ザ・クイズショウ 神山→本間
更新日: 2011-01-12 (水) 00:28:57
・半生注意
・最終回見て煮えたぎった情熱に任せて書いた。後悔はしていない
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
自分が彼と対峙することになるなんて、二ヶ月前までは思ってもみなかった。
記憶も何もかもを失って真っ白になった自分を、理想の司会者に作り上げた人物。
この白い部屋に唯一訪れる黒。この二年間もの間自分を導いてきた支配者だった彼と、
今自分は、初めて自分自身の意思で向かい合っている。
「時間だ」
この二年間、ずっと待ち続けていたのと同じその一言。
週に一度だけ、まだこの人に必要とされているんだ、と確認できるその言葉。
「行こうか、最後のザ・杭図章へ」
あなたが俺をスポットライトの当たるステージに立ち続けさせたのは、俺の罪を暴き、
今までふたりで必死に築き上げてきたはずの、俺にとっての唯一の居場所で、
罪を懺悔させ、公衆の面前で俺からすべてを奪うつもりだったからなのか。
切れ切れに、痛みを伴っては蘇る記憶に怯える俺を抱きしめてくれたのも、
居場所を与えてくれたのも、そこでMC上山という人格をプロデュースして生きていく術を与えてくれたのも、
すべては今日のこの日、復讐のためだけだったんだろうか。
「…」
斜め前、いつものように淀みなく歩を進める彼を見上げる。
彼は薬を持っているのだという。すべてが終わった後、恐らく自ら命を絶つつもりなのだ。
八年前の、あの日のように。
「そうはさせない」
口の中だけで、小さく呟く。
八年前の過ちは、あの悲劇はもう繰り返させない。
たとえあなたが、俺に復讐するつもりで近づいていたのだとしても。
この二年間、俺にはあなたしかいなかった。ずっとあなたに救われていたんだ。
だから今度こそ、あなたを助ける。
最終回後の妄想も膨らむばかり。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
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