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仮面ライダー555 草加×拓海

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 | __________  | イ反面ライ夕”ーゴゴゴの草カロ×拓海、初投稿だって。長いわりにエロくないらしい。
 | |                | | 「良人」は「おっと」って読むんだって。あ、ちなみに俺は3原って言うんだ。
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ある日降ってわいた考えを書き綴りました。
直前まで某文豪の小説を読んでいたので文体がモロ影響されてます。
後半ちょっと失速・・・。

あー、文中で草カロが生き返ったうんぬんっていう話は、某遊園地の英雄ショーの設定です・・・。
「犬井」よりは「拓海」の方がよかったかなー。

草カロ政人には生まれつき父親が無かった。
彼の唯一の肉親は彼の母親であった。
ゆえに彼は自らが父親にならねばならないと決意した。
母は彼の母であり姉であり妹であり恋人であった。
そして彼自身は父親であり息子であり恋人であった。
彼の世界には彼と母しか居なかった。
彼はそれで幸せであった。
そして彼が母と舟遊びをしに川へ行ったのは彼がまだ幼い頃であった。
そこで彼等は遊んだ。しかし舟は転覆した。
彼等二人は流された。彼は母に手を伸ばした。
母は彼を守ってくれる唯一の存在だからである。
しかし母は彼の手を振り払った。
次に彼が目覚めたとき彼は独りであった。彼は泣いた。
そして彼は流星塾に入った。
上に述べたように彼は母以外に家族を持たなかったからである。
そこで彼は父を見つけた。
ゆえに彼は最早父である必要がなくなった。
彼は一個の少年になった。
しかしその父は母とは違って彼一人の父ではなかった。
父は流星塾生皆の父であった。
彼は父の愛を独占できなかった。
そして彼は母を喪った悲しみから生きる気を半ば無くしていた。
彼の級友は彼を虐げたが彼は抗わなかった。
彼には最早母親がいなかったからである。
しかし彼はそこで母親を見つけた。曽野田麻里である。
曽野田麻里は彼より5歳年下であったが彼を苦境から救ってくれた。
彼は彼女のうちに母親を見出した。
そして彼は曽野田麻里の良人となる事を決意した。
しかしその時の彼には不可能な事であった。
彼にはまだ力が無かった。

そうして彼は成長して流星塾を離れた。
彼は曽野田麻里の良人となるためならいかなる努力も惜しまなかった。
そして汚い手をも惜しまなかった。
人望を集めるために裏では他人を蹴落とした。
全ては曽野田麻里の良人となるためである。
「俺の母となる女性の良人となるためには、彼女を守れる強い男性にならなければいけない」
彼は今一度父親になる努力をしていた。
しかしいかに彼が曽野田麻里を崇拝していようとも何年も前の事である。
ややもすれば記憶は薄れがちになった。
そんな時彼は懐から幼い曽野田麻里の肖像を取り出し「彼女は幼い俺を守ってくれた。ならば成長した俺は彼女を守るのだ」と自分に言い聞かせた。
しかし彼は曽野田麻里と再び会う機会を持たなかった。
機会は期せずして巡ってきた。流星塾生の同窓会である。
「今こそ俺に機会が巡ってきた」彼は喜び勇んで出かけた。
しかしそこは悪夢に変わった。
彼も麻里も全ての流星塾生は何者かに殺された。
そして彼が再び目を覚ましたとき、彼はスマァトブレーン社のベッドの上にいた。彼は密かに逃げた。
後日流星塾生に再会したが彼等は記憶を操作され草カロ政人は同窓会にいなかったと思っていた。
彼は麻里と自分を殺したスマァトブレーンに対する復讐を誓ったが彼には力が無かった。
彼は再び大学に通った。しかし一年後、曽野田麻里が彼を訪ねてきた。
そして彼はΧザのベルトを手に入れた。
そして彼はイ反面ライ夕"―Χザになった。
そして彼は曽野田麻里と同居することになった。
これは願ってもいなかったことである。
しかし他に同居人が二人いた。
第一は菊地慶太郎、家主である。
この男は愚直で善良であったので騙すのはたやすいことである。
放って置いてもなんら問題は無かった。
しかし問題は第二の犬井拓海である。
犬井拓海は草カロと同じイ反面ライ夕"―である。

犬井はイ反面ライ夕"―Φズであった。
犬井は草カロよりも先にイ反面ライ夕"―になり、草カロよりも先に麻里たちと同居していた。
ゆえに草カロは犬井拓海を敵視した。「あの男は麻里の良人たる俺の権利を侵している」そして犬井拓海の方も彼を好かなかった。
よって彼は犬井拓海を陥れるのに何の躊躇もなかった。
彼等はお互いいがみ合った。
ある時彼は曽野田麻里に愛を告白した。
しかしそれは麻里によって拒絶された。
それは彼にとって予想だにしていなかった事であった。
彼は麻里にしつこく食い下がった。
そして犬井拓海にそれを仲裁された。
草カロ政人は激怒した。
思わず彼は犬井にお前に俺の何がわかる、麻里は俺の母親になれる唯一の女であると怒鳴った。
その場はそれで終わった。
しかし次の日から彼は犬井拓海の態度が変わったのを感じた。「この男は俺を哀れに感じている」
そしてそれは草加にとって唯一の女性である麻里の母性に対する挑戦であると感じた。
「この男は麻里の神聖な母性を侵そうとしている」彼にとって犬井拓海は「自分の父性を脅かす存在」から「麻里の母性を脅かす存在」に変わった。
それは彼にとってより強大な脅威であった。
彼の父性は麻里の母性無しでは存在し得ないからである。
故に彼は今まで以上に犬井拓海を嫌悪し、憎悪した。
総力を持ってこれを攻撃した。
その過程で彼は騎馬祐二という麻里に好かれている男の存在を知った。
「また俺に敵が増えた」そして騎馬はオノレフェノクであったが草カロは騎馬にあまり興味を持たなかった。
前述したように草カロの麻里の良人たる権利を侵害する男より麻里の母親たる権利を侵害する男の方が重大だからである。
しかし彼は騎馬と犬井が仲を深めようとした時には全力を持ってこれを阻止しようとした。
自分の権利を脅かす騎馬の父性と麻里の権利を脅かす犬井の母性の結合はあってはならぬ事であった。
それは草カロと麻里の結合に対する攻撃であった。
そうしているうちに今まで人間であると思われていた犬井拓海は実はオノレフェノクであると知れた。
彼はますます犬井を憎んだ。「あの男は化け物でありながら麻里の母性を侵害しようとしている」彼は犬井を罵り、殴った。
それを犬井が甘んじて受け入れるので草カロの行為はなお一層助長された。

そうこうしているうちにある日彼は騎馬に首の骨を折られて死んだ。
なぜなら彼はオノレフェノクの王を倒そうとしたからである。
そして彼は灰になった。それで彼は終わった。しかし彼は再び目を開けた。
またもやスマァトブレーンのベッドの上であった。彼は再びこの世に生を受けた。
それは他ならぬオノレフェノクの王の所為であった。
オノレフェノクの王は彼を生き返らせた。
なぜなら彼は王を守るべノレトの持ち主として優秀だからである。
そして彼は一度洗脳された。彼は犬井拓海を殺そうとした。
しかし犬井や3原の声援によって洗脳は解けた。
彼は敵であるオノレフェノクたちに対し自分はお前たちと同じオノレフェノクになってしまったかも知れないが、自分は何をされようとも犬井と同じ人間であると宣言した。
そしてその発言は犬井拓海を喜ばせた。草カロ政人はは自分が変性したのを感じた。
彼は最早犬井拓海を恨んでいなかった。それは彼にはかつて無い事であった。
彼は全てのオノレフェノクを憎んでいたし、彼は今まで何一つ例外を認めたことが無かった。
父親は常に厳格であるべきだからである。しかし彼は父親であることを捨てた。
そして彼は最早曽野田麻里は自分の母親では無いとも気づいていた。
彼が追っていたのは幻想に過ぎなかった。全ては幻であった。麻里は彼の妹になった。
その場はひとまず敵を退け、彼は犬井拓海と共に家に戻った。曽野田麻里と菊地慶太郎の喜びは推して知るべきである。
その晩は祝いの席であった。彼等はしばらく騒いだ後おのおのの部屋に戻った。
しかし草カロは眠れなかった。彼は犬井拓海の部屋の戸を叩いた。
しばらくして犬井から了承の返事があった。彼は犬井の部屋に入った。
彼は犬井の寝台に上がりこみ、犬井を見つめた。
「俺は最早麻里の良人でも無ければ麻里の父でもない。
そして麻里は最早俺の母でもなければ俺の妻でも無い。
ならば犬井拓海は一体何であるか?」
草カロの権利を侵害していた騎馬祐二は草カロを殺したので只の仇になった。
しかし麻里の権利を侵害していた犬井拓海は一体何になるべきであろうか?
この母親である男、慈愛に満ちた化け物、恐るべき天使に対して彼は何をなすべきであるか?

彼と犬井は見つめあった。犬井との見つめあいのうちに彼は獣の睨みあいに似た物と恋人の見つめあいに似たものを感じた。
「犬井拓海は俺の恋人になるべきだ」そんな考えが彼の頭をよぎった、それと同時に彼は自分の内に起こった恐ろしい考えに慄然とした。
彼は慌ててその恐ろしい考えを振り払った。しかしその考えは彼を去らなかった。
彼は再び犬井を見つめた。それは恐ろしい瞬間であった。暫く二人の見つめ合いは続いた。
やがて草カロは犬井の顎を両手で掴むと顔を寄せた。犬井は大山猫が獅子の爪を甘受するが如くじっとしていた。
二人は息のかかる距離で見つめ合った。草カロは更に顔を寄せた。両者の唇は触れた。
微かに犬井は身じろぎした。草カロは一旦顔を離し、再び口を付けた。犬井は何も言わなかった。
そして草カロ政人は犬井の服に手をかけたが前述したように犬井はただじっとしていた。
一体犬井拓海は何を考えているのであろうか?彼は草カロ政人が嫌いではなかった。
むしろ好ましく思っていたし、自分にはできぬことをする草カロを羨ましくも思っていた。
しかし彼は草カロ政人は彼を嫌っていると思っていたので草カロの変性に驚きもしたが好ましく思った。
しかし今草カロがしようとしている行為についてはどうであろうか。
一方では驚いたが「草カロはそういう男かもしれない」とは常々思っていたのでまた一方では驚かなかった。
しかしこのまま草カロに行為を進めさせてしまっても良いのだろうか?彼は考えた。
草カロが今から行おうとしているのは草カロが拓海を抱くつまりは拓海を貫くという行為であろう事は容易に察せられた。
少々気質が変わったとはいえ草カロの支配的で暴力的で厳格で加害は好むが被害は好まぬという面はあまり変わることが無かった。
そんな彼が下になるだの相互手淫だのそんな事を好むようには思えなかったからである。
犬井拓海は考えた。「俺が今ここで拒絶したら草カロは傷つくだろうな」と。
また、「俺は別に上でも下でもどっちでもいい」とも思った。自分は寛容であるし被害には慣れている、と彼は考えた。
また、例え彼が草カロに「俺を貫いてくれ」と頼まれたとしても彼はそれを拒絶したであろう。
彼は加害を好まないし、なんだか不潔そうな感じもしたからである。
そう彼は考えたので草カロ政人のなすがままにして置いた。

草カロは自らの行いに全く迷いが無かった訳ではないし、また犬井にとってはその行為自体が苦痛を伴うものであった。
セックスとは一体何であろうか?それは必ずしも愛によってなされる物ではない。
そして今の草カロと犬井も今自分たちが行っている事が愛に基づくものであるとは思わなかった。
しかしながら二人の間に愛が無いと言えばそれは嘘である。愛ではないがそれに相当する何がしかを感じてはいた。
それは二人にとって悪夢のようでありまたこの上なく素晴らしい事である様にも思えた。
長いようで短い行為が終わると、草カロ政人はしばらく犬井を見下ろして考え込んでいたが、余韻も早々に服を着て部屋を出た。
犬井拓海は何か言いたそうであったが草カロは敢えてそれを無視した。
部屋に戻ると彼は寝台に横になって先ほどのことを思い返していた。
そしてそのまま眠りについた。その日はそれで終わった。

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 | __________  | まぁ、草カロだもんな。
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 | | □ STOP.       | | ――――――v――――――――――
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