ああ、どうぞ」
――あなたと出美ッドのことなんだけど。
「……あいつがなに?」
――怒らないで聴いてちょうだい。
やはりファンの間では、あなた達二人の繋がりという物が、
とてもバンドにとって大きいように思えます。
特にあなたは、演奏中じっと出美ッドをじっと見る癖があるわね。
「そうかな。気のせいだよ」
――あら、こちらのファンの間では専らの噂よ?
「参ったなぁ。そんなに彼を見ているつもりはないよ」
――そうかしら?でも出美ッドはファンを挑発するのに忙しそうでしょ。
どうやって意思の疎通を……

「いや、いつも彼は僕のことを見ていたよ。
ステージの上でも、あの騒がしい教室の片隅でもね」

そう強がるのが精一杯だった。
インタビュアーは電話の向こうで、またコロコロと笑った。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

四弦は解散後組んだ相手から
「結局日本がやりたいだけじゃん」
とか言われていて狂おしい


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