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轟轟戦隊ボウケンジャー 映士×蒼太

半生注意!

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )06船体 銀×青

ぼくの体温は下がりやすい。

今だってほら、居眠り中の映二は何も言わないけど、サロンの効き過ぎのクーラーに指先がやられてる。
エヌを押すつもりがエムを押して、全く違う検索結果。
指先の回復を願って、掌でぎゅっと握り、ノートパソコンを囲うようにテーブルに置いた。

するとうつらうつらしていた映二がふと目を覚まして、なにか言いたそうにぼくを見た。
階段を無視して、高い空間から飛び降りると、べたっと勢いよくぼくの右手に触れる。
いや、手を置いた、のかな。

…あたたかい。
眠るために枕として組まれていた指が、解かれたばかりの熱を伝える。
どうしたの、ってきいてみると、冷てえ、だって。寝起きの掠れた声は何故だかぼくの胸をあっためた。

例えば、ふたり留守番中のサロンの扉が開くと、彼の手は散々ぼくに熱を移して引っ込んでしまうのだろう。
そうしてぼくの右手は二度と、エヌとエムを間違うことはなく。
誰も帰ってこなくていいよなんて考えてしまうのはきっと、彼の寝ぼけた体温がぼくには熱すぎたからで。
微熱を、齎してしまったわけで。

まあ、ぼくだけがこんなにも彼を好きだなんて考えたくないだけで。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ ) 何年たっても好きなんだ!


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