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さよなら絶望先生 景×命

スレお借りします
さよなら糸色望先生の芸術家×医師です
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                     |  ラブラブとかでは全然ないです…サーセン
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  長男がヤンデレっつーか普通に病んでます
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 不健康ナ エロヲ メザシタヨ!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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着替えようと白衣の襟元に手を伸ばした瞬間、薄暗い診察室の片隅の電話が鳴った。
「――はい」
「やあ、命」
予想していた通りの声が受話器の向こうから聞こえ、命はためいきをつく。
「……兄さん」
「なんだ、その冷たい声は。――診療はもう終わったんだろう?
今からアトリエに来なさい」
「ああ、なるべく早く行きます。少し待っていてください」
どんなに疲れていようと拒否権はない。
電話を直前に響いたくぐもった笑い声に、命は再びためいきをもらす。
もう一度着替えようとして、やめた。
次に来るときは白衣のままで来いと言われていたのを思い出したからだ。
そのときの景のゆがんだ笑みも脳裏をかすめ、命は苛立たしげに目を伏せた。

古い家屋の扉の鍵は開いていた。
「景兄さん」
ガラガラと喧しい音をたてる引き戸を開けながら、奥にいるであろう兄に声をかける。
こういうときの景はいつも、玄関に出て命を迎えるなどということはしない。
暗く湿った部屋の奥で胡坐をかき、命が自分から入ってくるのを待っている。
そんな景の、どこか焦点の合わぬ目を見るたびに、
獲物がかかるのを待ち構えている蜘蛛のようだと命は思う。
「遅かったじゃないか」
電話から15分とたたずに来たというのに、景はそう言った。
だが言葉とは裏腹に、その声に責めるような調子は感じられない。
うっすらと笑いすら浮かべている。――いや、この笑みはいつものことだ。
口元はやわらかく緩んでいても、兄は喜んだり嬉しがったりしているわけではないのだ。
血を分けた弟の命ですら、景の表情から喜怒哀楽を感じ取ったことはない。
景の心にどんな感情が渦巻いているのか、微塵も理解できない。
明確なのは、その目に宿った狂気だけだ。
突然景が立ち上がり、命の肩を乱暴に掴むと畳の上に引きずり倒した。
「待ちくたびれたよ」
「……ごめんなさい」
「兄さんをこんなに待たせるなんて悪い子だな、命は」
「ごめんなさい」
「――悪い子にはお仕置きが必要だ」

本当に悪趣味だ、と命は思う。
清潔な白いシャツはだらしなくはだけられ、
ネクタイは緩められ惨めったらしく首からぶら下がり、
スラックスと下着はとっくに引き剥がされた。
それに反して、白衣はきれいに残されている。
聖職者を貶めているというシチュエーションが、
この男の劣情をよりいっそう刺激するのだということを、命は知っていた。
診療所の寝台の上で組み敷かれたこともあった。
診察室の鏡の前で大きく足を広げられながら犯されたこともあった。
(どうしようもない男だ)
激しく突き上げられながら、火照った身体と裏腹に冷めた頭で命は考えた。
獣の様に実の弟である自分を貪る景を、命は心の底から軽蔑している。
何度身体を重ねても、心が繋がったなどと感じたことは一度もない。
肉体を幾たび蹂躙されようと、この男の狂気に精神を犯されたりはしない。
天井から吊り下がる明かりの灯っていない裸電球をうつろな目で見つめながら、
命は部屋中に響き渡る卑猥な音と自らの嬌声を聞いていた。
「いやらしいな、命。お前は本当に淫乱だ」
「あ、ああ、ごめん…なさい、兄さん、許し、て……」
気が遠くなるような感覚。
兄に負けないくらい下卑た身体が、強い波の予感を訴える。
視界の端で、自分の爪先が断続的に跳ね上げられている。
ああ、やっと終わる、と命は目を閉じた。
不意に景が命の耳元に唇を寄せ、囁いた。
「お前と初めて寝たきもそうだった。
自分から馬乗りになって、抱いてくれとせがんできたっけな、命。
いやらしい子だ、お前は」

「……?」
命は薄く瞼を開ける。
命の頭を引き寄せ、理知的に整えられた髪をぐしゃぐしゃとかき乱しながら
景は言葉を続ける。
「まだ高校生だったっていうのに、男に、それも実の兄に迫るなんて、
まったく業が深いよ」
「兄…さ、ん……?」
何を言ってるんだ、この男は。自分が自ら望んで――そんなはずがあるものか。
(――いつもの戯言だ)
鈍る頭でそう考えようとした、その時。

記憶の水底から小さな断片が急に浮かび上がってきた。

真冬の夜の外気に晒されて冷え切った外套と頬。弾む白い息。
学生服の下のシャツが汗でまとわりつき、肌の表面がひどく冷たい。
その反面、身体の奥がどうしようもなく熱かった。
部屋の襖を開け、外套と帽子を脱ぎ捨てる。
振り向いた景に、熱に浮かされるように命は言った。
――こんな玩具じゃもう足りないんだ、兄さん。

(嘘だ)
これは自分の記憶じゃない。
この男の虚言にそそのかされて、脳が勝手にイメージした幻想だ。
それをまるで自分の記憶であるかのように錯覚しているだけだ。
騙されるな。兄さんの狂気に飲み込まれるな。
精神までこの男に陵辱されるな。
ああ、だけど、指先に蘇るこの生々しい感覚はなんだ。
氷のように冷たい学生服の釦に自ら指をかけ外す、この感覚は――

「なんだ、お前……いつからそこにいたんだい」
抽送を止めぬまま、虚空を見つめてぽつりと景が呟く。
混乱する頭を動かして、命は景が誰に言葉を投げかけているのか確認しようとした。
ぐい、と荒々しく引き起こされ、繋がったまま身体の向きを変えられる。
苦痛と――認めたくはないが、快感で――仰け反った白い喉から声が漏れた。
壁に向かって命の身体を開きながら、後ろから抱きすくめ、景は笑った。
「命、そういえば命は会ったことがなかったかもしれないねえ」
俯いていた顎を掴まれ、無理やりに正面を向かされる。
ぞくりと肌が粟立つ。命は反射的にきつく目を閉じた。
「――妻の由香だよ」

いつも兄の言う戯言のひとつだ。
彼の中では妻なのだろうが、他の人間にはただの壁のシミにしか見えない。
話には聞いていたが、命は実際にそれを目にしたことはなかった。
「さあ、命。お前も挨拶しなさい」
命を揺さぶりながら、景が言う。
(狂ってる)
そう思いながらも、命はどうしても目を開けることができない。
目を開ければ、そこに見えるのはただの壁のシミではなく、
ひとりの女の姿であるかもしれない――
そんな考えが頭から離れず、どうしても目を開けられない。
(狂ってる)
それは兄だけだろうか。それとも、自分ももう、その闇に絡め捕られているのだろうか。
あるいは自分は、最初から、その闇の世界の住人だったのだろうか。
不意に瞼の裏がめまぐるしく明滅し、背筋を大きな快楽の波が駆け上る。
この波に飲まれきったとき、もう元いた場所には帰れなくなる。
そんな確かな予感を覚えながら、命は意識を手放した。

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 | | □ STOP.       | |
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 | |                | |     ピッ   (・∀・ )以上です 失礼しました。
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