殿×軍師
更新日: 2011-05-02 (月) 17:47:12
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| __________ | どうやら 三/国/志/らしいですよ。
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もう月も高く空に上がり、小さく白い光を放っている時刻。
ある部屋から大きな物音が聞こえた。
ちょうど、一杯引っかけて自室に戻ろうとしていた自分は、何事が起こったのかと思い、その部屋に足を向けた。
物音が聞こえた部屋で足を止める。
カクカの部屋だ。
中で何が起こっているのだろうか。
族でも入ったのだろうか。
あの男、口は達者で頭は切れるが、力はからっきしだ。
身体も弱いし。
中で何かが起こっているのなら、あの生意気な軍師を助けてやらねば、と思いその部屋に入ろうとすると。
「私はそのようなことのために殿に仕えているのではありません!」
バターン!と音を立てて目の前で扉が開いた。
目の前にいたのだから当然顔面に激突した。
流石に痛い。
顔を押さえてカクカを見ると、ヤツは赤い顔をして胸元を押さえて、目の前の俺をジロリと睨むとドスドスと廊下を走っていった。
去り際に「貴方の親戚でしょう。どうにかしてください」と小さく吐き捨てるように呟いた。
・・・確かに俺の親戚ではあるが。
それ以前に殿だろう。
部下の自分に何が出来るというのか。
俺は顔をさすりながら郭嘉の部屋を覗いてみると、寝具の上に胡座をかいて殿が憮然とした表情で座っていた。
「・・・何をしておいでですかな」
「なんだ、惇。覗きとは趣味がいい」
「あいにく好きで覗いたわけでは無いんですがね」
「まあ、気にするな」
気にするなと言われても。
親戚だから何とかしろといわれたし。
どうでもいいが、と思いつつも、頭を掻きながら殿に忠告申し上げた。
あのひねくれものを怒らせたままにしておくと、多分色々と面倒くさそうだし。
「何をなさったんですか」
「ちょっと夜伽に付き合えといっただけなのだがな」
「・・・カクカは男だと思っておりましたが」
「奇遇だな、儂も男だと思っていたのだ」
「・・・」
むっつりと黙り込む自分を見て、殿は苦笑いをしながら言った。
「男でも女でも、好きなものは仕方あるまい。そう思ったから告白などしてみたのだが」
「・・・寝具の上で、ですか?」
「うむ。ちょっと順番が逆になったかも知れないが」
・・・絶対いきなり押し倒したんだ、これは。
「・・・どうするんですか。カクカ怒って戻ってきませんよ」
頭を抱えて溜息をつくと、殿は唇の端を上げて笑った。
「なに、気にするな。カクカの部屋は此処なのだから、いつかは戻って来るであろう」
気楽なこと言う殿に、俺は溜息混じりに呟いてやった。
「誰か他の男の部屋に泊まってくるんじゃないですか?」
当たり前の可能性を口にすると、殿は見る見るウチに不機嫌そうな表情に変わっていった。
・・・もしかして、その可能性を考えていなかったのだろうか。
「・・・そうなったら泊めた相手を厳罰に処さなければなるまいな」
「いや、それだけで厳罰って」
「それだけ、じゃないだろう!儂のカクカと一晩を共にするとは!」
「つーかまだ殿のモノになって無いじゃないですか」
「探しに行くぞ!付いてこい!」
「ええええー、一人で行ってくださいよー」
「うるさい!君主の命が聞けんのかー!」
「なんてワガママな・・・」
ああ・・・こんなことなら物音なんか気にせずにさっさと部屋に戻っておけば良かった・・・。
そして次の日、全員が寝不足の中(真夜中に叩き起こされたんだから当たり前だ)殿だけが懲りずに、カクカにちょっかいを出していた。
・・・何でよりによってひねくれもの同士がくっつくのだろう・・・。
少しは周りの迷惑を考えて欲しいものだ・・・。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ はい、おしまい。
| | | | ピッ (・∀・ ) ポチっとな。
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