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ヘタリア ロシアとエストニア

下手リアの□シアと工ストニアで怖い話?
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

━━こんにちは工ストニアです。
IT大国らしくけっこう頻繁に掲示板を利用するんですが
ある日いつも巡回してるところに行ったら、見慣れないキリル文字。
なんだかちょっとイラッとしちゃって、ほんの軽い気持ちで煽っちゃったんです。
『ここは工ストニアのサイトだぞ。工ストニア語使えこのアル中め』ってね。

そしたら相手の癪に障ったみたいで、思いっきり連投して罵ってくるんですよ。
工ストニア語の完璧な文法でね。やれば出来るじゃないかこいつって思いつつ、その必死さにニヨニヨしてました。
『明日君のところへ行くからね』って。
馬鹿みたいですよね、稚拙にもほどがありますよ。
まぁ荒らしは相手しないのが得策ですし、明日も仕事があったので無視して寝ました。

そうそう、次の日急に仕事内容の変更があって、□シアさんの出張に付き合うことになったんです。
上司の付き添いするのって、気を使いすぎて疲れますよね。
いつもの掲示板で愚痴を書こうと思って、出張先のホテルでパソコンを開きました。

そしたらまた居たんですよ。昨日の荒らしが。
『まだ居たの?』ってレスしたら、
『こんばんは。今日は君のところへ行ったよ』って返事がきました。
なんだこいつって思って『証拠見せてよ』って書き込んだら、そいつは僕の1日の行動を書き始めたんです。
上司について出張行ったことはもちろん、何時の便に乗ったとか、昼食に何を食べたかまで、かなり細かく。

猛烈に気持ち悪くなっちゃって、窓の外見たり、
ドア開けて廊下をキョロキョロしてるとちょうどそこに通りかかった□シアさんが。
「何してるの?」って聞かれて訳を話したら、なにそれって笑われちゃいました。まぁ当たり前ですよね。
でも僕があまりに切羽詰まった顔をしてるんで「そんなに怖いなら今日は僕のトコで寝る?」って言ってくれました。
スパルタでいつもは怖い上司だけど、戦わせたら敵無しって感じの人なので、今回ばかりは有り難かったです。
□シアさんはけっこう体が大きい人で、ダブルルームをとってたので二人でも寝られるんですね。
男二人ですが並んで横になって、一応その日はゆっくり眠れました。

次の日、周りを警戒して行動してたんですが、怪しい人影は見当たりませんでした。
こう見えても僕 軍にいたこともあって、気配とかそういうものには一般人より敏感だと思ってます。
その日の仕事も無事に終わって、
なんだ、昨日のは偶然だったんだきっと。と自分に言い聞かせつつ
僕の手は勝手にパソコンを開けていました。
緊張しながらボタンを押す手が震えます。

信じたくなかったのですが、またあの書き込みがありました。
昨日と同じく、詳しく僕の行動が載ってあります。
襟がよれてたのを上司にこっそり指摘されたとか、そんな至近距離でないと分からないことまで書いてあります。

冗談じゃない!僕は半分パニックになって、
『どこにいるんだ!誰なんだよ!』と書き込みました。
すると『知りたい?今駅にいるから行くよ』って…

こんなときに限って□シアさんは居ません。ダブルルームの広さが今は恐怖です。
思わずベッドに潜ってシーツをかぶって、その中で画面を見ました。
その間にも"彼"は確実に部屋に近づいて来ます。

『今お店の角を曲がったよ』
『ホテルに着いたよー』
『ロビー抜けました』

もうやめてくれ!!!
それでも更新ボタンを押す手が止まりません。

『エレベーター乗ってます』
『君のいる階に着いたよ』
『廊下長いなー』

そしてついに

『 今 君 の 部 屋 の 前 に い る よ 』

同時に、ドアが音を立てて開きました。

「あれ?工ストニア?どうしたのそんなとこで」

「□シアさーん!」

□シアさんでした。ホッとしすぎて、ぶっちゃけ泣いちゃったかもしれません。
抱きつきそうになったんですが、僕のキャラじゃないので止めました。
とりあえずこの人が来たからにはもう安心です。

「ベッドの中でパソコンなんてお行儀悪いね」

「あ、すみません」

「じゃあ、電気消すよー」

「はい、おやすみなさい」

□シアさんも出張で疲れていたらしく、すぐにベッドに潜りこんで来ました。
パソコンを片付けようと思って、その前に1回更新すると

『 今 君 の ベ ッ ド の 中 に い る よ 』

□シアさんが微笑んでいました。隣で、携帯を握って。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


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